校長室だよりNo.152 「お彼岸について」 ~令和5年9月25日 校長先生の話 ~
先週まではものすごく暑い日がありましたが、一昨日あたりから、急に涼しくなってきました。そして今日は、上着を着て登校してくる人も多かったですね。
日本には「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があります。彼岸というのは、もともとは仏教に由来した言葉です。先週の土曜日は秋分の日でした。秋分の日は春分の日と同じように、昼間の長さと夜の長さが同じ日です。秋分の日を境にどんどん日が短くなってきます。そして、彼岸、またはお彼岸というのは、秋分の日の前3日、後3日を合わせた7日間のことを言います。春分の日もあるので1年に2回お彼岸があるわけです。秋のお彼岸を境にすると、日の出ている時間が少なくなり、季節はだんだんと秋へと向かっていくので、涼しくなっていくというわけです。
さて、この時期になると土からすうーっと茎だけが出て、パッと咲く花があります。彼岸花です。今日は実物を持ってきました。赤いきれいな花ですね。皆さんが知っている多くの花は葉がありますが、この彼岸花には葉がなく茎だけです。ちょっと不思議な感じがしますね。でも、実は彼岸花は花が咲き終わるころ、茎の根元の部分から葉が出てきます。そして、養分を作り球根に栄養を蓄えて、また次の秋にきれいな花を咲かせるのです。2学期に4年生の国語で「ごんぎつね」という物語を勉強しますが、その一場面にもこの彼岸花が一面に咲いている様子が描かれています。彼岸花が咲いているのはこの時期だけなので、是非じっくり見ておいてくださいね。
今週は、暑さが少し戻るかもしれませんが、これからは寒くなったり暑くなったりすることで寒暖差が出てきます。そうすると体調を崩しやすくなります。自分で体調をしっかり整えて、元気に過ごすようにしましょう。
登録日: 2023年9月25日 /
更新日: 2023年9月25日