校長室だよりNo.218 「先週、感動したこと」 ~令和7年4月28日校長先生のお話~
先週、5年生の八ヶ岳移動教室の下見の1泊2日で行って来ました。八ヶ岳という美しい山々があるのは、長野県という場所です。みなさんも長野県という名前をきっと1度は聞いたことがあると思います。山の景色も素晴らしいし、美味しいお食事も素敵でした。でも、もっと校長先生が感動したことがあるので、今日はそのお話をします。
以前お話したことがあるのですが、日本の中で長野県が一番であることがあります。それは、信号のない横断歩道で歩行者がいる時に車が一時停止をくれる率です。それはなんと約90%で、10台の車のうち9台が止まってくれるという計算になります。もちろんこれは歩行者優先の規則として、10台全部が止まらなければいけないのですが、中には歩行者に気付かないとか、残念ながら規則を守らない人がいるのです。東京都は10台のうち5台しか止まらないというかなり残念な結果になっています。ではどうして長野県ではきちんと一時停止してくれるのでしょう。実は、歩行者が渡った後に丁寧にあいさつをしているからなのです。今回その場面を校長先生は見てしまったのです。
下見に行った2日目の朝、八ヶ岳の美しい写真を撮ろうと宿舎の玄関の前にでました。玄関の前には歩道があってその先には自動車が走る広い道路がありました。しばらくするとその歩道をランドセルを背負った1年生と4年生の姉妹が歩いてきました。学校に行くと途中でした。そこへ広い道路に向かって横の道から宿舎の横道からトラックが走ってきました。トラックは手を挙げる姉妹を見て、一時停止をしています。姉妹は左右を確認しながら、横断歩道を渡り始めました。信号のない横断程を渡り切った所で、くるっと向きを変えたのです。そして運転手さんの方をしっかりと見て、90度くらいの深々としたお辞儀と共に「ありがとうございました。」と言ったのです。校長先生もなるべく一時停止をしてくれた車の運転手さんに挨拶をしていますが、これほどしっかりと挨拶をしたことはありません。そして校長先生の前を通る時にも「おはようございます」と元気に朝の朝の挨拶をしてくれたのです。校長先生もうれしくなって元気に「おはようございます。行ってらっしゃい!」と元気に声をかけました。見知らぬ人にも朝の挨拶をするなんて、なかなかできることではありません。美しい山も美味しい食事よりも、この姉妹の素晴らしい行動に感動してしまったのです。校長先生の気持ちはとても爽やかになりました。長野県の運転手さんが一時停止をして、歩行者を優先したくなる気持ちも分かりました。
緑野小学校のみなさんも、あいさつをしっかりできる人がたくさんいます。これからもこの姉妹のように、人の気持ちを爽やかにできよるようなあいさつを続けてほしいなと思いました。