校長室だよりNo.151 「ノーサイドの精神」 ~令和5年9月19日 校長先生のお話~
土日祝日の三連休が終わりましたが、緑野小のみなさんはどのように過ごしていましたか。今ラグビーのワールドカップが行われているので、観戦した人も多いのではないでしょうか。校長先生も昨日の朝早くから起きて、応援をしていました。残念ながらイングランドとの試合は負けてしましたが、試合が終わった選手達がお互いの健闘をねぎらう姿が見られ清々しい気持ちになりました。
ラグビーの審判が発する「ノーサイド」という言葉があります。これは試合終了という意味を表す言葉です。現在は「フルタイム」試合時間いっぱい、という言い方をしますが、以前は「ノーサイド」と言っていたそうです。この言葉は「サイド」陣地あるいは自分たちが守る線が、「ノー」無くなること、つまり試合が終わったら敵味方ではなく、お互いの勝ち負けではなく、お互いの健闘を称え合おうという意味なのです。もちろん勝ったら嬉しいし、負けたら悔しい気持ちになります。特に、負けたら悔しいという気持ちは、頑張ったからこそ生まれる自然な気持ちです。でもその悔しさを次へのエネルギーに向け、もう一度頑張る力にすることもできるはずです。多くのスポーツ選手が負けを経験し、さらに強くなっていく姿を、私たちもたくさん知っていますね。ですから、勝敗をしっかり受け止めるということもとても大切なことなのです。
今年のみどりンピックでは、団体競技が行われます。中には、紅組と白組に分かれて競技を行い、勝敗が決まる競技もあります。その時には、ぜひこの「ノーサイド」の精神を忘れないでほしいと思います。勝っても負けても引き分けでも、その結果をしっかり受け止め、次への意欲につなげること、そして試合が終わったら敵味方なくお互いの頑張りを称えることのできるみどりンピアンになってください。
登録日: 2023年9月22日 /
更新日: 2023年9月22日