今日から2学期が始まりました。今年も、とても暑い夏休みだったので。みなさんが体調を崩すことなく過ごしていただろうかと心配していましたが、元気に登校してくる姿を見て本当に安心しました。朝の挨拶もしっかりとできている人がたくさんいて、とても嬉しく思いました。

 さて、みなさんはこの夏休みにどんな思い出ができましたか?校長先生は5年生と一緒に八ヶ岳移動教室、6年生と一緒に日光移動教室に行きました。6年生のブラスバンドの演奏会にも行きました。とても楽しく過ごすことができました。そして個人的には、新潟県の長岡市で行われる花火大会を日帰りで見に行ったことが心に残っています。とても美しく大きな花火で、一番大きな花火は直径は650mにもなります。これは緑野小学校の校庭が3つも入るくらいの大きさです。花火の大きさ、美しさ、全身に響く音のスケールにびっくりして本当に感動しました。それと同時に、平和の大切さをしみじみ感じました。実はこの花火大会は、日本が戦争をしていた時に80年前の空襲で亡くなられ方々の鎮魂とその後の町の復興に尽力した方々への感謝、いつまでも平和であってほしいとの願いが込められているのです。夜空を飾る美しい花火を見ながら、3年間もシベリアに抑留されていたおじいちゃんの言葉を思い出しました。抑留というのは、今ではあってはならないことですが、戦争に負けた国の人を強制的に他の国に連れて行き帰らせてもらえない状態のことを言います。校長先生のおじいちゃんはロシアのシベリアという、とても自然の厳しい場所に連れて行かれて働かされたのです。おじいちゃんは「人と人は争ってはいけないよ。争っても何も生まれない。お互いを分かり合うためには、じっくり話し合うことが大切なんだよ。私はシベリアで抑留されていて大変な思いをしたけれど、ロシアの人とも交流しながら何とか過ごすことができたんだ。分かり合おうとする気持ちが大切だよ。それが平和な世の中を作るんだ。」と話していました。夜空に輝く美しい花火を見ながら、いつまでも平和だからこそ見られる花火が、争いの火花になることがないようにと心から祈ったのです。

 今年は戦後80年、全国で平和を願う様々な行事が行われています。これからの平和な世界を築き上げていくのは、未来を担うみなさんです。みなさんがこれからも花火が楽しめるような平和な世の中を作っていってほしい、そして、その力をぜひ身に付けてほしいと校長先生は心から願っています。2学期も、思いやりの心をもって、互いを尊重し、みんなが成長できる楽しい学校生活になるよう、緑野小学校全員で頑張っていきましょう。