2024年12月
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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1 日時 |
令和2年7月2日木曜日 午後6時00分から午後7時20分 |
2 場所 |
防災センター 3階 303会議室 |
3 出席者 |
委員 田揚江里、小林年春、伊藤栄司、佐藤江美、 上野友子、田淵晶子、佐藤幸代、立道彩子 事務局 細川館長、山村副主幹、 相川主任、葛西主任、平澤主事 |
4 欠席者 |
なし |
5 議題 |
(1)委員長・副委員長の選任について (2)図書館職員の人事異動について (3)令和2年予算概要について (4)その他 |
6 提出資料 |
(1)図書館職員人事異動一覧(資料1) (2)令和2年度 図書館予算概要(資料2) (3)図書館協議会委員名簿(資料3) (4)平成31年度図書館・図書室事業報告書(資料4) (5)利用支援サービス及びボランティア活動の隣接自治体の状況(資料5) (6)狛江市民センター(公民館・図書館)増改築に関する市民提案書 ・狛江市市民センター(公民館・図書館)に関する市民アンケート結果報告書 ・こまえ電子図書館利用案内 ・こまえ図書館だより(令和2年2月) ・とうきょうの地域教育(№139) ・令和2年度狛江市立中央図書館カレンダー |
7 会議内容 | |
(事務局) 定刻となったため、令和2年度第1回狛江市立図書館協議会を開催する。 今年度の第1回協議会は6月4日(木)に開催予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で本日7月2日(木)に変更しての開催となった、ご承知おきいただきたい。 では、議題1、本協議会の委員長・副委員長の選任について。 こちらは狛江市立図書館協議会規則第4条第2項の規程に基づき、委員の互選によるものとされている。また任期は1年となり、再任は妨げないこととなっている
互選により委員長に田揚江里委員、副委員長に小林年春委員が決定。
(事務局) それでは、ここからは狛江市立図書館協議会規則第4条第4項の規程に基づき、議事進行を田揚委員長にお願いいたしたい。
(委員長) それでは、議題2、図書館職員の人事異動について、事務局より説明をお願いする。
(事務局) 議題2、図書館職員の人事異動についてご説明する。 資料1のとおり令和2年4月1日付け人事異動により、昨年度副主幹であった細川が図書館長に昇任、後任に教育部指導室より山村が図書館副主幹(兼)図書サービス係長として着任した。
(委員長) 議題2、図書館職員の人事異動について、何か質問のある方はいるか。いなければ次の議題3、令和2年度予算概要について事務局より説明をお願いする。
(事務局) 議題3、令和2年度予算概要について説明する。 資料2をご参照いただきたい。こちらは令和2年度の当初予算額と対前年度比を一覧にした資料である。 図書館運営費の3.職員手当等については、今年度から嘱託職員が会計年度任用職員制度に移行されたことに伴い、狛江市全体で整理がなされたものである。1.報酬と合わせて前年度より微増という状況になっている。 図書館運営費の14.使用料及び賃借料のうち図書館情報システム機器借上については、現在使用している図書館システムのリース期間終了に伴い、今年度中にシステムを更新することを予定している。現在契約手続きを進めている状況であることから、詳細については確定後にご報告していく。 利用支援サービス事業の13.委託料のうち協力者養成講習会委託については、今年度は音訳者の養成講習会を高齢障がい課と合同実施することにより、内容を充実させることを計画している。10月頃の実施に向け、現在他部署や委託先との調整中の状況である。
(委員長) 議題3、令和2年度予算概要について、何か質問のある方はいるか。なければ次の議題4 その他について事務局より説明をお願いする。
(事務局) 議題の4、その他の事項として、全6件について説明をする。
1件目、資料3の図書館協議会委員名簿をご覧いただきたい。これは例年お配りしている本協議会の委員名簿である。ご確認のうえ、相違点等があればお知らせいただきたい。
2件目、資料4の平成31年度の図書館・図書室事業報告書について。例年、第1回協議会開催時には完成に至っていないのであるが、今年度は冒頭にお伝えしたとおり協議会が延期となったことから、本日配布を行ったものである。
3件目、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、臨時休館等を行ったことをご報告する。昨年度の休館等については、資料4の1頁目に記載されているとおりとなっている。今年度については、昨年度から引き続き5月31日(日)まで全てのサービスを停止した。その後6月1日(月)から予約確保資料の貸出を再開、6月3日(水)から新規予約の受付を再開、6月8日(月)から人数・時間を制限して貸出室への入室を可能とし、6月17日(水)から貸出室の人数・時間制限を解除するという措置を行ってきた。しかしながら、現時点においても貸出室での閲覧禁止は継続しており、閲覧席は全て撤去、読書調査室も閉鎖している状況となっている。今後、東京都全体の感染者数の推移等を鑑み、安全を確保しつつ閲覧再開の時期を検討していく予定である。
4件目、こまえ電子図書館について。一部報道もされているとおり、6月10日(水)より開館した。狛江市内に在住・在学・在勤で図書貸出券の登録済の方が利用でき、お手持ちのパソコンやタブレット、スマートフォンで電子書籍の貸出・閲覧ができるサービスである。約7,000タイトル以上の資料を揃えており、昨日7月1日(水)の時点で3,211件のご利用をいただいている。 感染症対策を契機として開始したサービスではあるが、あまり紙の本に触れてこなかった方々にとっても読書に親しむきっかけの一つになるものと捉え、今後も拡充させていきたいと考えている。
5件目、資料5の利用支援サービス及びボランティア活動の隣接自治体の状況について。昨年度第5回協議会において、利用支援サービスに係る隣接自治体を含めた状況を整理するとしていたので、それをまとめた資料となっている。。 隣接の調布市・世田谷区・川崎市について、それぞれ中央館に対して調査を行った。資料の右下にも記載しているが、いずれも規模が大きい自治体であることから各館により取扱いが異なるなどの事情があり、調査対象館で未実施のものは空欄と表記している。
6件目、資料を事前にお送りしている。昨年度の第5回協議会でご要望をいただいた市民センターに関する資料である。 この件に関しては、過去からの経緯について所管部署に確認を行ったので説明をしていく。 市民センターの改修については、平成24年11月に狛江市公共施設再編方針を見直した狛江市公共施設整備計画において、「耐震診断を行ったうえで、耐震改修を行います。図書館及び公民館の機能並びにサービス提供のあり方を検証したうえで、限られたスペースの中で部屋の配置等を検討します。」とされ、平成27年度に改修することとなった。平成25年度に市民センター改修検討委員会が設置されて検討が進められ、平成26年2月に市民説明会を実施したが、この市民説明会での反対意見も多く、また陳情が採択されたこともあり、平成26年の市議会第2回定例会において、前市長より「実施設計の手続を一時止めることも必要だというふうに考えております。」と答弁がなされた。8月には、レイアウト等も示した市民説明会が実施されたが、やはり反対意見が多数あり、耐震補強を除く改修の実施設計は見送ることとされた。その後、狛江市が市民の方々との話し合いを進めていく中で「市民センターを考える市民の会」が立ち上がり、平成27年2月に市と協定の締結をした。その後、市民の会で検討が重ねられ、平成28年3月31日に「狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)増改築に関する市民提案書」が発行されている。その後、市民の会からの提案をもとに市で調査を行い、5つの改修案が作成され、それぞれの整備等に必要な費用や工期、また面積規模、将来計画など各案の特徴を比較検討しているところである。また、施設の利用者だけではなく、より広範な市民の意見を伺うために市民アンケートを実施し、その結果報告が令和2年5月にまとめられた。今後は、市民センターに対する市の考え方について、このアンケート結果も参考としながら図書館を含めた関係部署との調整がなされるものと聞いている。 この他、資料番号は付いていないが、次第に記載している資料をお配りさせていただいた。 このうち令和2年度狛江市立中央図書館カレンダーについては、臨時休館の際に蔵書点検を行ったことから、例年6月の特別整理期間は実施していない。
(委員長) 議題4、その他について、何か質問のある方はいるか。
(委員長) 市民センターに関する市の考え方についてアンケート結果を元に狛江市としての考え方を関係部署と調整を行うと説明があったが、それはどのくらいの期間を指しているのか。
(事務局) アンケートについての所管は政策室となり、今年度中にまとめる方向であると聞いている。
(委員長) 市民アンケート結果報告書の自由記述の欄について。今の時点で改善できることがいくつかあるように見受けられた。ハード面、ソフト面両方の側面からこの内容を踏まえて上で何か取り組みをする考えはあるのか。
(事務局) Wi-Fiの整備や、タブレットの購入等内部で取り入れられるものは取り入れて行きたい。
(委員長) 返却ポストや利用時間の延長、学習室の整備などへの取り組みはいかがか。過去に塩尻市の市民交流センターえんぱーくに施設見学に行ったことがあるが、そこは図書館を核とした複合施設となっており、例えば一つのテーブルを時間で区切って、色々な用途に使いまわすといった工夫のある運用がなされていた。狛江市の施設の中でも同様の取り組みはできるのではないか。 他に何か質問はないか。 無いようであれば、前回の協議会の中で、令和2年度第1回の協議会の中で諮問についてのスケジュールの枠組みを決めていくものと記憶しているがいかがか。
(事務局) 予定としては次回、2回目・3回目の協議会で内容を詰め、4回目の最終回において答申を上げていただく流れとなる。昨年度より委員の方々からいただいた多くのご意見等を参考に、事務局にて素案をまとめたものをたたき台として提示し、検討をしてもらいたいと考えている。
(委員長) では、全ての市民が心地よく図書館を利用するために、と言う大きなテーマの下で「利用支援サービスと市民ボランティアの活動について」どうあるべきかを、この場で皆さんの意見・要望を出していただきたい。
(委員) アンケートの自由記述欄を読んでいると偏った意見も見受けられる。例えば、高価な専門書を置いて欲しいという意見があった場合、近隣市でもその資料を所蔵しているのであれば、狛江市はその資料の所蔵はしないという、狛江市図書館が目指す独自の姿勢をきちんと示すことが出来れば、市民にも納得してもらうことが可能となるのではないか。
(委員) 自由記述欄に関しては重複している意見も多いようだ。要望の多いものを優先的に取り組んでいくということは考えているのか。
(事務局) 基本的には参考にさせていただくか、市民側の視点と行政側の視点の両方に立ち総合的に判断をしていきたい。
(委員長) 利用支援サービスについて、このアンケート内で殆ど触れられていなかったように感じる。現在、利用支援サービスを受けている方々にアンケートを行うことで利用者の視点ならではの生の声を聞き取ることが出来ると考えるが、それは可能なものなのか。
(事務局) 調整をさせていただきたい。
(委員長) ボランティアの方々からのアンケートも必要であろう。
(事務局) 毎年8月頃に狛江視覚障がい者の会と、狛江声のボランティアグループ、狛江音訳グループ、音訳イレブンといったボランティアグループの方々と狛江視覚障がい者の会と連名で狛江市長宛てに要望書を出している。また、手をつなぐ親の会等からの要望が教育委員会宛に寄せられ、その回答をまとめている。 ただし、これらはあくまでも会としての意見であり構成される一人ひとりの意見が反映されているものかどうかは確かではない。
(委員長) それらはどのように閲覧をすることができるのか。
(事務局) おそらく市のホームページ上には出てこないと思われる。確認のうえご提示可能であれば次回の協議会の場にご用意したいと考える。
(委員) コロナ禍の中であるが、現在ボランティアの方の活動は継続して行われているのか。
(事務局) ボランティア活動と図書館のイベントについて中止とさせていただいている。再開に向け調整している段階である。
(事務局) 換気の問題、感染防止対策がとられているのか確認のうえ、事業ごとに可能なものに関しては活動の再開に向け具体的に動き始めている。対面朗読については近々再開をするための準備を進めている。
(委員) 利用支援サービス及びボランティア活動の隣接自治体の状況の資料を読み解く限り、狛江市がこの部分において近隣市と比べて遅れていたり、不足している状況ではないように感じられた。
(事務局) 狛江市の特徴として、規模が小さく一人ひとりとの距離が近いからこそ出来ていることもある。現在狛江市で行っているようなサービスを近隣の自治体が行うのは非常に困難であろう。狛江市の独自性を示しつつ、特徴を活かして行きたいと考える。
(委員) 音訳サービスについて、この資料の中では有償ボランティアとしての活動状況について触れられていない。
(事務局) 図書館資料のDAISY作成は有償で依頼をしているが、市の広報やわっこ等の作成については無償でお願いをしている。この件について団体側からも整理をしてもらいたいとの要望が挙がっていることは承知している。
(委員) 図書館を利用している方が固定化しているのではないか
(事務局) 電子図書館を開始したことによって、その利用を目的とした新規利用者の登録も増えてきている。電子図書館をきっかけに、図書館にご来館していただくようにいかに導いていくのかが今後の課題であろう。
(委員) 電子図書館の登録を希望されている方は、広報、ホームページ、もしくは新聞記事などのどのツールを通じてその存在を知ったのか分析はできているのか。
(事務局) フェイスブック、ツイッター、インスタグラムといったSNSから発信された情報からと言う声が多く聞かれている。日経新聞が全国紙の一面に掲載されたことなども影響が少なくなかったものと考える。今後、新型コロナウィルス関連のチラシの中に電子書籍の記事を掲載していく予定である。
(事務局) 考えうる周知の手段は全て活用したつもりである。学校にも協力をいただきポスターの掲出も行った。どのツールも効果的であったと考えている。
(委員長) 電子図書館を利用するために新規の登録を行った方は何人くらいなのか。
(事務局) 新規登録の際にお申し出いただく方は多かったことは確かであるが、全ての方が電子図書館利用のための登録と明言している訳ではないので、実数としての把握は出来ていない。なお、ホームページ上で案内した、図書館の新規登録用紙の郵送料無料のサービスを利用しての申請は8件あった。また電子図書館は、来館が困難な方への利用促進や、音声読み上げサービスも用意しているので、利用支援サービスの拡充としての一面も持ち合わせている。
(委員) 児童書は、電子図書館所蔵の7,000冊のうち何冊くらいとなるのか。
(事務局) 購入図書は青空文庫(使い放題)も含むものが7,000弱、それとは別に800冊を独自に別購入している。この800冊のうち児童書は300冊程度となる。7,000冊分の一般書・児童書の内訳は明確になっていない。
(委員) 9月から児童全員にタブレットを配布する予定である。電子図書館での子ども向け図書の充実をお願いしたいところである。
(事務局) スクールeライブラリーを学校で配布しているはずである。電子図書館は一般書・児童書をバランスよく配分していく方針ではあるが、基本的には子ども向けにはそちらを活用していただきたい。
(委員) 子ども達からの反応はまだ無い。本の森で紹介されているような人気図書も、図書室の本が貸出しに出てしまっていたとしても、スクールeライブラリーの中では読むことができるという形での案内を行い始めている。
(委員長) 電子図書館には学校から出された課題に対応するような、子どもの学習関連の本も含まれているのか。
(事務局) 学習資料を入れていきたいと検討はしてきた。しかし、電子書籍化をするには著作者の許諾が必要となるがそのあたりがなかなか難しい状況のようだ。スクールeライブラリーに関しては、出版社が教育的な本を収集してくれているようである。一方、電子図書館については、教育的な書籍は少ないと言う印象がある。 コロナ禍において、子どもたちへ本を届けることも、ある意味利用支援的な一面もあるので、諮問の項目として入れてみていただいても良いのではないだろか。
(委員) 電子図書館では実用書の画像等を見ることが難しい。ちょうど良い大きさまで拡大しても、次頁に移るときに一度標準の大きさに戻して再度拡大をしなければならない。こういったこと利用する上でのストレスになるので、もっと使いやすく見やすい仕様に変更することが出来れば利用者にとって大きなメリットとなるであろう。また読みやすい書体を導入することも必要である。
(事務局) 電子図書館は導入しっぱなしでは、対応できる人だけが利用できて、無理な人は使えないままになってしまう。今後、講習会等を実施し利用方法のフォローを行うなど、利用者の裾野を広げていかねばならないとは考えている。また電子図書館はまだ始めて間もない過渡期のサービスであるので、どのように活用していくのかは今後皆さんとも一緒になって考えて行きたいと思う。
(委員長) 他に何か質問はあるか。 質問等がなければ令和2年度第1回図書館協議会を閉会する。 次回は令和2年10月1日(木)の開催予定とする。 |