1 日時

令和5年6月27日(火)午後3時30分から4時50分まで

2 場所

狛江市役所防災センター402・403会議室

3 出席者

委員長:猪瀬 政幸
副委員長:工藤 聡
委 員:辻 勘助、河埜亮一、佐内幸治、河原成典、本田裕毅、愛甲悦子、梅本ろり絵、富永浩正、蒲池美緒、白井誠、堀松英紀、須貝昭彦、山田龍彦

事務局:教育部理事(兼)指導室長 松岡弘悟、教育部調整担当理事 上田智弘、社会教育課長 鎌谷 京子、指導室指導教職員係主査 海老原 悠輔

4 欠席者

前田正人、稲垣信博、上田英司

5 議題

1 委員長挨拶

2 報告事項

(1)合同部活動試行実施について

①実施要項について

②委託事業者の選定について

(2)合同部活動の実施種目について

3 協議事項

(1)狛江市立学校部活動ガイドライン(案)について

(2)学校部活動の地域連携・地域移行に関する推進計画の作成について

(3)部活動の現況調査について

4 その他

6 資料

資料1  検討委員会 委員名簿

資料2  狛江市立中学校における合同運動部活動に関する実施要項

資料3  地域連携・地域移行に向けた合同部活動試行実施における委託事業者の選定について

資料4-1 狛江市立中学校に係る部活動等の方針【令和5年度改訂版】(案)

資料4-2 狛江市立中学校の係る部活動等の方針(狛江市部活動ガイドライン)【令和5年度改訂版】(案)

資料5   狛江市部活動の地域連携・地域移行に向けた推進計画の作成の考え方について

資料6   令和5年度部活動一覧

7 会議の結果

1.委員長挨拶

【委員長】

 本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。始めに、今回から委員が2名変わりましたので自己紹介をお願いしたいと思います。それでは簡単にご挨拶をお願いいたします。

【委員】

 一中のPTA会長をさせていただいています。息子が野球部で、部活動に所属している2年生になりますけれども、当事者としても興味があり入れさせていただきました。よろしくお願いいたします。

【委員長】

ありがとうございます。これからよろしくお願いします。改めて委員長として挨拶をさせていただきます。

中学校の方ですけれども、既に3年生が引退をした部活動もありますが、まさに今、都大会に向けて勝ち残っているところもあります。野球部は合同チームとして動いているということですが、この間の日曜日に3回のタイブレークをしのいで多摩大会への進出が決まったということで、合同チームが凄く活躍しているという話を伺っております。

本日の会議に関しましては、国の実証事業が採択されて正式に検証が始まるということで、その辺りのことも後ほど事務局から説明があると思います。

それでは早速事務局より、次第の2(1)から説明をお願いいたします。

. 報告事項

【事務局】

それでは、合同部活動の実施について報告いたします。
前回の検討委員会で協議いたしました合同部活動につきまして、実施要項を定めて野球部について実施をするということになりました。なお、検討委員会における協議のとおり拠点校は狛江第一中学校、対象は狛江市立中学校に在籍をしている全生徒としております。期間につきましては、地域連携による合同部活動の施行実施が開始するまでとしております。

実証事業が開始するまでとなりまして、指導者の活用方法につきましては前回の会議で検討いただいたとおりになります。
また、市の予算関係につきましては、6月の議会にて補正予算の議決をいただいたところです。具体的な内容としては、市負担による地域連携による合同部活動の施行実施にあたる消耗品費として2部活で30万円、大会参加費として2部活で19万2千円、また、国の実証事業の実施委託費として148万8209円となっております。続きまして、現在、実証事業の委託事業者の選定手続きを進めているところでございます。こちらについては資料3で説明いたします。

今回、狛江市ではスポーツ庁が都に委託をして行う「令和5年度地域スポーツクラブ活動体制整備事業における実証事業」を都から委託を受ける形で実施をするところです。実施にあたってはこれまで学校部活動として教員が行っていた休日の運動部活動の指導を民間事業者に試験的に委託をいたしまして、課題の抽出や今後に向けた方策の検討を行うこととしておりまして、受注者の責任のもと、統括責任者1名と部活動ごとに主任指導者1名を配置しまして、各種目の指導や安全管理、試合等の引率、審判等の運営、保険加入手続きといったことを行っていただく予定です。履行機関につきましては、契約締結日から令和6年2月29日までとしています。指導員については8月下旬から2月中旬までの休日で部活動ごとに週1日以上、延べ20日以上を想定しています。対象部活動は野球部と他1種目としています。

なお、前回の協議では野球部の他、サッカー部を予定していましたけれども、学校と調整中となっています。
また、委託事業者の選定についてですが、事業者選定審査会が提案内容を総合的に評価して選定をする公募型プロポーザル方式で行っています。6月23日(金)に市ホームページにて候補事業者の募集を開始しておりまして、7月7日(金)が応募書類の提出期限、7月12日(水)に応募が5社を超える場合の一次審査、7月19日(水)が二次審査、7月下旬~8月上旬に契約締結の予定です。なお、事業者選定審査会には中学校校長より1名審査員を務めていただく予定です。

【委員長】

 ありがとうございます。それでは引き続き、報告事項2(2)合同部活動の実施種目について事務局より説明をお願いします。

【事務局】

 前回の検討委員会で野球部の他、サッカー部についても合同部活動として実施する方向で協議いただいたところでしたが、準備不足がございまして学校との合意形成を諮ることができませんでした。国の実証事業につきましては、野球部の他にもう一つの部活動で行う形で採択をされているところです。今後、中学校校長会、本検討委員会に参加いただいている学校代表の方とも調整を諮らせていただきながら、サッカー以外の部活動を検討していきたいと考えているところです。実証事業での部活動につきましては、運動部活動となっておりますので、委託事業者が決定しましたらその兼ね合いも含めて相談の機会をいただけるようにしたいと考えております。

【委員長】

 ここまでの事務局の説明についてご意見などはありますか。

【委員】

 委託事業者の選定について、公募がもう開始しているということですよね。これは公募する前に何か事前の相談などはあったりしたのでしょうか。また、説明会はないのでしょうか。

【事務局】

 参考見積を取得していますが、説明会を行う予定はありません。

【委員長】

 他に質問はありますか。

【副委員長】

 資料3の契約期間が2月29日までになっていますが、3月にも子どもたちは活動しています。指導員の配置も2月で終わってしまうのですか。

【事務局】

 契約期間を2月29日までとしているのは国の実証事業の事務スケジュールに合わせているためです。そのため、指導員の配置も2月中旬までの予定です。

【副委員長】

 現場的には困ります。1か月間空白期間があり、顧問が不在になってしまいます。学校にとって3月4月は一番大事な時です。

【委員長】

 何か対応を検討していただけたらと思います。他にはございますか。

【委員】

 委託先と学校との情報共有については、選考の段階からそういう条件で結ばれるのですか。

【事務局】

 学校との連絡・調整については、統括責任者の業務内容として仕様書に記載しています。

【委員長】

 調整をしっかりやっていただきたいと思います。他にいかがですか。それでは、次に進めさせていただきます。

 協議事項(1)狛江市立学校部活動ガイドライン(案)について説明をお願いします。

3. 協議事項

【事務局】

 資料の4-1、4-2をご用意ください。資料の4-1は、狛江市部活動ガイドラインの令和5年度改訂版(案)になります。資料4-2は、新旧対照表です。
 資料4-1のアンダーラインを付けている箇所が、変更や追加、あるいは修正した箇所となります。新旧の対照表でご確認ください。
 1 部活動の意義について、文章の追加、文言の修正をしています。追加した文章につきましては、2 部活動の留意点(2)、3 これからの部活動の考え方(3)(4)その他(2)と合わせて、地域連携・地域移行にあたって、学校と地域が同一歩調で生徒の活動を支えていく環境を整えていく必要があるというものにしています。
 4 指導体制等は、部活動指導等に関する実施要綱の内容となります。こちらは現状のままとしています。
 5 適切な休養日については、(2)(3)を入れ替えました。長期休業中の考え方は、今後の地域連携等に大きく関わるものとなると思われますので、ご意見をいただけますと幸いです。
 6 大会引率等について、7 学校の部活動の係る活動方針は変更していません。
 8 外部指導者等の研修については、事前配布によりご意見いただきましたハラスメント等として部活動をめぐる課題が取り上げられるように追加しています。
 9 その他につきましては、項番を付すとともに、推進計画との連動性を考慮した文章としているところです。
 委員の皆様には、長期休業中における考え方について、ご意見をいただくとともに、副委員長には「それに準ずる大会」についてご存知の範囲で結構ですので、説明いただけると幸いです。

【副委員長】
 純粋な公式戦というのは、東京都中学校体育連盟が行う秋の大会と夏の選手権大会、これらに繋がる大会が公式戦です。今は少し拡大解釈をしていて、例えば狛江だと第9ブロックになるのですが、第9ブロックの中でその大会のためにシード権を争う大会も公式戦の扱いとしています。ですから、東京都中体連が開催する都大会に向けてブロックで行う大会、その準備大会も公式戦になると解釈しています。
 もう一つ大きな大会として多摩地区大会というものがあります。野球部の合同部活動は出場しているのですが、第9ブロックの中から8校か9校くらいしか出ていないと思います。ところがバレーボールやバスケットボールはみんな出られます。その代わり巨大な大会になっており、これも公式戦の扱いになっています。同じような都内の大会では、区部で三つ程の区が集まって行う大会もあり、これも公式戦の扱いとなっています。もう少しあります。研修大会です。例えば1年生大会。あるいは野球部では狛江杯というものもあります。これが非常に微妙なラインなのですが、狛江の市内大会に関しては基本的には公式戦として扱うことにしています。
 1年生大会や研修大会は主催者がテスト期間を外すなど配慮をしてくれているので色々なことにひっかからないのですが、大会参加費は公費から出ないので部費から出しています。

【委員長】

 このことに関して質問などいかがでしょうか。

【委員】

 例えば、北多摩だけで行っていた水泳の北多摩大会も公式として認められるということですか。

【副委員長】

 今は水泳の北多摩大会はありません。昔はありましたが。

【委員長】

 他にいかがですか。

【委員】

 息子が中二で野球部なのですが、平日は各校で練習をしていて休日のどちらかだけ合同で練習をしています。なので、チームワークを作るのは週に1回の2、3時間だけという形になっています。来る子は大変だけれども、平日もチームワークを作ることができたらいいなという話もあったりして。そこは多分移動の問題、安全上の問題など色々と課題もあると思うのですが、当事者としてはそこが結構課題に感じています。来たり来なかったり、試合にも出たり出なかったりというのがあります。部員数が少ない学校が平日にどんな練習をしているのか分かりませんが、人数が揃っている学校が一中だけなのです。拠点校以外の学校で平日にきちんと部活動ができているのか心配な気持ちがあります。
 先生によって指導方法が異なり、船頭が何人もいる感じでチームを作るので子どもが混乱してしまったりしないでしょうか。その辺りは指導者同士でしっかり連携を取ってもらいたいと思います。

【委員】

 話題が変わってしまうのですが、これは運動部の話じゃないですか。例えば合唱部だったらNコンなどの位置づけをどうするのでしょうか。吹奏楽部も美術部もそうですし。その辺りも包括的に捉えられるような文言を入れておいた方がよいのかなと思うのですが。

【委員長】

 これまでの会議で、まずは野球部と他一種目で試行的に検証を行い、今後の展開を考えていくということにしています。

【副委員長】

 私としては、委託事業者には平日の活動も加点してもらいたいと考えている。将来的には拠点校だけではなくそれぞれの中学校にも指導員が配置されて、平日も面倒を見てくれるようになると定着すると思う。
外のクラブチームに入っている子どもたちが平日に学校で練習をしているというのはある意味本末転倒なのです。そうでなくて、本当は学校でやりたいのだけれども、人数が集まらなくて一つのチームができないという子どもたちが集まって練習をする時間であってほしいと思います。そこに対して委託事業者が指導者を派遣し、平日休日の週一回ずつ、自分の学校で少し練習ができるようになってくると拠点校方式が盛り上がってくると思います。先程の話にあったように生徒同士でチームワークや合意を形成するのは大きな課題だと思いますし、委託事業者が上手くマネジメントしてくれたら嬉しく思います。

【委員】

 クラブチームに入っていると部活動に入れないと聞いた記憶があるのですがどうなのでしょうか。

【委員長】

 クラブチームの規約で部活動に入ってはいけないということになっているところがあります。部活動からは試合に出られないかもしれないけれどいいよと言ってくれますが。

【副委員長】

 野球を例にとると、硬式野球と軟式野球を同時にやっている生徒がいたとして、軟式野球の大会では全国大会に繋がる大会に同時に出なければ部活動に所属していようがクラブチームに所属していようが構わないということになっています。ですが、サッカーは所属するだけで駄目といったように競技によって違いがあります。ただし、この委員会のコンセプトは学校の中で部活動をやりたいけれども、できない子どもたちを救ってあげることだと思います。

【委員】

 試合の種類には招待試合などもあると思いますが、これを公式戦として扱うかどうかも校長先生の判断なのですか。

【副委員長】

 招待試合は基本的には公式戦ではないです。ですから、大会参加費は自前で出す必要があります。

【事務局】

 よろしいでしょうか。それでは進めさせていただきます。協議事項(2)について事務局より説明をお願いいたします。

【委員】

資料5をご覧ください。
推進計画作成の考え方について、目標と取組を示させていただきました。
1 目標については、令和7年度末には休日における部活動の地域連携・地域移行に向けた取組が実施されているとしています。目指す姿としては、令和8年度のスタートには、休日の部活動指導に関わる教員をゼロとしていくことを目指していきたいと考えています。
2 取組は、協議会の設置と実施スケジュールです。協議会の設置については、本検討委員会は今年度末までの設置となっています。引き続き、協議を進めていく必要があり、令和6年度より地域連携・地域移行に向けた部活動の在り方について協議会を設置していくというものです。
協議会は、①~④にあることについて整理や協議していくこととしています。次回の第5回検討委員会でも推進計画について、検討する予定としています。

【委員長】
 このことについてご意見などはありますか。

【委員】
 目標のところで、休日の部活動に関わる教員ゼロを目指すと書かれているのですが、1回目の会議でも部活動がやりたくて教員になった方もいると伺っているので、例えば希望者は該当しないといった走り書きを付けておいた方がよいのではないでしょうか。

【副委員長】

 兼職兼業という形で、教員が教員の立場を外れて外部指導者としてその部活動に関わるということが想定されるので現状の表現で問題ないと考えます。

【委員】

 兼職兼業という形で、教員が教員の立場を外れて外部指導者としてその部活動に関わるということが想定されるので現状の表現で問題ないと考えます。

【委員】

 同感です。教員の働き方改革のためにうちの子どもたちは過渡期で色々な問題が起きているので。

【委員】

 教員の負担を少なくする、といった言葉なら分かりますがゼロというのは。説明いただいたので納得はしましたけれども、保護者全員にその説明をするわけでもないし皆さん理解しきれないと思います。言葉で聞いたから納得感はあるのですけれども。

【委員】

 例えば、地域移行を実施して拠点校を学校に設けて持続的に~、といったことであれば保護者の方も納得するのではないでしょうか。

【委員長】

 教員の方々はどうですか。

【委員】

 バスケットボール部の顧問をしています。幸いにして学生の頃にバスケットボールをやっていたので、ある程度理解をしている競技に携わっていることで部活動が苦だと思ったことはありません。ただ、周りには異動などのタイミングで全く関わったことのない競技の顧問をしなければならない教員もいます。異動でずっとバリバリやってきた顧問が抜けてしまって、全く知識もない状態で、だけれどもチームはある程度出来上がっているところにポンと入れられてしまい、自分の休みを削ってしまっている人を見たこともあります。ですので、やりたいという人とそうではない人が混在してしまっている状態なので難しいのかなと思います。

先程保護者の方からも意見がありましたが、この目標はどこに向けたものなのかが気になるところです。教員が休日に部活動に携わっているかどうかは保護者の方にとって全く大事ではないと思うので、これをわざわざ外に向けて発信する必要があるのかなと思いました。我々の方には少し減らすようにといった通知は来ていますので。

【委員】

 私は野球なのですが、例えば府中でもかつては部員が多くいた学校が合同部活動で出場していますので、そうなってから動くよりは前もって計算をして考えていくのがよいと思います。そしてやはり教員にとっての負担は運営です。チームをどうこうすると言うよりは審判をやらなければいけないし、会場を出せば7時から17時までその会場の先生は審判をしながらずっと残っている現状があります。例えばそれが一人だったら相当な負担だと思います。ですので、少しでも人数がいれば仕事の分担ができると思います。平日のことを考えれば色々な弊害はあるのですが、外部の方を入れるというのは他の地域もそうなり始めているという事情も含めて、少しずつチャレンジをしてみることも必要なのかなと思います。

【委員】

 私も今ハンドボール部で、部員が50人以上いる状況でずっと携わっています。競技人口が少ないマイナースポーツなので顧問が異動すると部活動自体がなくなって、また新しいところで作って、という状況です。現状、やはり部活動をやりたくないと思っていてもやらなければいけないというのが現状で、凄く負担になっていると感じています。ですので、やらなければいけないというのをやらなくてもいいという形に変わっていってほしいなと色々な先生の声を聞いて思っています。ゼロにというのは強烈な言葉ではあるので、やりたい人はやってもいいということが伝わる言葉であればと思います。

 生徒、保護者、教員それぞれの想いがあるので難しさを感じていますが、子どもたちが活動できる環境を作っていく、という想いは一緒だと思いますので、中学校3年間これをやってよかったな、と何か残すものを作ることがベストだと思います。そのように考えると、教員が負担を感じながら指導をするのではなく、きちんとした指導者がいる環境を作ってあげることが大事になってくるのだと思います。平日と休日で指導者が異なり、方針の違いで子どもたちが混乱することは私としても避けたいので、理想を言えば平日も休日も同じ人が指導をする形が取れればよいなと常々思っていますが、なかなか難しいのかな、とも感じているところです。

【委員】

 私も今年異動によって初めてバスケットボールを担当することになりました。部自体はもう完成されていて、指導者の方もいて、私は何も必要なくて。でも私がいないと成り立たない部分もあります。引率する先生がいないと「もし何かあったらどうするんですか」というとことで、こちらに負担が来ている現状があります。ですので、保護者の方に全てオープンにして知ってもらうことが大切かと思います。根本的には、学校側も子どもたちが減ってきて部活動が難しくなってきたのを何とかしたいというのが一番かと思います。子どもたちが色々な形で集まって、人数が増えて成り立つような形に進んでいくとよいのかな、というところです。

【委員長】

 先程から話が出ているように、現状は持続可能な状態ではないというところです。部活動をやりたくて教員になる人もそうでない人もいて、部活動の負担を考えて教職を目指さない学生もいます。そのような現状から、部活動を持続可能なものにするにはどうしたらよいかという方針が国からもおりてきて、この目標の表現になっているのだと思います。ただ、先程からの話を総括すると、推進計画の大筋はよいけれども、文言についてはもう少し検討した方がよいと受け止めていますがいかがでしょうか。

【委員】

 私は先生たちに無理をして休日でも何でも指導してほしいとは全く思っていません。ただ、部活動の地域移行をするのは何のためかと言ったら子どもに部活動をさせることではないのですか、ということを伝えたいだけです。私としては最初に出てくる目標が教員の休日出勤をゼロにしましょう、とするのはどうなのかなと思うだけであって。子どもたちが好きな部活動を狛江市内のどこかでできるようにしようよ、ということを目標にするのであれば一緒に考えよう、となりますけれども、教員の休日出勤をゼロにするということを目標にするのであればそれは先生方で話をしてください、ということになってしまうのではないですか、ということが言いたかっただけです。

【委員】

 私たちは地域移行をすることには何も反対していません。ただ、この文言はどうなのですか、という話です。先生たちは楽な方が授業の指導に集中できるでしょうし、子どもにもよい結果になることは分かりますので。

【委員長】

 仰っていることは理解いたしました。この件については改めて整理をしたいと思います。それでは、先に進めさせていただきたいと思います。報告3(3)について事務局より説明願います。

【事務局】 

 それでは、お手元の資料6をご覧ください。5月に調査を実施させていただいた各校の部活動設置状況の一覧となっています。  
 部員数については、5月8日現在となっています。種目によっては、既に3年生が最後となる大会を終えている競技もあるかと思います。男女を分けずに活動している種目については、内訳に男女の人数が記載されています。
 部費の使途については、各種目で必要とする用品の購入が主に記載されていますが、競技連盟に登録する費用も含まれています。
 感想などをお聞かせいただければと思っています。

【委員長】

 このことについてご意見などありますか。

【委員】

 部費の他に財源はあるのですか。

【委員】

 野球部では部費以外に協賛金があります。

【委員】

 部費だけだと全然足らないですよね。

【委員】

 全然足りないと思います。

【委員

 二中の吹奏楽部は保護者から別途徴収して楽器の修理をしているようです。

【委員長】

 部活動ごとに違いがあるということです。

【委員】

 先程、国の実証事業のために148万円程の予算を確保していると説明がありましたが、消耗品や備品に係る経費を足すことはできないのでしょうか。

【事務局】

 実証事業の委託費の内訳は、主に指導員の配置に係る経費になっています。消耗品等に関する経費については、補正予算で別途30万円を計上したところです。

【事務局】

 部活動に対する国の考え方としては、原則、保護者負担ありきです。公費でどこまで負担をすべきか、という議論の結論はまだ出ていません。例えば、指導者についても今は実証事業ということで国から公費がおりることになりますが、将来的には誰が負担すべきかについても結論が出ていない状況です。ですので、現状、実証事業の中で措置をされている予算はお示しした金額で、かつ、保護者負担ありきということが国からも言われていることです。

【委員】

 せっかく実証事業をするのであればなるべくその中でやってもらって、今後、地域移行をする際にできる限り保護者の負担がないように上手く申請をしてもらえたら、ということです。

【委員】

 最終的には指導者のお金も保護者が払うことになるかもしれないということですね。

【委員長】

 他はいかがですか。

【委員】

 事務局が資料6を示した意味というか、この資料で何を議論してほしいのかが分からないのですけれども。

【事務局】

 委員の皆様にそれぞれの部活動の実態を知っていただくことが目的です。例えば各部の部員数を見ていただけますと、ある学年は20人以上いても次の学年はすごく少なくなっている部もあると思います。部活動を成立させていく上での実態を委員の皆様に知っていただき、今後の議論の参考としていただけたらと思っていたところです。

【委員長】

 委員の皆様にそれぞれの部活動の実態を知っていただくことが目的です。例えば各部の部員数を見ていただけますと、ある学年は20人以上いても次の学年はすごく少なくなっている部もあると思います。部活動を成立させていく上での実態を委員の皆様に知っていただき、今後の議論の参考としていただけたらと思っていたところです。

【事務局】

 次回までに委託事業者が決定しまして、実証事業が実際にスタートするということになります。実施種目が決まりましたら、それに対する保護者等への説明や連絡といった取組も進めていかなければならないと考えております。委員の皆様に対しましては、ポイントになることが決まり次第メールで連絡させていただきます。
 次回の第5回検討委員会につきましては、9月25日(月)午後3時30分から実施する予定です。その際、実施が始まっている実証事業についても報告をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

【委員長】

委員の皆様から何かありますか。ないようですので、以上を持って閉会とさせていただきます。