6月のふれあい月間が終わりました。そこで今日は、みなさん一人一人がもう一度自分の心に向き合ってもらいたいと思います。

(教員による寸劇:Aさんの筆箱をBさんが取る。Aさんは「やめて」と言ったが、Bさんは隣のCさんの机におく。Aさんは「筆箱を返して。」と言うが、Cさんも返さない。)

Bさんはなぜ筆箱を取って、Cさんの机に置いたのですか?「ふざけてやりました。」

Cさんはなぜ筆箱を返さなかったのですか?「今までも、いろんな物を取って隠したりすぐに返さなかったりして遊んでいても、後から返しているからいいと思っていました。」

Aさんは今どんな気持ちですか?「とても、いやな気持ちです。一回でも嫌なのに、今までにもやられたことがあって、なんでやるんだという気持ちになっています。」

これって、いじめででしょうか?みなさん、これはいじめです。相手がいやだなと思うことをやるのはいじめなのです。

 

(教員による寸劇:座っているBさんの肩をCさんが歩きながら叩く。Bさんは「痛いからやめて」と言ったが、後からきたAさんがさらにBさんの肩を叩く。)

CさんはなぜBさんの肩を叩いたのですか?「気分で何となく叩きました。」

AさんはなぜBさんの肩を叩いたのですか?「Cさんがやっているので、自分も面白くて叩きました。」

Bさんは今どんな気持ちですか?「すごく嫌な気持ちです。何も悪いことをしていないのに叩かれるなんて、ひどいと思います。」

これって、いじめででしょうか?みなさん、これはいじめです。自分で悪気がなくてやっても、相手がいやだなと思うことをやるのはいじめなのです。

 

(教員による寸劇:Cさんの方を見ながら、AさんとBさんがひそひそ話をしている。Cさんは「何を話しているの?」と聞くが、AさんとBさんはケラケラ笑って無視する。)

Aさんはなぜ、Cさんの方を見てひそひそ話をしたのですか?「Cさんのことを話しているわけじゃないからいいと思いました。」

Bさんはなぜ、Cさんが話しかけたのに無視をしたのですか?「本当はCさんのことを話していたのですが、悪口を言ってしまったのでCさんに言えませんでした。」

Cさんは今どんな気持ちですか?「とても悲しい気持ちです。仲間外れにされている気がしてとてもつらいです。」

これって、いじめででしょうか?みなさん、これはいじめです。人の悪口を言うことや仲間外れにすることは、相手の気持ちを傷つけます。ですから、これはいじめなのです。

 今日は先生方に演技をしてもらいました。今、この演技を見て自分もこんなことをしてしまったと思う人はいませんか。そのような人はまず、自分のしたことを反省し、きちんと相手に謝りましょう。そして、一人一人が気持ちよく生活できるようにしましょう。また、自分がいじめられて困っている人がいたら、先生やお家の人、友だち等、話しやすい人に相談してください。そしてきちんと解決をして、笑顔で生活できるようにしましょう。

 今日はいじめについて考えてきました。いじめをなくすためには、①相手の立場に立って相手の気持ちを考える②自分がやられていやだと思うことはしないようにする、これが大事ですね。そして何より大切なことは「思いやりの心」です。相手と自分の両方を大切にする思いやりの気持ちをもてば、自然といじめはなくなっていくはずです。ぜひみなさんで緑野小を「いじめゼロ」の学校にしていきましょう。