2024年10月
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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1 日時 |
令和2年12月3日木曜日 午後6時00分から午後8時10分 |
2 場所 |
防災センター 4階 403会議室 |
3 出席者 |
委員 田揚江里、小林年春、伊藤栄司、佐藤江美、 上野友子、田淵晶子、佐藤幸代、立道彩子 事務局 細川館長、山村副主幹、 相川主任、葛西主任、平澤主事 |
4 欠席者 |
なし |
5 議題 |
(1)諮問について 全ての市民が図書館を心地よく利用するために ~市民ボランティアと利用支援サービスについて~ (2)その他 |
6 提出資料 |
(1)答申素案(資料1) (2)としょかんへようこそ |
7 会議内容 | |
(事務局) 定刻より早いが委員の皆様が全員揃ったため、令和2年度第3回狛江市立図書館協議会を開催する。会議に先立ち、図書館長よりご報告をいたしたい。 (事務局) 市民センターの改修及び新図書館の進捗状況についてご報告する。令和2年度第4回定例会の第7号補正予算で市民センター改修及び新図書館整備基本構想等策定支援業務委託、今年度分の1,560万円と、令和3年度及び令和4年度分の債務負担行為分を併せた、計5,200万円が可決されている。この業務内容としては、市民センターの基本構想と基本設計、新図書館の基本構想の策定支援を行うものである。委託事業者については、公募型プロポーザル方式により決定をする予定であり、選考に際し、市の職員以外に狛江市の図書館協議会と公民館運営審議会より1名ずつ、他に建築の専門家の方の出席をお願いする予定であり、今日の協議会の中で狛江市立図書館協議会からの選出の1名をお選びいただきたい。選考時期は2月中旬を予定している。令和3年度には図書館分の8名×3グループ程度のワークショップを立ち上げ、広くご意見をお伺いしていく。また、新図書館整備基本構想検討委員会を別途立ち上げ、新図書館の具体的な中身について検討していくものである。 (事務局) 図書館長からの報告は以上である。質問はあるか。 (委員長) ワークショップのメンバーはどのように決定されていくのか。 (事務局) 市民公募で選出する予定となっている。このワークショップの構成メンバーに狛江市図書館協議会の委員が含まれるのかどうかは現時点では未定である。 (委員) 図書館が移転をすると言うことは、既成の決定事項で、もう揺るがないものであるのか。 (事務局) この方針については、庁議でも決定されており、この方針に沿って進めていく。 (事務局) 他に質問が無ければ、プロポーザルの選考メンバーの1名選出を委員長にお願いいたしたい。 選考メンバーの方には、候補となる事業者がプレゼンテーションの場で業務内容等を提案してくるので、それを評価して点数化していただき、各選考メンバーの合計点数により業者の選定作業を行うことになる。 (委員長) 市民協働で今後どのように進めていくのかを決めるという理解で良いのか。 (事務局) そのとおりである。新図書館整備基本構想等策定支援業務として進め方をどのように行っていくのかを提案してもらうことになる。 (委員) この話の流れだと、今回のプロポーザルに出てくる業者は建築管理の事業者ではないということなのか。 (事務局) 建築関係と図書館の運営や建設に精通したコンサルの方を組み合わせたグループ、等が考えられる。 (委員) 新図書館の設計をする業者はこれとは別になるのか。 (事務局) 図書館については別になる可能性が高い。市民センターについては基本設計も一緒になっている。あくまでも来年度、図書館として行うものは、新図書館整備基本構想を策定する作業、となっている。 (委員長) プロポーザルでは、市民センターについてと図書館の分とそれぞれの提案が一つの事業者から行われるという理解でよろしいか。 (事務局) その通りである。 (委員長) どなたも選考委員を希望する方がいなければ私が図書館協議会の委員長という立場上参加するのか望ましいと思うがいかがか。 (異議なし、の声) (選考委員は委員長に異議なく決定。) (事務局) 続いて、本日の協議会に先立ち、事前に委員長から委員の方々へ提案されている事項について、説明をお願いしたい。 (委員長) 事前に協議会委員の皆様へ手紙を郵送している。公民館運営審議会では、改築に際し独自に意見書の提出をする動きがあるということを受け、図書館協議会においても同様にしたいと考えている。図書館協議会は図書館の諮問機関であり、市民の声をその運営に反映していくという側面も持った組織であるので、新図書館について考えるにあたり協議会委員としての意見書を図書館長宛に出すことを小林副委員長と協議のうえ提案したい。この内容については本日の議題が終了したあとに委員の皆様に諮っていきたい。 (事務局) これまでの件で他に質問等が無ければ、お手元にお配りしている次第に沿って進行していきたい。ここからは議事進行を狛江市立図書館協議会規則第4条第4項の規定に基づき、田揚委員長にお願いする。 (委員長) それでは、議題の1、諮問について事務局より説明をお願いしたい。 (事務局) 議題の1、諮問についてご説明する。 諮問とそれに係る答申のスケジュールとしては、前回ご説明をしたとおり、今回の第3回までの協議会で内容を詰め、次回第4回において協議会より図書館長へ答申をいただく流れとなる。 前回お配りした答申の素案と補足資料をもとに委員の皆様のご意見をいただき、それをまとめて行きたいと考える。 説明は以上である。 (委員長) 事務局からの説明を受け、答申について皆様のご意見を伺いたい。(1)障がいの有無に係らず図書館サービスを享受できる環境づくりについて(2)関係組織間の連携強化について、と分かれているのでまずは(1)についてご意見を伺いたい。 ここでは、現在実施している利用支援サービスの継続的な実施と維持、それを支えるボランティア活動に対するフォローアップ、新しいニーズに対する新たなサービスの拡充について触れられている。 前回配布された資料の中で、障がい者のグループやボランティアの方からの要望がかなり寄せられていた。その中でも、視覚障がいのグループの方が主であった。障がいの有無に係らず、全ての方が図書館サービスを享受できるような体制作りを進めていただきたい。また、高齢者への支援、知的な障がいを抱えている子やその保護者への支援、身体的な障害を抱えている方への支援、海外にルーツのあるニューカマーの方々やその子どもへの支援などに対する図書館サービスの在り方を検討するのが、新しいニーズへのサービスの拡充に該当してくると考える。答申には、このように具体的に文言を一つ一つ加えた方が良いものなのか。また、慈恵医大病院等に入院されている方や、高齢者で図書館まで来られない方に対し、図書館側から出向いていくといったアウトリーチサービスについても加えていけたら良いと考える。このほか、情報格差を縮める活動も今後注目をされている事項である。 (事務局) アウトリーチサービスの一環として配本サービスで病院や高齢者宅へ本をお届けする事業を既に行っているところである。 (事務局) 大活字本はかなり取り揃えておりその利用も増加している。身体的なハンディキャップのある方に対して配本サービスは行っているが、この他に例えば本の頁を捲ることができないような方に対する支援としてどのようなことを行っていけるのかは非常に難しい課題である。海外にルーツのある方々に対する支援としての洋書の蔵書数はまだ少ないのが現状。導入したばかりの電子図書館の中でも洋書の追加も行ってきている。こういった方々に対する効果的な情報提供の方法を考えていきたい。知的障がい児への支援については、そもそもの資料数が多くないという事情もあり、なかなか取り組めていないのが現状である。 (委員長) 市内の福祉作業所から何か図書館に対しての要望があったことはあるのか。また、図書館側からの情報提供は行っていないのか (事務局) 過去に福祉作業所との連携をしたことは無く、現時点では要望も特に挙がってきていない。その他の施設では、例えば新設との連携については今後検討していきたいと考える。 (委員長) 市全体の図書サービスの在り方というところにも関わってくると思うが、移動図書館という形態で図書館に来られない方へのサービスを行っている自治体も散見される。市民アンケートの結果の中にも見受けられたが、高齢化が進むと図書館に足を運ぶ回数が減ってきていることが判る。図書館に来たいけれどやむを得ず来られない状態の方々をどのように掬い上げるのかはぜひとも検討してもらいたい事項である。 (委員) 図書館については、過去にも対面朗読室の設置など幾つかの要望を挙げ続けてきたが、それに対する答えは「改修の際に整備したい」、「改修の際に検討する」等のいつも先延ばしの返答で済まされてきた経緯がある。図書館協議会の答申として、長いスパンでのサービスの拡充の要望を挙げていくのはもちろんのことであろうとは思うが、今出来ることと出来ないことがある中で、出来ることを具体的に示していくのが良いのか、広く長く拡充する程度に留めておくのが良いのかの判断が難しい。単に要望として挙げたい事項はいくらでもある。 (事務局) 考え方の一つとして、短期的なものと長期的なものを分けてお示しいただくという方法もある。 (事務局) 答申素案の中では(1)(2)の2項目しか挙げていないが、別途(3)として新図書館に関する意見を答申として盛り込む方法も手法としてある。長短期的視点に基づくもの以外に、新図書館整備にあたり、各所から要望の挙げられている視点について、是非追加してもらいたいということを挙げてもらっても良いと考える。¥ (委員) 狛江音訳グループの活動をしている者の立場からの意見として、図書館に対面朗読室が無い状態というのは有り得ないと考える。ぜひとも新図書館の中には対面朗読室は作ってもらうことを答申に挙げていきたい。部屋が空いている時間は、目的外に広く使用してもらうような運用をすれば有効に活用できるはずである。また、ボランティアからの意見は現状ではなかなか伝わりにくい。職員の中からパイプ役となるようなボランティア担当を決め、こちらからの要望をきちんと伝達できるような風通しの良い体制作りが必要と考える。 (事務局) ボランティアの方々からの要望の伝達に関しては、担当職員を配置しているのでその職員に伝えてもらうか、実際に行っているサービスの場でお話いただくような方法でいかがであろうか。 (委員長) 年に一度懇談会の場を設け、ざっくばらんに話を出来るような関係作りをするとスムーズに運営が進むように変化することも多い。 (委員) 外国ルーツの方々への支援と言うことで洋書が増えているのは非常にありがたい。一方で 児童向けの明治維新の頃の伝記の本が開架に出ているものが少なく、洋書の増加により書庫に入ってしまったということか。 (事務局) 開架の本の入替は図書館を継続的に運営していく以上必要不可欠なことである。保存状態等により判断をして書庫へ入れている。この件については、直接洋書が増えたことに起因するものでは無い。 (委員) 図書館のスペースが限られているため、洋書が増えたことにより代わりに何かが下げられてしまったと考えていた。開架に出ている中から直接選ぶのと、検索をして書庫から持って来てもらうのでは利用する側にとっては大きな違いがある。洋書を増やすことも大切であるが、開架の図書の充実も重要であると思う。一方でYA図書を充実させており、図書館としては頑張っているなという印象を受けた。 (委員) (1)の4行目に「各ボランティアの意見を吸い上げるとともに」といった一文を加える、6行目の新規ニーズのあとに、具体的な対象を括弧書きで明記することでいかがか。また、電子書籍の充実に力を入れていただくことで、多くの利用支援サービスの対象となる方のフォローをすることになると思われる。タブレットそのものを貸し出すことも視野に入れていることを期待している。 (事務局) タブレットについては今年度中に導入の予定である。 (事務局) 年度末に年に一度ボランティアの方に集まっていただき、講師の先生を交えて話をして貰っている。その中で活動における改善点などの意見交換をしてもらっていたが、今年度は新型コロナウイルスの影響により中止となっている。 (委員長) その他に意見はあるか。 (委員) 障がい者が中心であると言うことはこの答申の見出しを見れば明白であるが、この話の場では高齢者や外国にルーツのある方とか多岐に亘る方々が関わっていることが見えてきた。そう考えると、(1)の見出しが「障がいの有無に関わらず」との書き出しで始まっていることがミスマッチな印象を受けることになってしまうように感じた。例えば小見出しのようなもので分類しておくなどの手法もあるのではないか。 (委員) 電子書籍を充実させるということは、ネット環境が整えられていることが大前提とされている。このネット環境がご自身で準備できていない人もいるはずである。特に外国人の方などはネットの契約をする事自体が大きな枷となる場合もある。つまり、せっかく電子書籍を充実させても、潜在的に利用出来ない方も一定数は残っているという課題がある。印刷した本も、電子書籍も使えないと、ここで推し進めている図書館のサービスから洩れてしまうことになる。 (事務局) 図書館内で使用可能なタブレットの貸出についての準備を進めている。こういった視点を答申の中に加えていくことも必要であると考えるが。貸出をご利用いただくには、図書館の利用登録を済ませていることを前提として検討している。 (委員) 利用登録の際の、英語版等の外国人向けの案内は作成しているのか。 (事務局) 現在は作っていない。今後は必要となる場面もあると思われる (委員長) 主な何ケ国語分が必要ではないのか。 (事務局) ホームページを今年度リニューアルして、多言語対応するようにする予定。 (委員) 電子書籍の利用者層は概ね何歳くらいの方が多くなっているのか。またご自身で端末の所有をされている方の利用が多いのか。 (事務局) 電子書籍を利用されている方は40代から60代の方が多いようであると捉えている。70代の方の利用もあるが、その方々が端末を所有されているのかどうかまでは判らない。 (委員) 利用者がどの年代に多いのかは把握しておいた方が良い。 (事務局) 以前にお配りした図書館だより第72号の中で約2か月分の年代別の利用状況等について触れているので参考にしていただきたい。 (事務局) 端末を所有しているが電子書籍を使えない方のためにセミナー的なものを今後計画していきたいと考えている。iPadを導入するので、それで実際に触って試してもらうことも出来るようになる。 (委員) 狛江の図書館内ではインターネットを使用できる環境が整えられているのか。 (事務局) 現在は使えない。今年度中に整備していく。 (委員長) この40代から60代の年齢層の方々はで電子書籍を使っている人は、図書館以外の場面でも、本の購入や日常的な読書の利用の際にも端末を利用しているのであると思う。 (委員) 利用者にとっては、自身の読みたいと思う本の電子版の有無が大きな問題。出版社によっては電子版の取扱いを行っていないものも散見される。印刷物と電子版の両方がバランス良く併用されることが求められる。今後、図書館で端末の貸出対応をして利用できるようにするならば、一人で占有したりする事の無いよう使用にあたりルール作りも不可欠となる。既にある公民館無料の無線LANを使用してもらって端末はご自身で持参してもらうということも必要である。 (委員長) 新しいことを導入し変化が生じた際に、図書館の利用者以外の市民に届くような広報の発信方法の工夫も必要である。 (事務局) 最近はフェイスブックやツイッターを利用した発信も行っている。 (委員長) 次に「(2)関係組織間の連携強化について」、に移る。ご意見のある方はいるか。 (委員) タイトルがぼやけていて、何のことを書きたいのかがここからは読み取れない。内容を見ていくと、学校との連携に終始しているようだ。となると、2行目に記載されている「市内の学校等と連携した」の「等」は学校以外のことは何も触れていないのに、これは何を具体的に指しているのかお聞きしたい。教育振興基本計画に掲げることが大仰に書かれているが、中身となる4行目の、具体的には、以下の内容が、ボランティアに関しての学校との連携に視点を置いたことに終始してしまうとの印象で、非常にもの足りないという印象を受けた。 (事務局) お示ししているものは、あくまでも素案であって、これをたたき台として委員の皆様の意見を反映させたうえで完成を目指していくものである。学校等の「等」は、市外の私立学校、幼稚園、保育園に加え福祉作業所なども考えられる。 (委員) 学校以外の他のものについても具体的に答申の中に記載していく方が判りやすくて良い。 (委員長) 長野県の塩尻市の図書館では、担当スタッフが幼稚園や保育園に出向いて、保育士向けの読み聞かせの指導や、お薦めの絵本などの情報提供を行っている。幼少期に本に対する土壌の基礎を作っておくことで、卒園後に小学校で学校司書に引き継がれたり、公立図書館の利用増進に繋げていく、というような形態の連携や働きかけというものもある。 (委員) 公共図書館では来館する人を待っているだけではなく、やはり積極的な仕掛け、発信を常に行っていくことが求められてきている。 (委員) 移動図書館が良い。例えば、狛江駅前の広場に移動図書館が来て市民が集える場を提供し、そこを新しい情報発信の場として活用していく。この他に月に1回程度、学校や幼稚園を回り、図書館職員が読み聞かせを行う。このような発想を取り入れながら、新図書館と一体型の活用法を考えていくのも良い。学校との連携という点については、定期的な図書カードの更新や学級単位で図書館の本を借り、学級文庫の充実させていくことなどが考えられる (委員) 具体的な施設名を記載するのではなく、どういう施設が該当するのかをわかりやすく表記するので良いのではないか。 (委員) 図書館から出て伺う、サービスを行っていくというメッセージ的な文言を入れたほうが良い。学校図書館などは1人職場であることが多く、外に出ることは難しい場合が多い。連携しましょうということを受身で待っているだけではなく、こちらから伺うという姿勢を示すことは必要。図書館職員の負担は大きくなるが、本来のサービスが弱体化しないように配慮しつつ行っていくことである。 (委員長) 中央図書館から遠いところに住んでいる子は、高学年にならないと子どもだけでは図書館に通って来られないため、図書館の利用を躊躇するようになり結果的に利用から遠ざかってしまう。図書館の利用は有料だと勘違いをしている子もいるようなので、きちんと学校図書館では義務教育のうちにそのあたりの指導や体験をさせるようにしてもらいたい。 (委員) 具体的には、に続く文章を考えた。「具体的には、図書利用券の更新や読み聞かせ、クラス単位での貸出しなど職員を派遣し連携を進める。また長期休業期間における職場体験的なものとしてボランティアの募集、小中学生向けに多くのボランティアの方々が図書サービスを支えているということの周知を各学校と連携して実施する…」ではいかがか。 (委員長) 本を借りるだけではなく、ボランティア以外の部分で、ビブリオバトルのような小中高生が関わる参加型の事業も組み込んでいくと良いと思う。 (事務局) 諮問の中で「市民ボランティアと利用支援サービスについて」、と謳われていることについて、あらためてご認識をお願いしたい。 (委員長) 学校教育の中での社会参加として、ボランティアを考えてもらっても良いのでは。と言う意味では、「多くのボランティアの方々が図書館サービスを支えていると言うことの周知を小中学生向けに各学校と連携して実施する」という表記の方が適切であると考える。 (事務局) 市民ボランティア活動をされている方向けに実施したアンケート調査の中で、自分たちの活動が子どもたちに知られて評価を受けることが、モチベーション維持に繋がるとの意見が散見されている。 (委員長) こういった内容についても触れておくことが、ボランティアの新規加入者獲得のきっかけとなるかもしれない。将来のためにも広く網を張ることは意味がある。 (委員) 職員が学校へ出向いて、図書館の出前授業的な周知を行ってもらうのはいかがか。 (事務局) 子どもたちが図書館に来ても裏方の方の活動は全く見えてこない。そういう意味では、ボランティアの方々に学校に出向いてもらって活動について知ってもらうことは意義のある活動であろう。 (委員) 本を修理している場面を実際に見せるというのは、子どもたちが本を大切に扱うことの意識を高めることに有意義である。 (委員) 実現に向けてはできるだけ具体的に示した方が良いと思う。移動図書館の実現は難しいが出前授業は可能であろう。音訳の事業を実際に見てもらうというのは子どもにとって貴重な体験となる。 (委員) ボランティアの方に指導をして育てていき、ボランティアの方自身が出前授業を行なってもらうという方法もあるのでは。 (委員長) 移動図書館のようなものはどこかが必要性を発信し続けないといけない。可能性をここで没にしてしまうのは時期が早すぎないか。市民の中にこれを求めているニーズがあるということを継続して示していくことは必要である。 (委員) 新図書館の面積も十分では無いとの意見もある中で、それを補完する意味でもこのタイミングで移動図書館を提案していくのは、非常に良い試みであると考える。利用支援サービスの充実という観点からもその方針に合致している。 (委員長) 現在の狛江市での移動図書館のような物流の体制はどうなっているのか。 (事務局) 地域センターや学校、高齢者施設へは定期的に配送便が回っており、この他に来館が困難な方に対する本の宅配サービスも行っている。宅配については、利用支援サービス担当の職員が自転車等で配達に回っている。この他、保育園等に対する団体貸し出しも行っている。 (委員) 新図書館や市民センターの改修に関する予算額と利用使途についてはもう確定してしまっているものなのか。まだなのであれば、移動図書館の提案については、今までも否定的な捉え方をされてきてしまったが、今このタイミングでぜひ再度提案をしたいと思う。新図書館開館にあたり話題性もあり市民へのアピールにもなるではないか。 (委員長) 委員の皆さんの総意として賛同を得られるならば、(3)を新たに新図書館に関する要望としてあげていきたいと思うが。 (委員) 答申に、市民ボランティアと利用支援サービスについて、と言うサブタイトルが付けられていることを考えると、やはり分けておかないと、答申の中で伝えたいことがぼやけてしまいかねない。新図書館についての意見書は別の視点から提案すべきと捉え、ここは分けて考えたい。 (委員) 具体的にあげていくと、学校等に大量の本を届けるシステムの構築、図書館系ボランティアの出前事業、中高生向けボランティアの募集、を行い広く市民に対して周知を図る、移動図書館については明記をせずに触れてもらう、と言った感じではいかがか。 (委員長) 他にはよろしいか。それでは、今回皆様から出されたご意見を基に、委員長の私と事務局で調整をし、次回の協議会において皆様にお諮りした後に答申する流れとしたい。 続いて議題の2、その他について事務局より説明をお願いしたい。 (事務局) 議題の2、その他の事項、2件について説明をする。 まずコロナ禍における図書館の状況について。閉鎖が続いていた読書調査室は空調設備の復旧に伴い、10月28日水曜日より再開した。以前より座席数を減らして利用者同士の間隔を確保しており、貸出室と同様に利用時間は1時間以内と制限を設けている。貸出室は、従前と同様の状況が続いており、今後は他図書館の事例や感染状況などを鑑みて運営して行きたいと考えている。 図書館の休館について。図書館システムの変更を今後予定している。詳細は広報12月15号にて掲載していくのでご確認願いたい。休館は1月末から2月初旬となる予定。 この他、資料番号は付していないが、次第に記載のとおりの資料を配布している。ご説明は以上である。 (委員長) 図書館長からの報告は以上である。質問はあるか。 続いて、冒頭にご説明した新図書館計画に対する図書館協議会としての意見書について検討していきたい。 市民説明会は、市民の皆さんの意見を伺うというよりも、市が一貫して決定事項についての説明を行う場となっており、決定事項に対する質疑応答の場という印象であった。施設が現状のものよりもさほど広くもならない新図書館について、移動図書館のことも含め、図書館が少しでも今まで以上の活動が出来る場となるような意見を、協議会として出していただきたい。 (委員) 視覚障がいの者のボランティアの方が出し続けている要望については、市側からは、改修の際に整備する、と回答をされ続けてきた経緯があるので、これを実現してもらいたいと強く訴えたい。新図書館を作るのに、これらを実現しないのであれば何のために作るのか判らない。 (委員長) 今まで、新図書館を作る際には整備を、と言われ続けてきたことについてはきちんと形として実現を望むということであるか。 他には何か意見は。 アンケートの自由記載欄を読み返すと、市民の方々の大きな期待が読み取れる。蔵書の充実、安心して新聞等を読んだりできる居場所の確保、閲覧スペースとは別に中高生の学習室の整備、に関するものが多かった印象を受けている。こういうものが新図書館では実現できるのかどうかは甚だ疑問である。 (事務局) ご意見として挙げられたような場所を新設するとなると、その分の書架のスペースが減ってしまうという問題と切り離せない点が難しいところである。 (委員) 子どもたちの学習の場の問題は、図書館のスペースから削って確保するのではなく、市民センターの共有スペースの活用も含め、図書館利用者のための部屋としての位置づけではなく、広く市民の方全般が利用できる場所として検討すべき事項ではないのか。 (委員) コンセプトのようなものをあげていけば良いのか。 (委員長) 建物云々ということ以前に、狛江市は市民にとってのどういう図書館を目指していくか、という大前提を最初にきちんと示して欲しいと思う。それを踏まえて建物や中身にどのように基本理念の具現化をしていくのかを検討するのが本来の流れであるべき。説明会の中ではこの部分が全く示されていなかった。 (事務局) 新図書館のグランドデザインは、新図書館基本構想の中で考えていく。 (委員) これから検討して決めていくのか。 (委員長) そもそもの計画の中の決定すべき要素として入っているという理解で良いのか。 (事務局) 基本構想の中に項目として入っている。 今後、委員長にはコンサルを決めるプロポーザルには入っていただくことになるが、ワークショップと策定委員会のメンバーについてはまだ決まっていない。 (委員) プロポーザルで決まった業者が中心となって、意見を集約し新図書館を作り上げていく流れとなっている。全てがこれから、ということを踏まえると、ここで提案をするのは難しいのではないか。 (事務局) 図書館協議会に対しても、随時進捗の報告は行っていく予定である。 (委員長) 報告を受けて、図書館協議会からそれに対して意見を伝え、それが反映される可能性というのはあるのか。 (事務局) 検討委員会に伝えさせていただく。 (委員) ぜひ、ワークショップのメンバーに図書館協議会の委員も入るようにしてもらいたい。 (委員長) 基本構想を考えるときに、図書館協議会からもワークショップ等に参加できるように、との要望を意見書の中に記載していきたい。 後ほど、委員長と副委員長で、ここで出されたご意見を集約してたたき台を作成し、諮っていきたいと考えるがよろしいか。 (異議なし の声) (委員長) 他にご意見等がなければ、以上をもって令和2年度第3回狛江市立図書館協議会を閉会する。 次回の第4回図書館協議会は、予定通り令和3年2月4日木曜日に開催とする。
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