1 日時

令和3年6月29日火曜日 午後5時55分から午後7時35分

2 場所

防災センター 3階301・302会議室

3 出席者

委員   小刀稱進、田揚江里、佐藤江美、小林年春、

     中川信子、川北美智子、ガリドディアス智恵子、

     佐藤幸代、 川口るり子、伊藤栄司

事務局  細川館長、山村副主幹、相川主任、

     葛西主任、平澤主事

4 欠席者

なし

5 議題

(1)新任委員挨拶

(2)諮問について

    第四次狛江市子ども読書活動推進計画の策定について

(3)その他

6 提出資料

(1)図書館協議会委員名簿(資料1)

(2)子ども読書活動推進計画取組状況シート(資料2)

(3)令和2年度「子供の読書活動の推進等に関する研究調査」概要版(資料3)

(4)令和2年度図書館・図書室 事業報告書(資料4)

 その他 「このほんしっている? 2021」

     「Books for you -2021」

7 会議内容

(事務局)

 定刻より早いが、全員が揃ったので、令和3年度第2回狛江市立図書館協議会を開催する。

まず初めに、事前に郵送済の資料等の確認を行なう。資料1から資料4まで及び、資料番号は付していないが「このほんしってる? 2021」、「Books for you -2021-」の2点も併せて事前に郵送させていただいた。不足しているものは無いか

 それでは、お手元の次第に沿って進行していく。議事進行については、狛江市立図書館協議会規則第4条第4項の規定に基づき、小刀稱委員長にお願いしたい。

(委員長)

 それでは、議題の1、新任委員挨拶について、事務局より説明をお願いしたい。

(事務局)

 議題の1、新任委員挨拶について。資料1 図書館協議会委員名簿をご覧いただきたい。前回協議会の際にもご説明したが、狛江市立小中学校の校長会から参加いただく委員については、令和3年5月の教育委員会定例会で審議された結果、昨年度と同様に狛江第五小学校の伊藤校長先生に決定した。伊藤委員には、事前に任命状をお渡ししており、前回の協議会の議事内容等については事務局より説明済みである。それではここで、伊藤委員よりご挨拶をお願いしたい。

(委員)

 皆さん、こんばんは。狛江第五小学校校長の伊藤です。狛江市に赴任して今年で7年目。初年度から図書館協議会の委員を務めさせていただいている。子供たちが本に接する機会、読書量をどのように増やしていくかという視点に立ち参加させていただいてきた。どうぞよろしくお願いしたい。

(事務局)

 ご挨拶ありがとうございました。10名の委員の皆様には、今年度及び来年度についてお力添えを賜りたい。議題1については以上である。

(委員長)

 事務局より議題1について報告を受け何かご質問等はあるか。他に質問がなければ、議題の2、諮問について、事務局より説明をお願いしたい。

(事務局)

 議題の2、諮問について。 資料2 子ども読書活動推進計画取組状況シートをご覧いただきたい。前回協議会の際にご指摘いただいたものであるが、こちらは第三次の子ども読書活動推進計画の成果検証について、取組の所管となる部署から聴取した評価、評価の理由や取組内容、今後の方向性や課題点等について一覧にした資料である。

 資料3 令和2年度「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」の概要版について。こちらは文部科学省が作成したものであるが、電子書籍を活用した公共図書館や学校図書館での先進的な取組事例についてまとめられているものである

 前回の協議会でお配りした資料に加え、こちらの資料等も参考にしつつ、第四次計画に向けてのご意見・ご質問や、あるいは資料2における評価や今後の方向性へのご意見・ご質問等あれば承りたい。

 また、資料2の3ページをご覧いただきたい。『2 小・中学生の読書活動推進、(1)小・中学生の読書活動、①児童・生徒の読書活動のさらなる展開』に記載のある、「狛江 本の森 学校図書館活用ノート」、「ようこそ本の世界へ」について。ここで追加の参考資料をお配りしたい。これらは学校司書の方を中心に作成していただいているものである。こちらについては、数量に限りがあるため協議会終了後に回収をさせていただく。また、本日資料番号の無いものとして事前に「このほんしってる? 2021」、「Books for you -2021-」をお配りしているが、こちらは中央図書館において作成している推薦図書リストの一例である。

 これらの資料をご確認いただきながら、質問、ご意見を挙げていただきたい。

(委員)

 資料2の4ページ(2)小・中学校の読書活動推進のための諸条件の整備、②③④⑤について。第三次の計画ができたら、これらの実現のための予算化が進むのかと思っていた。例えば、②の学校図書館システムの活用、についてであるが、システムの入替後使いこなせていない現状がある。また以前は2台あったPCが1台に減少されているマイナスの面も現れており、OPACが設置されていないため検索の機能が失われてしまっている。第四次の計画が出来上がったら、予算化を具体的に進めて欲しい。また、学校司書の勤務日数は水曜日を除く週4日勤務の体制が敷かれている。子供たちのいる日には常に図書室は開いている状態が望ましいと考える。現場は不便を強いられている現状の改正をお願いしたい。

(事務局)

 現状の課題としては、操作研修を行なうこと、端末が1台での運用になっているため、OPACをPCとは別に用意をして欲しい、学校司書の勤務日の増という3点で良いか。

(委員)

 狛江一小では児童数が増加し、それに伴って学級数も増加している。週4日の勤務では間に合わない現状があるため、水曜日の勤務も増やしてもらいたいところである。

(委員)

 学校図書館は、子どもが行きたいと思うときに、いつでも開いているべき場所と考える。学校図書館と市の図書館の一体的な運営は、スケールメリットの点から意味のあることであろう。子どもたちがもっと本に親しむためにはそのシステム作りをすることが必要となる。ぜひ改善を進めてもらいたい。学校図書館を管轄している指導室の指導主事の勤務サイクルが非常に短いことにより、細部まで理解をしてもらわないうちにその担当者が異動となってしまうこととが問題であると感じている。

(副委員長)

 資料2の評価の評価指標について。ABCの評価の根拠が判らない。次の計画を考えていく際に、どういうところがまだ不十分であるとか、課題とされているという事柄として見えて来ない。特に、現場の感覚と乖離があるのではないか。評価の中で「B」と評価されている項目が一番多くなっているが、何をもって現状維持とされているのだろうか。第二次の時と比べて変わっていないということになるのか。説明を求めたい。

(委員)

 同じことになるが、「今後の方向性」の部分もほとんどが現状維持となっている。この部分についても説明を求めたい。

(委員長)

 事務局より質問について説明をお願いする。

(事務局)

 資料2の取組状況シートについて説明をする。それぞれの所管の部署において現在の「評価」をしてもらい、その理由を記載したものをまとめたものである。具体的な取組一つ一つについての定量的な評価ではなく、あくまでも評価の理由は、主管部署の主観に基づいている。ただし担当者は計画を作成した5年前とは大半が入れ替わっており、数年前と同様の状況が継続されていれば現状維持との判断になっているのではないかと思われる。「今後の方向性」についても、現在の所管部署がどのように進めて行きたいと考えているかという視点から、現状維持と多く評価されているものと思われる。

(副委員長)

 「A 充実・進展した」という評価をされたのは以前よりも良くなってこのレベルを維持していく、というのは理解できる。一方で、以前とまったく変わらない、進展が無いのにまたこれから先もこのまま「B 現状維持」で進めていく、ということで良いのであろうか。

(事務局)

 現状維持というのは、狛江市として十分なサービスを行なっていると判断されれば、前向きな評価としての現状維持という場合もある。

(副委員長)

 資料2のこの表を読み込んで行くのにあたり、「現状維持=十分目標に到達している」、という理解でよいのか。

(事務局)

 資料2の取組状況シートに記載されている現状維持というのは、あくまでも内部評価であり、外部から判断した際にこの内容に異を唱えられるのであれば、ぜひ次回の計画の際し指摘していただくべき事項と捉えてもらいたい。

(副委員長)

 この会議の場で他の委員が述べられた意見は外部の意見と考えてよろしいのか。

(事務局)

 今回実施した評価方法だと、現場の評価と乖離してしまうのでは、とお考えであれば次の計画策定作業の中でその部分を解消する仕組みが必要となると思う。

(委員)

 2点確認させていただきたいことと質問がある。

 1点目。協議会の委員任期が令和5年3月までなので、第四次計画が出来るのが令和5年と言うことか。

(委員長)

 事務局より質問について説明をお願いする。

(事務局)

 第三次計画は令和4年3月が終期であるため、次の第四次の計画は今年度末、すなわち令和4年3月までに完成し4月から新たな計画の下、各事業を推進していく。今年度の諮問では計画素案について検討していただくことになり、令和4年度はまた別の件をお願いしていく予定である。

(委員)

 本協議会は行政の外部ということで良いのか。図書館協議会委員は市の内部の者としての位置づけでは無いが。

(事務局)

 協議会の委員の皆様は市の特別職という扱いになっている。専門職としての力をお借りするために館長の諮問機関として法令の規定により設置されたものである。

(委員)

 了解した。2点目の質問であるが、第四次計画を考えるにあたり、第三次計画の中の大きな骨組みは変えずに内容の充実等を議論していくのか、それとも第三次計画にある骨組みから一旦崩して斬新なものを作り上げていくものであるのか。

(事務局)

 子ども読書活動の4つの柱として、1 乳幼児期、2 小中学生 3 高校生等 4 地域の読書活動推進というの大枠はそのままで行きたい。第三次計画をベースにバージョンアップをしていただくような計画を作る方向でお願いしたいと考える。

(委員)

 前回の資料として提示された東京都の第四次読書活動推進計画については、狛江市の計画を作るにあたり、どのように捉えていけば良いのか。

(委員長)

 事務局より質問について説明をお願いする。

(事務局)

 東京都の計画については、各市町村の課題、新しい取組に関する情報などが記載されているので、参考にしていただきたい。東京都の計画と同じ形のものを作っていただくという意図ではない。

(委員)

 第四次計画のような大きな計画の他に、それらを実現させるための詳細な行動計画までも作成していくということになるのか。

(事務局)

 図書館の計画としては第三次の計画作成の際にかなり具体的な内容にまで落とし込んで作っている。第三次計画と同様に考えていただければ改めて行動計画まで作成をする必要は無いものと考えている。

(委員)

 子どもたちに接する学校司書のスキルアップは必要である。研修に行くにも1人勤務の状態ではそれもなかなか叶わない。せめて1.5人程度の配置になれば良いのではないか。計画の中で、学校司書、司書教諭のスキルアップについて触れられていないのは残念である。

(事務局)

 資料2、4ページ④学校図書館連絡協議会の開催、研修の実施、の中で司書教諭については研修の機会について触れられている。学校司書については記載がされていない。

(副委員長)

 学校司書の司書としての研修のほかに、それをコーディネートするための司書教諭向けの研修は併せて必要不可欠である。学校司書、図書館司書の連絡協議会は実施しているが、この5年間に、実際に狛江市において研修が行なわれてきたのかどうか。そのことについてはどこにも記載が無い。

 計画は、子どもたちが読書を楽しむ生活の習慣を身につけるために、狛江市がどのような対策を講じていくかということに尽きるであろう。しかし、実際に子どもたちにそういった習慣が根付いているのか、実態とか変容を汲み取ることが出来ない。児童一人ひとりの読書力を見極めてそれに見合った本を選んであげることが必要であるが、第三次計画が出来上がって以降、それに対する具体的な取組が各学校で行なわれたのかが出てきていない。

 もう少し子どもたちのリアルな姿を垣間見ることが出来るような形にしてもらいたい。そのためには委員の皆さんに、こういったことを情報として知りたいということを投げかけていってもらう中で実現していくのではないかと考える。例えば、子どもがどれぐらい本を読むのとかいった、読書率把握が必要であると思う。

(事務局)

 学校司書の研修、司書教諭の研修はそれぞれ行なわれているのかご教示願いたい。

(委員)

 司書教諭の研修というものは行なっていない。司書は研修に参加するための予算があるが、勤務先の管理職の了解を得る必要がある。どの程度の方が実際に利用しているのかは不明。中央図書館の選書、廃棄、修理等の研修に一緒に参加させてもらえれば良いと考える。

(委員)

 管理職の許可を得る点が研修に参加するハードルを高くしている。必要無しと判断されると参加する事ができず、実際にもう何年も研修を受けていない。

(委員)

 校長会の方でも検討課題とさせていただきたい。

(事務局)

 第三次計画の際に、校長会等の場で細かい内容についてまで伝えきれていない側面が考えられる。図書館として協力できる視点があるのであれば、そういったところも第四次計画に盛り込んでいく方法もある。

(委員)

 学校司書は各学校1名の配置となっているので、研修に行かれる時間の図書館を閉めることになるとの理由で研修参加の申し出を断るというケースはあるかもしれない。

(事務局)

 その時間帯、司書教諭等が対応してもらうことは可能であるか。

(委員)

 司書教諭も授業の受け持ちがあるためなかなか難しいと思われる。

(委員)

 現状での教諭の方の多忙さは知っている。司書教諭という肩書きを持っていても実際に現場で活動をしてもらう時間があるのであろうか。

(委員)

 司書教諭の免許を所持している人数が限られているため、免許を持っている人が自動的に任命されている現状である。主な業務としては年4回の学校図書館連絡協議会に出席してもらうこととなっている。 

 学校司書の人事的な管轄は指導室になるので、この場で学校司書にかかわる話をしても難しいのではないだろうか。水曜日の開室に向けて、学校司書の人員配置増の希望を図書館側から指導室へ提言していただくことは可能なのか。

(事務局)

 図書館協議会からこのような意見が出されているということを指導室へ伝えていくことは可能なので、計画に反映させていくかどうかは指導室と調整をする必要がある。

(委員長)

 司書教諭と学校司書の役割について。司書教諭は本来の教諭としての業務と兼任となる。教諭免許と司書教諭の免許の両方を持っている先生方が自動的に学校の校務分掌の中で司書教諭に任命されている現実がある。何年か前に東京都から、各小学校に学校司書を配置するように示されているが、市区町村により対応はまちまち。大田区では、各小学校に1名ずつの配置ではなく、1人の方が何校かを兼任し曜日毎に配置をされていた。司書教諭は、自身の授業を優先せざるを得ないため十分な機能はなかなか難しい。学校司書と司書教諭の役割分担と協力体制についてはまだまだである。

 狛江市で挙げられている課題については、今までの経過が判らない部分も多くあるため資料2から紐解くことになる。狛江市は各部署に聞きとりが行なわれ、図書館とか子どもの本のあり方について検討がされている。きめ細かなことは実現されている印象である。

 子どもたちが読書によって自分の人生を豊かにしていくことについて、狛江市としてどうやって取り組ませていくのか、ということが最終的な大きな最終目標であるのなら、様々な行政部署と連絡、連携を強化し、目標に行き着くまでにどうして行くかという細かなことを詰めていく必要がある。学校の役割はかなり大きいと考える。市立図書館とどのように関わりを持たせていくのか、広範囲にわたるものなので非常に難しい。

 多くの課題は既に見えてきている。課題をしっかり明確にして、協議会の中で意見を交わす中で良い方向に進んでもらえたらと思っている。昨年、今年と続くコロナ禍において、子どもたちの現状もとても大変な状況になっているのではないかと考える、家にこもっている時間も多くなり、その中で読書はどの程度の割合がどうなっているのか、という点に注目している。

(事務局)

 皆さんから出された意見等を一旦整理する。

 現場での問題点がなかなか明確になってきていない。所管部署からの吸い上げは行なっているが、ここまででは特に学校司書に関する状況が把握しきれていない状態である。この他、保育園関係、各施設においても十分ではない。今後、各施設等から、全て網羅はできないが、課題の集計を行なっていく。

 副委員長からご指摘のあった、第三次の課題として掲げられていた読書率についても、議論の参考となるようなものも取りまとめて次回までにお示しできたらと考える。経年の推移を見てきたときに、評価として現状維持としているものが正しいのか否か、正しいとしていても手を加える必要があるのかどうか、などの問題点が見えてくるであろう。このあたりを踏まえて次回の協議会の中でご意見をいただきたい。

(副委員長)

 現場の調査を行なうとのことであったので要望を。子どもの読書に限っているのであれば、貸出数はあてにならない。借りるけど読んだかどうかは判らない。読書ノートで完読したものだけ記録ができるという対応を採るなど、各学校ごとに取組は異なっている。単純に貸出数だけ出してもそれが実態を表しているかどうかは怪しい。学校司書、司書教諭、担任などが子どもの読書について悩んでいること、困っていることについて、生の声を拾い上げてもらいたい。

(事務局)

 大きな自治体では叶わないが、狛江規模の自治体であれば、何件かピックアップしていくことで行なうことは可能ではないだろうか。読書の記録も過去5年間遡ることが出来れば良いが、この1、2年のものであると実態を拾いきれるのかどうかという疑念が残る。可能な範囲でバランスよく収集していきたい。また、幼稚園や保育園の活動状況についてはあまり把握できていない部分でもあるので担当部署と連携しながら検討していきたい。

(委員)

 前回配布された第四次東京都子供読書活動推進計画には、「不読率」という表現が出てくるが、この率は都が各市町村からのデータを取りまとめたものであると考える。狛江市での不読率や、本を読まぬ理由などは把握できているのではないのか。この数字を導くためのアンケート調査を行なったものはあるのか。

(事務局)

 東京都教育委員会の調査があるように記憶している。

(委員)

 不読になっている子がどの位いて、その背景にはどういったことがあったのか、そして図書館がそれに対してどういった施策を行って結果として数字はどうなっているのかの関係を知ることができたらイメージが沸きやすい。

(事務局)

 これから新しくデータを取るのは難しい。東京都の取った不読率の調査の内容を読み込んで参考になるものを集計していきたいと考える。

(委員)

 年配の方の不読についても市の図書館として調べておく必要はある。

 もし、現場にこのようなアンケートを下ろしてもらえるなら、学校に関することとして、例えば、『資料2 5ページ⑧市立図書館ホームページ「こどもページ」の活用の、ア.子供が自分で図書館の蔵書検索をできるようにします』 については、「検索出来るような環境を整備した」、と具体的に記載をしてもらいたい。これに対して、そう思うかそう思わないかを書けるような欄を設け、さらに加えて、子どもたちの読書について思うことがあれば自由に記載してもらうようすれば現場での生の声を吸い上げることが可能になるのではないか。

(事務局)

 このような方法で効率的に集計ができるのではないかと考える、参考にさせていただきたい。

(委員)

 今後の方向性について。現状維持という表現では何も変えていないという印象をもたれてしまうのではないか。

(事務局)

 他の自治体で作成している第四次計画を参考にしながら表現の方法については検討していきたい。少なくとも、現状維持の文言については変更すべきであると思う。

(委員長)

 市としての今の課題となっている事業を廃止、縮小、新しいものへの取組をするなど、いわゆるスクラップアンドビルドの考えの中での現状維持という表現となっているのかもしれない。行政独自の言葉の言い回しとなっているのではないか。

(事務局)

 資料2に列挙されているものに関しては、市の読書を管轄する部署としては当然取り組まねばならないことであり、これを廃止・縮小と言う考え方はそぐわないものが多いと考えている。

 廃止としているものは2つだけあり、その一例として、5ページ ⑩東京オリンピック・パラリンピック開催を見据えた読書活動の支援については、廃止となる。ただし、今後の方向性に記載しているとおり、新たな教育課題に対する支援を継続的に行なっていくという部分は変わることなく学校等と連携をしながら続けていくものである。

(委員)

 未就学児に本を読んでもらうための取組として、親が時間が無くて子供を図書館に連れて行けないような環境の子に対し、小規模であっても移動図書館のようなものが出来れば、子供が1人でも行けるような図書館となるので、今後の計画の中にぜひ取り入れてもらいたいと考える。

(事務局)

 評価の仕方について。どういう形でやっていくと効果的であるのかを提案していただけるとありがたい。また、できるだけ現場に負担のかからぬような調査や、計画を実行に移すような仕組み作りを一緒に考えていきたい。

(事務局)

 まずはアンケート形式で検討していきたいと考える。その後時間的に余裕があれば、個別にご意見を伺うような機会が設けるなど工夫をしていきたい。

(委員)

 アンケートの骨組みを作っておいて、それを持ってインタビューをする方法が良いのではないか。

(委員)

 保育園や地域センターに関する記載は出てくるが、幼稚園に関するものは出てきていない。

(事務局)

 狛江高校も入っていない。市の施設に限って収集している。今回の資料は公立の施設について投げかけたもので、幼稚園は私立であるため該当していない。今後は、そういった施設にもアプローチしていかなければならないと考えている。

(委員)

 新しい生活様式、という表現が各所に使われているが、どの程度の期間を念頭に入れておけば良いものなのか。5年後というスパンの縛りがある中で、新型コロナに関する内容をどのように考えれば良いか知りたい。

(事務局)

 これはとても難しい問題。全て念頭におくべきこと。現状では大型イベント等は実現が難しい。具体的に記載するのではなく、子ども読書活動を推進するためにこういった活動があるという書き方にしておけば生活様式が変わって言った場合にも対応できるのではないか。

(館長)

 5年後の状況については未確定なことが多い。計画の最初に、ただし書きとして、新型コロナの影響を加味しながら計画を進めて行くという表現をすれば良いのではないか。

(事務局)

 最終的には教育委員会に諮ったうえで計画として確定するもの。図書館協議会としての要望を盛り込んだ答申としての意見を挙げてもらいたいところである。

(委員)

 答申をしても、庁内で調整を行なった結果実現しない、ということもありうるのか。

(事務局)

 答申としていただいた全てを狛江市の教育委員会の計画として載せられるというお約束をすることはできないが、事務局として最大限の努力をしていきたい。最終的な決定権者は教育委員会であるが、載せることが出来なかった件については、事務局に説明責任があり、きちんと説明をさせていただく。

(委員)

 実現可能性の低い案件についても意見を出すことについては問題が無いという理解で良いのか。

(事務局)

 第四次の計画には載らないかもしれないが、皆様からの専門家としての貴重なご意見は、今後の予算要求の際の参考にしたり、教育振興基本計画などに載せていくという可能性はある。実現可能性に縛られること無くご意見を賜りたい。

 今年度6回の協議会が予定されており、今回がその2回目である。今回と第3回で委員の皆様より広く意見をいただきたい。その後、事務局で素案を作成し第4回、第5回で素案についてご意見をあげてもらい、修正したものをパブリックコメント等の市民参加手続きを経て、第6回において最終案をご審議いただくものと考えている。これを最終案として教育委員会に最終案として諮るという流れになる予定である。

(副委員長)

 第三次計画までは策定にあたり、図書館職員以外に、学校司書、司書教諭も含まれていたはずであるが今回外されているのは何か理由があるのか。

(事務局)

 コロナ禍もあり、対面による会議体は出来るだけ回避をする観点から、今回は事務局で各施設から丁寧に意見を聞き取り、案を作成してたたき台として行きたいと考えている。

(副委員長)

 事務局が直接各施設から、意見を丁寧に収集して貰うという理解で良いか。

(事務局)

 直接になるか、主管部署を通して間接的になるかについて明言は出来ないが、丁寧な作業を行っていく。今回、皆様より出されたご意見については、事務局においてとりまとめを行っていく。

(委員長)

 他に質問がなければ、議題の3、その他について、事務局より説明をお願いします。

(事務局)

 議題の3、その他の事項についてご説明する。全部で4件である。

 1件目。 資料4 令和2年度図書館・図書室 事業報告書をご覧いただきたい。昨年度の事業報告をまとめたものである。統計データに加え、実施事業やコロナ禍の影響等につきましても記載してあるので、後程お目通しいただきたい。

 2件目。委員の皆様には逐次メールでご連絡差し上げているが、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う臨時休館等の対応につきましてご説明する。

 緊急事態宣言を受けての狛江市新型コロナウイルス感染症対策本部の決定により、中央図書館では4月26日月曜日から5月11日火曜日まで、西河原公民館図書室では4月26日月曜日から6月20日日曜日まで、各地域センター図書室では4月27日火曜日から6月22日火曜日まで、休館・休室した。

 中央図書館においては5月12日水曜日から開館したが、6月20日日曜日までの期間は館内での閲覧を不可、閲覧席を撤去し、館内滞在時間を30分以内に制限を行なった。その後6月21日月曜日からは閲覧を再開し、読書調査室の使用も再開している。

 3件目。資料番号はついていないが、お配りした『このほんしってる? 2021』・『Books for you -2021-』をご覧いただきたい。こちらは毎年図書館で作成している推薦図書のリストとなる。後程お目通しをお願いしたい。¥

 4件目。新図書館整備の関係について。第1回目の新図書館整備基本構想検討委員会を7月16日金曜日、市民ワークショップを7月11日日曜日に開催する予定である。ご参加いただく委員の皆様はよろしくお願いしたい。開催結果等については、逐次本協議会へご報告していく。

 ご説明は以上である。

(委員長)

 事務局からの説明について何か質問はあるか。

(委員)

 外国語の本を図書館で置くようになったと聞いている。それは英語が中心になるのか。また日本人が英語の本を読みたいという意味あいでなのか、それとも外国人の住民に向けての発信となっているのか。

(事務局)

 英語に縛られずに中国語、韓国語、東南アジアやその他の幅広い言語の図書を取り揃えている。出版件数が多く無いという事に加え、図書館資料として受け入れるためのデータの作成費用が一般図書よりも高価であることによりなかなか蔵書は増やせていない現状である。なお、電子書籍の英語版は約100冊程度となっている。

(委員長)

 他に何か質問がなければ、以上をもって令和3年度第2回狛江市立図書館協議会を閉会する。次回の第3回図書館協議会については、8月5日木曜日に開催する予定。開催通知は、後日事務局より各委員へ通知する。