1 日時

令和3年9月14日火曜日 午後6時10分から午後7時25分

2 場所

オンライン開催(一部、中央図書館にて実施)

3 出席者

委員   小刀稱進、田揚江里、佐藤幸代、小林年春、

     中川信子、川北美智子、ガリドディアス智恵子、

     川口るり子、伊藤栄司

事務局  細川館長、山村副主幹、相川主任、

     葛西主任、平澤主事

4 欠席者

佐藤江美

5 議題

(1)諮問について

(2)その他

6 提出資料

(1)子ども読書活動推進計画取組状況シート(資料1)

(2)【9月14日版】令和3年度狛江市立図書館協議会日程(資料2)

(3)第1回狛江市新図書館整備基本構想検討委員会議事録(資料3)

(4)狛江市の新図書館を考える市民ワークショップかわら版(資料4)

(5)狛江市の新図書館を考える市民ワークショップ第1回の意見(資料4)

7 会議内容

(事務局)

 委員の皆さまには定刻にお揃いいただいていたが、回線の接続不良等により、定刻を少し過ぎてしまいお詫び申し上げる。ただいまより、令和3年度第3回狛江市立図書館協議会を開催する。

 まず初めに、資料等の確認を行なう。本日事前に郵送させていただいた資料は資料1から資料5までである。お手元への準備はよろしいか。

 それでは、お手元にお送りしている次第に沿って進行していく。議事進行については、狛江市立図書館協議会規則第4条第4項の規定に基づき、小刀稱委員長にお願いしたい。

(委員長)

 それでは、議題の1、諮問について、事務局より説明をお願いしたい。

(事務局)

 議題の1、諮問について、ご説明申し上げる。

 資料1、子ども読書活動推進計画取組状況シート(各施設集計)をご覧いただきたい。前回の協議会にてご指摘をいただいた調査の結果であるが、狛江市の各施設における第三次狛江市子ども読書活動推進計画に掲げる取り組みの状況をまとめた資料となっている。資料の網掛け部分、「できている・どちらともいえない・できていない」の三段階の評価により、各施設から出された回答結果を記載しているものである。なお、数字は回答した施設数としているが、未回答なども含まれているため、同じ施設の枠でも合計数が一致していない箇所がある。また、施設によって回答する方の立場の違いなどから、その傾向が分かれている箇所も見受けられる。計画推進の所管課としては、白黒をつけるといったことではなく、そのような認識として施設からの回答をお寄せいただいたということを受け止め、今後必要な取り組みを検討していく必要があるものと考えているところである。この他、表の後半に列記している部分には、自由記述で各施設からお寄せいただいた課題・問題点等を記載している。全体的には「できている」との回答が多くなっているが、一方で傾向が分かれている箇所、特に「できていない」が多くなっている箇所には、今後充実させていく検討が必要であると認識している。

 現在、図書館ではこの結果を受け、第四次狛江市子ども読書活動推進計画に向けた取り組みを検討しているところである。

 今回、及び次回の協議会にて皆様からいただいたご意見等も加え、12月に実施予定の第5回の協議会の場にて事務局より素案をお示ししたいと考えている。ご説明は以上である。

(委員長)

 事務局より議題1について説明を受け、何かご質問等はあるか。

(委員)

 集計結果においては、保育園の数が4となっており、これは公立の園が対象とされているのであろう。狛江市内には私立の認可園が16園、19名までの地域型の小規模保育が5園、他にも認定子ども園、認証保育所などがある。公立、私立を問わず保育園の巡回を行なっているが、その中でやはり保育の内容で困っているのは私立の園である傾向が顕著に見られる。この計画が出来た際には、私立の小さい園にも目を向け、アウトリーチ支援の輪に加えてもらえると良いのではないかと考ええている。

(事務局)

 ご指摘のとおり、この調査については公立の保育園に絞って調査をしている。現在でも公立・私立に拘わらずご希望に応じて図書館からの支援は行なっている。私立の保育園に関しては、公立とは異なる困りごともあると思うので、今回のような調査としては実施しないが、個別に情報収集を行なうなど対応を進めて行きたいと考えている。

(委員長)

 私立の保育園にも声をかけて意見を聞いていく、という理解でよろしいか。

(事務局)

 仰るとおりそのようにしていきたい。

(委員長)

 他に質問はないか。

(副委員長)

 中川委員のご意見に関連しての質問であるが、幼稚園の支援についても、とても重要であると思うが、どのようにお考えか。

(事務局)

 幼稚園についても、現在すでにご希望に応じて図書館から支援を行なっているところである。第四次狛江市子ども読書活動推進計画に向けてどのような支援が求められているかを、個別に調査を進めていきたい。

(副委員長)

 この調査を見て、評価が「できている・どちらともいえない・できていない」の三段階に分かれている。何を以て「できている」もしくは「できていない」と判断しているのかの基準が明確に示されず、回答する方それぞれの理解が異なっていることで、この回答の内容もだいぶ変わってきてしまうのではないか、と考えるが、この辺りは、アンケートを実施した側としてはどのように捉えているのか。

(事務局)

 この調査を各施設に依頼するにあたり、できるだけ回答者の負担にならないように回答項目は簡易なものとし、回答欄のできている、できていない、の判断については先方に一任している。所管課としては、施設から寄せてもらった内容については、不十分である部分に関して、充実していけるように検討する必要があると考えている。

(委員長)

 施設ごとに、アンケートの最後の部分でコメントが書かれているが、このコメント部分についてはどのように意見が拾いあげらるのか。人が介在して改善できるものと、予算が関わるものや、物理的な問題等があると思われる。どのように改善を図っていくのか。

(事務局)   

 委員長からご指摘のあった資料1の3頁目からの自由記述についてであるが、第三次狛江市子ども読書活動推進計画に対する課題、問題点を各施設から自由なご意見として挙げてもらったものである。工夫次第で図書館として対応できるものもあるが、人的措置の体制、財政的な問題等については図書館だけで解決を図ることは難しい。所管する部署に各施設の困りごとなどを伝えていき、どのような支援ができるか検討の一助にしたいと考えている。

(副委員長)

 狛江市は、学校として捉えると図書予算が多い方であると認識している。一方で保育施設等に割り当てられている予算はどこも少なく、図書を充実させるのが困難であるという状況である。第三次狛江市子ども読書活動推進計画の中でもそのあたりを充実させていく、という旨が明記されている。この5年間で、市としてこの部分に対し、意識して何か取り組みを行なってきたのか。 

(事務局)   

 前回お示しした各所管部署を対象とした調査では、予算面の問題の認識は多くなかった。ここは現場の施設との意識の乖離があった可能性がある。引き続きこの辺りについては調整を図りたいと考えている。

(委員)      

 自由記述の中で、予算に限りがあって十分に本が買えない、と言う意見が児童センターから出されている。児童センターは市の直営ではなく、法人委託になっている。これは委託されている法人の中での予算の配分に問題があるのか、それとも法人はどこもぎりぎりの予算の中での運営を強いられているので、本を買うための費用を捻出できないのか。

 <通信切断>

(事務局)

 通信が不明瞭であったが、図書館として、本を提供している支援について、ということでよろしいか。

 ご希望いただいた施設については、図書館から団体貸出という形で支援を行なっている。またリサイクル図書については、施設の方に優先的に提供するという支援も行なっている。

(委員長)

 結局は、予算的には、児童センター等の受託法人の方に十分に回っていないと言うことでよろしいか。

(事務局)

 当該施設の予算について、どういう形になっているかは図書館としては把握しきれていない。各施設から挙げていただいた問題点等については、それぞれの所管部署に伝えて行きたいと考えている。

(委員長)

 図書館としては貸出等で工夫をしている、ということでご理解いただけたか。他には質問はないか。

(副委員長)

 この場では、このアンケート結果のみについて、議論をするものと限られているのか。

(事務局)

 アンケートの結果は議論の一つの材料であるので、これに縛られることなくご意見、質問を出していただきたいと考えている。 

(副委員長)

 では、2点質問を行ないたい。第三次狛江市子ども読書活動推進計画では、「乳幼児期からの読書活動と保護者への支援を推進」、「学びを支える学校図書館の実現に向けた取組みの充実」、「家庭、地域、学校等の連携による行政と市民との協働」の3つの計画のポイントが示されている。この3つについて、どうであったのか問いたい。成果と課題がこれから出されてくるのか。

 次に、計画を作るにあたっての基本的な考え方が第三次狛江市子ども読書活動推進計画の39頁の中で述べられている。これは大きな柱となるべき内容であるが、この内容は第四次狛江市子ども読書活動推進計画の中においても継承されていくことになるのか。

(事務局)

 基本的には、第三次狛江市子ども読書活動推進計画の考え方を踏襲して進めていくものと捉えている。新しい事項について、乗り遅れることなく必要な子どもたちへの支援を考えていきたい。

(副委員長)

 3つの計画のポイントに照らし合わせながら、アンケートの結果についての成果と課題を洗い出していくのか。

(事務局)

 すでにアンケート結果を受け、第四次狛江市子ども読書活動推進計画の検討に入っている。第三次狛江市子ども読書活動推進計画では、3つの計画のポイントから個々の計画の内容を策定した。その個々のアンケート結果をもう一度3つの計画のポイントに照らし合わせて集計を行なうのではなく、課題に対する今後の取り組みを整理して、第5回の協議会の中でお示ししたいと考えている。

(委員)

 第三次狛江市子ども読書活動推進計画の39頁に掲げられている3つのポイントの下に細かな項目が挙げられている。今回のアンケートは40頁以降に記述されている内容について回答してもらうようにアンケート内に落とし込んでいると考えてよろしいか。

(事務局)

 前回の調査は市役所の所管の部署からそれぞれ回答を寄せてもらったものである。前回の協議会の中で現場の施設との認識の乖離があるのではないかの指摘があったので、40頁以下の内容を落とし込んで各施設からのアンケートの回答を貰ったものである。

(副委員長)

 前回のアンケートについては、あくまでも大人の目線からのものである。子どもたちがこの計画の中で5年間を過ごしてきて、実際にどのように考えているのか知りたい。子どもの読書の実態がこのアンケートの中からは見つけることができない。狛江市内の様々な施設において努力をしていることは理解したが、子ども達はどのように受け止めているのか、と言う記述がもう少しあった方が良いのではないかと考えている。因みに、小平市の第四次子ども読書活動推進計画では子どもたちにアンケートを行っている。また、10年ほど前のことになるが、豊橋市では小中高生の中から代表を集め、子どもたち自らが計画にどのように関わっていくか話し合い、子ども読書推進計画に対する提言を行なっている。条件的、日程的に難しいとは思われるが、狛江市でもこういった情報を集めることも肝要であろう。

(委員長)

 子どもへのアンケートを行なうことは非常に大切なことであると思う。アンケート結果からも中高生の利用が少ないとの指摘も見られるということからも、なぜこの年代の利用に繋がっていかないのかを情報収集のうえ考える必要がある。

(事務局)

 これから狛江市の子どもたちの現状を全件調査すると言うのは難しい可能性がある。東京都教育委員会では、子ども読書活動推進に関する調査を実施している。本を読むのはなぜか、一ヶ月間に本を読んだか、といった内容について調査をしており、前回の調査では狛江市については2校がその対象となっている。現在、その様な資料を所管部署より取り寄せて分析を行なっているので、今後委員の皆様にも情報提供していきたいと考えている。小学校高学年から中高生の年代、いわゆるヤングアダルトと呼ばれる世代の利用率が極端に少なくなっている件については、図書館としても認識している。その世代に対する支援をどのように行なっていくかは、現在検討している段階である。ヤングアダルト資料の電子図書の利用は比較的多いこともあり、この辺りを含めて利用率向上の方法を探っていきたい。

(委員)

 他の委員の方と重複する部分も多くなるが。アンケートを見ていると、小学校の高学年から中高生の本離れや図書館の利用者の減少が顕著であることは明白であるので、その部分の分析を行なってもらうことは非常に良いと思う。読書をする習慣が幼い頃からそもそも付いて無いため本を読まないのか、地域センター等を含む市内の図書館に読みたいと思う魅力的な本が無いと思うのか、学校の図書室は利用しているのか、本は読んでいるが狛江市内の図書館を使っていないだけなのか、この辺りを知ることで、図書館として打つ手立ても変わってくるのではないかと思うので、実態をぜひ知りたいところである。また、地域センターの図書室は17時で閉まってしまうので、中高生にとっては利用しにくい背景もある。利用率が低い理由はいくらでも思いつくので、このあたりを調査、整理していただきたい。

(事務局)

 ご指摘のあった問題点については認識をしているところである。東京都教育委員会の調査は中学生にも実施しているものなので、このあたりも分析して、各施設がどのような支援を行っていけるのかを考えて行きたい。

(委員)

 アンケートの件であるが、子どもたち全員がタブレットを持っている。この状況を利用し、事務局側で質問集を作ってもらい、それをタブレットに上げていけばアンケートをとるのは容易に回収することが可能である。こういった形でアンケートを取るのはいかがか。

(事務局)

 副委員長よりご意見のあった小平市の内容などを参考に、質問の案を作成し調整のうえ実施に向け検討したい。

(委員長)

 他に質問はないか。他に質問がなければ、議題の2、その他について、事務局より説明をお願いしたい。

(事務局)

 議題の2、その他の事項についてご説明する。全部で2件となる

 まず1件目。資料2、【9月14日版】令和3年度狛江市立図書館協議会日程をご覧いただきたい。前回・今回と度重なる日程変更をお詫びいたしたい。全体的な進行などから、今後のスケジュールにつきまして再設定させていただいた。

 年度当初、第1回協議会で配布したものと比較し、第2回、本日の第3回、次回第4回、最終第6回の日程を変更している。ご確認の程お願いしたい。オンライン実施となるかどうかを含め、開催日が近づいたら通知にてご案内させたいただく。

 2件目。新図書館整備の関係についての報告である。7月11日に第1回目の「狛江市の新図書館を考える市民ワークショップ」を、また7月16日に第1回目の「狛江市新図書館整備基本構想検討委員会」を実施したので報告する。ご参加いただいた委員の皆様にお礼を申し上げる。これに関連して資料3から資料5についてご説明させていただく。

 資料3、第1回狛江市新図書館整備基本構想検討委員会議事録については、検討委員会の記録である。詳細は後ほどお目通しいただければと思うが、教育長からの諮問を行った他、今後のスケジュールや図書館・図書室についての現状を説明し、委員の皆様からの質疑等があったところである。

 資料4、狛江市の新図書館を考える市民ワークショップかわら版については、市民ワークショップの結果について広く市民・利用者の皆様にお知らせする資料となっている。裏面には市民センター改修のワークショップのものが記載されている。当日は25名の方にご参加いただき、こちらも目的や経緯について簡単な説明をした後、4グループに分かれ中央図書館や各図書室の良いところ・改善したいところをそれぞれ意見交換し、グループごと代表者に発表を行なっていただいた。

 資料5、狛江市の新図書館を考える市民ワークショップ第1回の意見については、ワークショップ参加者の皆様からお寄せいただいた意見を一覧にしたものである。こちらも後ほどお目通しいただきたい。ご説明は以上である。

(委員長)

 事務局より資料2から資料5まで説明をしてもらったが、資料2の日程については今後10月の第4回、2月の第6回の日程が変更されている、各自再度の確認をお願いしたい。資料3についてご意見は無いか。

 図書館協議会と狛江市新図書館整備基本構想検討委員会との関係をお教え願いたい。

(事務局)

 図書館協議会は図書館法に定められている組織であり、図書館長に諮問に関する答申や、図書館運営ついてご意見をいただくものである。狛江市新図書館整備基本構想検討委員会は、新図書館整備基本構想の素案や新図書館の設置に関して必要なことを扱う組織となっている。

(委員長)

 他に無ければ資料4について、質問はあるか。

 市民ワークショップかわら版についての意見はどのように反映されていくものなのか。

(事務局)

 市民ワークショップかわら版については、市民向けにワークショップや、そこで出された意見等を広くお伝えする事を目的としている。この場で出された意見等については狛江市新図書館整備基本構想検討委員会に報告し、新図書館の構想を検討する際の資料として取り扱われることになる。

(委員)

 市民ワークショップかわら版はどこで配布をされているのか。全戸配布はされていないように見受けられる。

(事務局)

 全戸配布は行なっていない。中央公民館、中央図書館にて現在配布しているほか、市のホームページからもダウンロードする事は可能となっている。

(委員)

 興味のある人はホームページにアクセスして情報をキャッチできるかもしれないが、まだそんなに広くは行き渡ってないということになる。そもそも図書館が新しく建替えられるということを知らない市民が想像されている以上に沢山いる現状がある。もっと紙媒体のものが、多くの場所で市民が手に取れるようになれば良いと考える。 

(事務局)

 現在、資料5の狛江市の新図書館を考える市民ワークショップ第1回の意見については、市民センター玄関を入った正面に掲出を行なっているなど、工夫はしているが、ご指摘のとおりまだ周知が足りていないことは認識しているので検討していきたい。

(委員)

 広報こまえにコーナーとして新図書館について現在協議を行っている旨の記事を定期掲載すれば市民にも広く読まれ、結果として多くの市民の関心を引くことに繋がるのではないか。

(事務局)

 市民ワークショップや図書館協議会は、コロナ禍において日程変更を余儀無くされている。広報に定期的に報告を上げていくのは難しいかと考えられる。効果的な広報周知により、市民向けにお知らせをする方法については検討していきたい。

(事務局)

 広報については、これまで1面に2回新図書館に関する記事を掲載している。関連記事を毎号載せられるかどうかは広報担当と調整が必要になる。図書館のホームページにはまだ載せていないので、直ぐにでもできる部分から対応をさせていただきたいと思う。

(委員長)

 図書館のホームページ上でお知らせできると良いと思う。他に質問や意見はないか。

 市民ワークショップは全部で何回実施するものなのか。

(事務局)

 全5回開催する予定である。現在はその第1回目が終了した状態である。今年度中に残り4回の開催をする予定となっている。

(委員)

 沢山載っている意見は、複数の方から上げられているのか、それとも同内容の意見についてはまとめられて掲載されているのか。まとめられているのであれば、何人くらいがその意見であったのかが判るようにしてもらいたい。

(事務局)

 基本的に資料5については、当日市民ワークショップに参加した皆様から出された意見を全て掲載しているものである。同様の内容について述べられているものも全て一つずつ掲載している。

(委員長)

 他に何か質問がなければ、以上をもって令和3年度第3回狛江市立図書館協議会を閉会する。

 次回の第4回図書館協議会については、10月26日火曜日に開催する予定。開催通知は、後日事務局より各委員へ通知する。