2024年12月
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 日時 |
令和5年12月7日木曜日 午後6時00分から午後6時55分 |
2 場所 |
狛江市役所 防災センター302・303会議室 |
3 出席者 |
委員 小刀稱進、田揚江里、小林年春、ガリドディアス智恵子、池上久美子 中川信子、佐藤江美、川口るり子、佐藤幸代、辻勘助 事務局 山村副主幹、藤井主査、相川主任、葛西主任、平澤主事 |
4 欠席 |
事務局 細川館長 |
5 議題 |
(1)諮問について ~図書館と各図書室の連携について (2) その他 |
6 提出資料 |
(1)答申(案) (資料1) (2)狛江市新図書館整備基本設計委託 基本設計説明書 (資料2) |
7 会議内容 | |
(事務局) ただいまより、令和5年度第4回狛江市立図書館協議会を開催する。まず初めに、事前に郵送した資料と併せ、本日机上に置かせていただいた資料の確認を行う。 本日の次第 1 図書館と各図書室の連携について(答申・案)(資料1) 2 狛江市新図書館整備基本設計委託 基本設計説明書 (資料2) 資料に過不足等無ければお手元にお配りした次第に沿って進行するが、議事進行については、狛江市立図書館協議会規則第4条第4項の規程に基づき、小刀稱委員長にお願いいたしたい。 (委員長) それでは、議題の1、諮問について、事務局より説明をお願いする。 (事務局) 議題の1、諮問について説明する。諮問とそれに係る答申のスケジュールとしては、前回説明したとおり今回までの図書館協議会で内容を詰め、次回第5回において本協議会より図書館長へ答申をいただく流れを想定している。資料1をご覧いただきたい。こちらは前回までの図書館協議会で皆様からいただいたご意見を基に、事務局で作成した答申の案となっている。本日はこちらをベースに皆様からあらためてご意見をいただきたいと考える。説明は以上である。 (委員長) ただいまの事務局からの説明を受け、中央図書館と各地域センター図書室等との連携について、これまでの第1回から第3回の話し合いを基に何かご意見のある方はいるか。 (委員) 答申(案)2頁「災害時からの復旧対応について」の4行目、「図書室を避難者用スペースとして用いた場合、安全が確保された後に避難者に対してどのような図書サービスを提供するか」の中の安全が確保というのは誰の安全が確保されたという事であるのか。意味合いが読み取りづらい。 (事務局) 避難した方の安全が確保されたこと以外に、生命の安全が確保されていて、なおかつ文化的活動ができるという段階に移行したときに、その方々へ図書館の本を提供するにはどのようなことをしていくかということを図書館を中心に考えていくという主旨である。この場合、避難者の安全とするか、施設全体の安全とするのか、表現の仕方については再度工夫をしたい。 (委員長) この表記であると確かに解りづらいかもしれない。短期的と長期的の両視点で捉えるという事であるのか。避難場所としての役割と、その後の心のケア的な役割と両方を果たしていくということであろう。 (委員) 避難者に対してのサービス提供とあるが、避難者だけではなく、通常時から頻繁に図書室を利用していた方に対してのサービスも当然行われているという事で良いのか。 (事務局) 通常時の利用者あるいは市内全体の利用者に対し復旧期間も含めた長いスパンで捉え、どのように図書サービスを再開・拡充していくかという視点も重要である。今回の答申が図書館と各図書室との連携についてということであるので、避難場所になった施設、という切り口で見てきたが、もう少し広い視野で市内全体をどのように回復させていくのかという視点も盛り込んで行こうと考える。 (委員) 答申の中でも、もう少し具体的な内容にも触れてもらう方が良いと思う。丸投げで漠然とやって欲しい、という形ではなく、ある程度具体案を示した方が判りやすいと感じた。 (事務局) こちらは答申であるので図書館協議会が図書館長に対して、このようにして欲しいというものを挙げていただくものである。具体的な視点が入っているものもそうでないものもある。例えば、「地域の課題や情報等の収集について」、では前回の協議会において委員の皆様より活発なご意見を頂戴している。6行目「図書館において図書室から地域情報や課題等を収集することや、地域の実情や利用実績を踏まえた取組について全図書館・図書室で共有すること」などと具体例を示している。一方で、「災害時からの復旧対応について」、では狛江市でも近年は令和元年度の水害以外はそういった災害を経験したことが無いということもあり、なかなか具体例はすくい難いところである。 (委員) 「地域の課題や情報等の収集について」、では図書室が把握している地域の課題や情報というのは図書館利用に関するもの、という理解で良いものなのか。どういうものであるのかイメージが湧かず理解できぬ部分があるのでご説明を願いたい。また、この見出しが課題や情報等の「収集」となっているが、収集してその後どうするのかが重要であって、ただ集めるだけでは意味をなさないと考える。これに対して何かを企画・立案するというところまで触れていかないと勿体ないと思う。「図書館・図書室での取組について」、では、各図書室が行っている取組に対する情報、というものを指しているのか。この二つの内容は同じようなことを言っているのか、関連があるのか今一歩整理がつかないため、判りづらいという印象となっている。 (事務局) これは主に前回の協議会の中で皆様からご意見をいただいたもので、各図書室において各地域ごとのニーズ・課題に応じた取組をしている、という点に基づいている。そういう情報を図書館において収集をして、サービスが市内全域の図書サービスへ展開されるように取り組んでもらいたいという意図のものとなっている。地域の課題や情報等の収集についてというタイトルでは、収集しか触れていなかったので、こちらを収集と活用について、と改めていきたい。二番目のものについては、一番目のものと非常に似通ってしまっている。前回の議論でいただいたご意見を網羅していくと、このような形にせざるを得なかったところである。分けるとすれば、一番目は中央図書館で収集して、その結果それが市内全域で活用されるようにしていく、二番目は中央図書館が調整をしつつ各図書室での機能を拡充させていくこと、という棲み分けにすることができる。 (委員) 前回からの流れを受け、私たち図書館協議会の委員は言いたいことは知っているから、答申(案)の内容について概ね理解できている。しかし、やはり具体例が示されないと分かりづらいと感じた。各地域センターごとに児童サービスでおはなし会を実施しているとか、レファレンスサービスを行っているなど、サービスを一覧にした表を作ってもらえたら、可視化できて伝わりやすくなると思う。災害時の復旧について、盛り込みたいことが単に文章で示されると分かりにくくなりがちであるので災害が起きた時と、それ以後について分け、箇条書きにして表記してもらうともっと伝わりやすいものに変わるのではないか。図書室のスペースに避難者の方がいるのであれば、その環境の中で図書サービスを行っていくのはとても大変な作業になると思われる。災害の起きたときと、その後と分けるとスッキリして意味が通じ易くなるのではないかと感じた。 (事務局) 災害時について、災害が地震であった場合には本や棚が崩れ落ちてくる可能性があるため、図書室内を避難スペースに使用することは出来ない。また災害が水害であったときには全く違った対応が必要になってくる。こうした災害別の対応や、さらに発災前、発災後に分け具体的なものを盛り込んでいくと答申そのものが膨大な量となってしまう。一覧表でとのご意見をいただいたが、あまり具体的にし過ぎてしまうと、これに捉われてしまうことになりかねない。図書館協議会からの答申ということにおいては、考え方を挙げていただき、そこから実際にどのような展開をしていくかは図書館側に委ねていただくような形でご理解をいただけると良いかと思う。 (委員) 仰っておられることは理解できた。図書館と図書室の関係性を判っている私たち委員が図書館長に答申するのであるから、不要と思われかもしれないが図書館・図書室の住所と面積程度を載せた一覧表があると、一般の方が答申を読んだ際に理解が進むのではないかと感じた。 (事務局) 答申を公表したときに、これを見た方がより分かりやすいように、これまでの資料から基本的な事項をまとめたものを付けて答申をいただくという形ではいかがか。 (委員長) この辺りは防災計画との関連もあるのであろう。地域センターの図書室も防災の拠点として位置付けられているのか。 (事務局) 上和泉地域センターは避難所に指定をされているが、それ以外のところは、現在避難所指定はされていない。令和元年の水害の際に、本来は避難所指定されていなかった市議会の議場を避難所スペースとして開放した経緯がある。 (委員) 「地域や世代の課題解決に資する取組について」、であるがこの問題は図書サービスとは別枠で、メインの事項では無いという理解で良いのか。他の項目と並べて考えていくと附則するサービス的なものであるという説明が必要であると感じた。 (事務局) 前回の図書館協議会の際に、子どもの居場所などで活発に意見が交わされた経緯があった。そいうったところからも、委員の皆様の強い思いを寄せられため案の中には盛り込ませていただいた次第である。ご指摘のあったとおり、本来の図書館サービスとは少し離れた位置づけであるため、説明や補記をさせていただきたいと考える。 (副委員長) 「図書館・図書所室での取組について」、図書室は図書館ではないわけで、そこに勤務している方は必ずしも司書資格を有しているわけではないという状況下で、レファレンスなど各種図書サービスの利用啓発を図書室が本当に担うことができるのか。図書サービスの更なる充実に向け、図書館が主導して図書館職員の資質向上に努めるとの記載されているが、これは図書室を今の図書館に近い状態に高めていくというように読み取れるが、本当にこれは可能なものであるのか。 (事務局) これは理想的な形である。今の人員体制で100%達成できるかというと難しいところである。中央図書館が主導となって図書館員の資質向上に努めるという理想に向けて、図書室と連携して進めていくということにさせていただきたい。 (副委員長) ある程度の図書サービスはできると思うのだが、地域センター図書室にレファレンスまで求めてしまって良いものなのか。 (事務局) 前回の図書館協議会の議論の中で出された、各図書室において不明なことがあったらカウンター職員に気軽に訊ねて貰って良いんだ、ということを利用者の方々へ伝えていくという話を受けてのことが前提となっている。難易度の高いレファレンスについての対応は確かに難しい。中央図書館においても当館の資料で対応できない内容については東京都立図書館や国立国会図書館へ投げかけるということも行っているので段階を追って連携して対応できるような体制づくりが出来れば良いと感じている。この部分についても追記させていただきたい。 (委員) 狛江の図書館で対応できない場合は、東京都立図書館等へ利用者自身で問い合わせをするのか、それとも狛江の中央図書館から照会を行ってもらいそのうえで回答をいただけるものなのか教えて欲しい。 (事務局) 図書館から、協力レファレンス案件として、東京都立図書館等へ投げかけ、その回答を利用者の方へご案内するようになっている。もちろん直接ご自身でお問い合わせしていただく事も可能である。 (委員) 西河原公民館を含め、各地域センター図書室との連絡会議を南部地域センターにおいて11月14日に行った。事務職員、図書室職員の方、西河原は8名、野川は5名、上和泉は5名、岩戸は6名、南部が3名、計27名の参加であった。皆さん非常に熱心に取り組んでおり、レファレンスについても出来ることは対応をしてもらっている。連絡会議の中では、本の修理、おはなし会、代価代物弁済について、行政資料の扱いについて、連絡票の取扱い、在架予約の扱いについて、図書の盗難について、などの内容について意見が交わされた。また、他の図書室の運営の様子を実際に見ることもできとても有意義な会議であったと思う。このような会議を今後も年に1回は開催していきたいと考えている。なお、中央図書館の休館期間の配送便の分量、業務の増加などに関しては不安視をしている声が多く聞かれた。 (委員長) 他にご意見等は無いか。無ければ事務局からお願いしたい。 (事務局) 今回挙げていただいたご意見をもとに、事務局において資料1の答申(案)の修正をさせていただく。次回の第5回の図書館協議会において内容の確認をいただいたうえで、最終的に図書館長宛ての答申をいただきたいと考える。議題1の説明については以上である。 (委員長) 続いて、議題の2、その他について、事務局より説明をお願いしたい。 (事務局) 議題の2、その他の事項について説明する、全部で2件である。まず1件目、資料2をご覧いただきたい。既にお知らせしているが、図書館新施設に係る「市民センター改修基本設計」、及び「新図書館整備基本設計」が完了したので報告させていただく。狛江市総務部施設課より株式会社岡田新一設計事務所に委託した新図書館整備基本設計委託は、当初7月末に完了予定であったが、これまでの協議会でも報告してきた近隣住民の方々への説明会を回数を重ねて丁寧に行ったことなどにより、設計工期を延長して対応してきた。前回の第3回図書館協議会で報告したとおり、近隣説明会でいただいたご意見を踏まえ、3階上部吹抜けを中止し勾配屋根の一部をフラット化するなどの一部変更を行い、10月18日に基本設計委託を完了している。詳細については、資料をご覧いただきたい。今後は関係部署と連携して、より詳細で具体的な実施設計を進めていく予定である。2件目。追加の資料を配布させていただきたい。令和5年度東京都多摩地域公立図書館大会の案内である。会場は東村山市で「これからの図書館 過去から未来へ」というタイトルで実施される。今回、2月8日実施の第6分科会の「図書館サービスにおけるリスク管理について」を狛江市が事務局として担当していることもありこの場でご案内をさせていただいた。一般の方の参加も可能である。興味のある方はぜひご参加いただけたら、と考えている。議題2についての説明は以上である (委員長) 事務局より説明が終わったが、何かご質問等はあるか。 (副委員長) これは直接当日現地に行けば良い、という理解で良いのか。、 (事務局) 追加資料に記載のとおり、一般参加の方は当日会場へ行っていただければ大丈夫である。 (副委員長) 公民館の1階の交流・コミュニティフロアに関して質問である。ここに児童書コーナーを予定しているようであるが、市民説明会の際に、児童の部分に机が全くないことに気づいた。丸い記載のところがテーブルになるのだとしたら子どもたちが調べものをしたりするのに十分な席数が足りるものか疑問である。事業者の方に対し、もっと増やしてもらいたいとの意見を述べさせてもらった。ちょっと腰かけて子どもが本を読むスペースとして想定しているのであれば、児童書コーナーから本を持ち出して2階のスタディコーナーで使用するという利用の仕方は可能になるのであろうか。 (事務局) 具体的な運用面についても今後検討していくところである。今の施設との絶対的な違いはBDS(ブックディテクションシステム)の設置の有無である。現在は設置が無いので、資料は在架室外への持ち出しはできないという運用をしている。今後はBDSを設置する予定であるので、柔軟な運用が可能になっていくと考えている。なお、現在の読書調査室は中学生以上が利用可能となっているが、新設のスタディルームでの小学生の利用が可能となるかは今後の検討事項である。 (委員) おはなし会の前後に打ち合わせや振り返りを行っているが、そういった場は確保されるようになるのか。 (事務局) 1階の総合事務室内のスタッフルーム、2階の図書館ボランティア室など使用していない部屋を打ち合わせに使用することが可能である。 (委員) BDSを1階コミュニティフロアの入り口付近に設置しているが、もしこれが鳴った場合の対応をする職員はどこから駆けつけるのか。 (事務局) 総合事務室に在室するスタッフが対応することを想定をしている。 (委員) 距離的にそれまでに外に出てしまうのではないか。鳴ったとしてもそのまま立ち去ってしまうと考えられる。 (事務局) 細かい運用面については今後考えていく。いろいろな施設を視察しているが比較的近い方であると思っている。悪意のある利用者対策としては、防犯カメラの設置も検討し、警察との連携も視野に入れている。 (委員) 今年1月の狛江市での強盗殺人事件以降、狛江市内の各所で防犯カメラの設置が急増している。ぜひ、新図書館においても防犯カメラの設置を強く希望したい。 (委員) 市民センター1階で、図書検索と公民館予約が一緒の場所になっているが、図書館のカウンター職員は公民館の施設予約までも担うことになるのか。 (事務局) この場所はカウンターではなく、利用者が自分自身で操作して使っていただく場所になっている。 (委員) 公民館予約の操作が上手くできなければ図書案のカウンターにその利用者が来るのではないか。 (事務局) 事務室内に公民館のスタッフも同居する形になるので、そちらを案内することになる。 (委員) 市民センター1階奥に保育室が設置されており、公民館利用のない時間は多用途に利用する、と記載されているが、具体的にはどのような利用を想定されているのか。 (事務局) この建物は、図書館、公民館、市民活動支援センターの3つの施設が同居する形となる。図書館以外の場所をどのように運用していくかについては今後の検討になるが、図書館としては空いている時間を使っておはなし会や靴を脱いで親子で本を読めるようなスペースの利用が出来ればと考える。運用面については今後調整を進めていく所である。 (委員) ベビーカー置き場が施設内の一番奥に設定されているが、図面を見る限り児童書架の横をずっとガラガラと音を立てて通過していく事になると思われる。これは動線としてはどうなのであろうかと感じた。 (委員長) これからの図書館の在り方という要素がかなり取り入れられているものと感じる。公民館やラウンジ機能も含めてこれまでの図書館のイメージよりも、将来を見据えた感じの図書館を目指しているのだと思う。ただし、そういったことをもう少し周知していかないと市民の方の理解を得られぬ事態になりかねない。交流の場であり、学習スペースなど多くの機能を持たせる建物となるので、丁寧に周知をしてもらいたい。 (委員) フリースペースではWi-Fiは利用できるようになるのか。 (事務局) そういった利用も想定はしている。しかし、現段階においてはこの場では絶対に設置するということは明言できないことをご理解いただきたい。 (委員長) 他に質問等がなければ、以上をもって令和5年度第4回狛江市立図書館協議会を閉会とする。次回の第5回図書館協議会は、令和6年2月1日(木)に開催予定。開催通知は、後日事務局より各委員へ通知する。 |