1 日時

令和5年10月12日(木)午後3時30分から4時50分まで

2 場所

狛江市立狛江第三中学校2階会議室

3 出席者

委員長:猪瀬 政幸
副委員長:工藤 聡
委 員:辻 勘助、河埜亮一、佐内幸治、河原成典、本田裕毅、愛甲悦子、前田正人、稲垣信博、梅本ろり絵、富永浩正、蒲池美緒、白井誠、堀松英紀、須貝昭彦、山田龍彦

事務局:教育部理事(兼)指導室長 松岡弘悟、教育部調整担当理事 上田智弘、社会教育課長 鎌谷 京子、指導室指導教職員係主査 海老原 悠輔

4 欠席者

篠宮 悠子、上田英司

5 議題

1 委員長から

2 報 告

(1)運動部活動の地域移行等にむけた実証事業の状況について

 ① 指導者の確保 ② 事業の実施期間 ③ 保護者説明会の開催

(2)委託業者の紹介

(3)部活動ガイドラインの改訂について

3 協 議

(1)部活動地域連携計画(R5年~7年)(案)の検討

4 その他 

6 資料

資料1  検討委員会 委員名簿

資料2  狛江市立中学校における合同運動部活動に関する実施要項

資料3  地域連携・地域移行に向けた合同部活動試行実施における委託事業者の選定について

資料4-1 狛江市立中学校に係る部活動等の方針【令和5年度改訂版】(案)

資料4-2 狛江市立中学校の係る部活動等の方針(狛江市部活動ガイドライン)【令和5年度改訂版】(案)

資料5   狛江市部活動の地域連携・地域移行に向けた推進計画の作成の考え方について

資料6   令和5年度部活動一覧

・会議資料一式.pdf [ 757 KB pdfファイル]

7 会議の結果

1.委員長挨拶

【委員長】

 本日はご多用の中お集まりいただきありがとうございます。 事務局が顧問の先生や委託事業者等と実証事業について調整をして いただいたと伺っています。本日はその状況報告や推進計画案等へ 意見をいただくことを予定していますのでよろしくお願いいたしま す。

. 報告事項

【委員長】

それでは事務局より (1)運動部活動の地域移行等にむけた実証事業の状況について、(2)委託業者の紹介について説明をお願いし ます。 

【事務局】

 運動部活動の地域移行等にむけた実証事業の状況について説明いたします。資料2をご覧ください。 本実証事業は、受託した事業者の管理下で休日の運動部活動の運営 管理を行うものでございまして、契約事業社はリーフラス株式会社 に決定いたしました。 対象部活動ですが、全ての学校にある部活動について合同で練習等 を行う形式と、特定の学校のみにしかない部活動に他校の生徒が参 加できる2つの形式で検証を行いたいと考えて、学校と調整した結果、野球部とハンドボール部を対象とすることになりました。野球 部については、これまで行ってきた合同部活動と同様の形式で、狛江第一中学校を拠点校として全ての中学校の野球部員が合同で練習及び練習試合に参加することとなります。主任指導者は顧問の兼職兼業により、受託事業者の雇用下で指導を行うものとなります。 ハンドボール部については、狛江第一中学校にしかない部活動です。他校からも参加希望者を募り、希望者がいれば合同で練習を行う形となります。主任指導者は受託事業者が雇用し、派遣する指導 者が指導するものとなります。 この後、受託事業者の担当者が部活動ごとの実施スケジュール等を 説明いたしますが、いずれも2月末までとし、3月の活動については学校管理下で行うことになります。 なお、野球部とハンドボール部の保護者を対象とした保護者説明会 を 10 月 21 日に行います。それでは、引き続き受託事業者より事業の詳細を説明いたします。 

【受託事業者】

 まず、今回の事業内容の目的ですが、生徒たちにとっての望ましい持続可能な部活動を実現させることとしています。それから、学校 の先生方の負担軽減にも協力をさせていただきたいと考えています。 平日についてはこれまで通り学校部活動として活動する中で、休日 の活動については地域部活動という形で弊社がサポートさせていた だくことになっています。 野球部につきましては、狛江第一中学校を拠点校として合同での練 3 習及び試合への参加をする形としていまして、指導者は現在の顧問 を弊社が雇用する形での兼職兼業、開始日は準公式戦終了後を予定しています。 ハンドボール部につきましては、狛江第一中学校以外の生徒は参加 希望者を別途募集して練習に参加できる形式とし、指導者については地域人材を弊社が雇用いたします。開始日は 10 月 28 日を予定し ています。 実際にどういった形で練習や練習試合を組んでいくのかというとこ ろですが、大前提としては平日の部活動が顧問の先生方の下で行わ れていますので、指導者が変わることで方向性や方針にズレが生じ ない環境の構築が大切だと考えています。 続いて、主任指導者と別に置く統括責任者の役割についてご説明します。まず、統括責任者が入ることによる一番の利点は、第三の目として子どもたちの指導に関わり、指導の計画をして、終わったら 振り返って、またそのあと計画するというサイクルを回していくことができることだと思っています。 また、学校、狛江市教育委員会、保護者、指導者の全ての間に入っ て連絡等の調整をさせていただきます。 特に練習スケジュールは、統括責任者から保護者の皆様へ毎月 20 日以降に翌月のスケジュール をお伝えさせていただきます。それから万が一、救急車の手配が必 要になった際も統括責任者から保護者の方、市役所等へ連絡をさせ ていただきます。 説明は以上です。 

【委員長】

 ここまでの説明について、質問や意見等がありましたらお願いします。

【委員】

 身体にハンディキャップがあったり、情緒ケアが必要な生徒が地域 部活動に参加した場合、保険はどのようになるのでしょうか。

【事務局】

 医療的ケア児が参加されることは現時点では想定されていないので、希望があった場合には教育委員会で別途判断することになると思います。

【委員長】

 その他、質問や意見等はありますか。ないようですので、事務局より2(3)部活動ガイドラインの改訂 について説明をお願いします。

【事務局】

 資料の3-1、3-2をご用意ください。 前回の検討委員会でご意見をいただき、その内容を盛り込んだ資料 となります。3-2については、新旧対照表です。 資料3-1のアンダーラインを付けている箇所が、変更や追加、あ るいは修正した箇所となります。新旧の対照表でご確認ください。 1 部活動の意義について、文章の追加、文言の修正をしています。 追加した文章につきましては、2 部活動の留意点(2)3これから の部活動の考え方(3)(4)その他(2)と合わせて、地域連 携・地域移行に当たって、学校と地域が同一歩調で生徒の活動を支 えていく環境を整えていく必要があるというものにしています。 また、ハラスメントに関する研修に関する内容を追加しました。 5 適切な休養日については、(2)(3)を入れ替えました。 9 その他につきましては、項番(1)(2)を付すとともに、推進 計画との連動性を考慮した内容としているところです。

【委員長】

 ここまでの事務局の説明についてご意見などはありますか。 現時点でご質問やご意見は出ないようですが、何かありましたら後 日でも構いませんので、事務局に連絡いただくようお願いいたします。

3. 協議事項

【委員長】

 次に3 協議に移ります。 協議の(1)部活動地域連携計画(R5年~7年)(案)の検討について、事務局より説明をお願いします。 

【事務局】
 資料4をご覧ください。 前回の検討委員会でお示しした内容について、様々な意見をいただ きました。いただいた意見を踏まえ、今回新たに案を示させていた だきました。まず理念につきましては、「少子化の中で、生徒がス ポーツや文化芸術活動に親しむことができる機会を確保し、部活動 の教育的な意義を継承し、新たな価値が創出されるよう、持続可能で多様な環境を整え、「地域の子どもたちは、学校を含めた地域で 育てる」という意識を共有して、望ましい成長を促進し、健全な育 成を図ることに資する。」と変更いたしました。 左上には、地域連携・地域移行に向けた国や東京都の動きを示しています。右上には、その動きを受けた狛江市での動きを記載しました。 右下をご覧ください。推進計画として、東京都の推進計画に準じて 令和5年度から7年度としています。 令和5年度の検討・協議内容には、これまでの検討委員会で協議し た内容及び今後検討する内容を記載しています。 令和6年度以降には、今後の見通しも含めた内容を記載していると ころです。 その下に、検討委員会における検討の方向性を示しています。 右下になりますが、狛江市としての中学校部活動について、第2回 検討委員会で共有させていただいた資料を修正したもの及びその具 体的な姿を示しています。 内容等について忌憚のないご意見をお願いします。 よろしくお願いいたします。 

【委員長】

 ここまでの説明について、質問や意見等がありましたらお願いします。 

【委員】

 今回の実証事業のフィードバック(評価)について記載がありません。評価については各校ごとに校長先生が評価するのか、また、評価基準はあるのでしょうか。

【事務局】

 今回の実証事業の評価方法についてはアンケートなどを考えています。評価基準をどうするかについては、学校等を交えて考えていきたいと思います。 

【委員】

 保護者負担は今後増えていくのでしょうか。今度の保護者説明会で 保護者が一番気になることだと思います。国や都の補助がいずれな くなった時に全て保護者の負担になる可能性はあるのでしょうか。 

【事務局】

 今回は国の委託で実証事業に取り組んでいるので、休日の保険も含 めて保護者負担は生じませんが、実際に地域で子どもたちの活動を 支えていくことになると、休日の保険等、保護者の負担が発生する 可能性はあると思います。その負担がどの部分に対してどの程度生 じるのか、ということについては考えていかなければならないと考えています。

【委員】

 現状、部活動ごとに部費に差があることは当然あると思いますが、 外部委託に充てることができる補助金がなくなった時に全て保護者が負担しなければならないということですか。

【事務局】

 現状、公費と受益者の負担割合であったり、補助金がいつまで続く のか、といったことが国や都から示されていないので具体的な保護者負担については、答えられません。

【委員】

 ハンドボール部の顧問として、子どもが持続して活動できるように というところで、今回の実証事業でお終いではなく、できれば来年 度も継続的にやっていただきたいと考えています。 今回の資料には来年度も野球部、ハンドボール部については継続す る方向とあるのですが、これは教育委員会としての希望なのか、そ れとも継続できる見通しがあるのか、どうなのでしょうか。 予算に関しても決まっていないという説明でしたが、いつ頃決まる のでしょうか。4月の段階では保護者に対して費用の説明をする必 要があります。お金の部分で部活動を選択されるご家庭もあると思 いますので。

【事務局】

 予算については財政部門と調整中です。公費負担の在り方が決まっ ていないので、来年度から合同部活動に関して保護者に負担を求めることは現時点では想定していません。正式には3月の議会で予算が決まることになります。

【委員】

 負担の在り方を検証するならシミュレーションがないと判断のしようがないので、今後、どのくらいのランニングコストが掛かるるのか、どのくらいの費用負担が発生するのか、といったことが分かる資料を提供いただけたらと思います。 

【委員】

 渋谷区は部活動そのものを法人化して全てやっていくようですが、 狛江市もそのようにしていくのでしょうか。どのように進めていくのかよく分からないのですが。

【事務局】

 自治体ごとに学校数や財政事情が異なるので、それぞれで考えていかなければなりません。現状、狛江市が渋谷区と同じように進めら れるかと言えば、進められないだろうと踏んでいます。 地域で子どもたちを育てていくという理念に沿って、学校だけではなく体育協会や狛〇くらぶなど地域の様々な団体の皆さんが、地域部活動にどのような形で関わることができるのか、といったテーマについてもこの検討委員会で考えていきたいと思っています。

【委員】

 狛〇クラブでは、私は理事会で再三、子どもとどう関わっていくか話しています。中学生が一般の方と一緒に、部活動まではいかなく ても一緒にプレイができるような環境を作ることまではできるので ないかと考えています。ただ、今は自分たちがやるだけで精一杯な ので中学生にだけ教えてくれと言うのはまず無理があるのです。な ので一緒に練習しようよという形で進めたらどうかと考えていま す。 もう一つ、私は東京都の日本スポーツ協会の指導者のライセンスを 持っている人たちの協議会の会長をやっているんです。うちの今年 のテーマは中学生をどのようにフォローしていくか、部活動支援を どうしていくかということで動いています。色々な種目の指導者が いるのでそこで声をかけることができます。ただ、狛江市で制限を すると入っている人が少ない。今、東京都に対して狛江市でライセ ンスを持っている人の情報をください、とお願いをしているのです がなかなか了承が得られません。これは、教育委員会から部活動支 援をするためにリストが欲しいと依頼をすれば出すと言われていま す。 このように陰ながら動いてはいるのですが、なかなか形にならない というのが現状です。

【委員】

 令和6年度の実施部活動に野球部・ハンドボール部+1とあり、また新たな競技を決めていかないといけないと思います。先ほどテニスの話が出ましたが、どの中学校も硬式テニスの練習ができる場所 がないので、学校に集まって練習することはそもそも難しい。なので、テニススクール等を貸していただけるのであれば、そこに集ま って練習をさせてもらうとか色々な提案ができると思います。ただ、確保できる予算規模が分からないと、母体が大きい吹奏楽部を含められるのかなど、議論がしにくいのでそういった情報をいただきたいと思います。 

【委員】

 野球部の実証事業に関して、今回、準公式戦が終了したあとから開 始することとした理由は、運営の部分が解決していないためです。 試合会場や対戦相手だったり、誰が審判をやって、といった調整を全て運営として行っています。また、公式戦に関する中体連との関わりなどが課題として挙がってくるかなと思います。ある中学校では、顧問が素人の場合もありますので、現在も地域の方が外部指導員に登録をして指導や審判をしたりしています。ただ、枠組みがど うしても中体連という枠組みがありますので、今後そういった調整をどうしていくか、というところをクリアしていく必要があることを知っていただきたいです。 

【委員】
 現在の小学6年生は来年4月から中学校に行くので、小学生向けの説明会なのか説明資料の配布なのか、何か考えていることがあれば教えてください。それぞれの中学校の入学説明会で個別に説明してください、というのは学校側はやりにくいと思うので、市で統一してやっていただくのがよいと思います。

【事務局】
 小学校向けの説明会については検討していかなければならないと思っています。昨年度は新入生の保護者会で国の動き等について全校を回って説明したところです。持ち帰って検討させていただきます。

【委員長】

 最後に、その他事務局より連絡をお願いします。

【事務局】

 次回の第6回検討委員会ですが、12 月を予定しています。現在、市役所内での会場確保が難しい状況となっています。学校をお借りしての開催になることが想定されますのでご承知おきください。また、実証事業等の進捗等の報告ができればと考えています。 

【委員長】

 委員の皆様から何かありますか。ないようですので、以上を持って閉会とさせていただきます