1 日時

令和5年1月31日(火曜日)午後3時30分~午後5時

2 場所

狛江市立狛江第三中学校会議室

3 出席者

委員長:工藤聡
副委員長:白井誠
委 員:鷲見真太郎、猪瀬政幸、河埜亮一、中島大幹、井嶋寛興、河原成典、前田正人、稲垣信博、梅本ろり絵、富永浩正、中畑順子、小川克美、堀松英紀、須貝昭彦、蒲池美緒
事務局:教育部理事兼指導室長 松岡弘悟、指導室主任 中村友希

4 欠席者

欠席者:愛甲悦子

5 議題

1.狛江市教育委員会教育長挨拶

2.委員委嘱

3.委員長挨拶

4.委員自己紹介

5.趣旨説明

6.狛江市立中学校の部活動の現状と課題

7.狛江市における部活動の地域移行の在り方

8.その他

6 資料

・狛江市立学校の地域移行に関する検討委員会の設置及び運営に関する規則
狛江市立学校の地域移行に関する検討委員会 委員名簿
・学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン【概要】
・教員アンケートのまとめ
・令和4年度狛江市立中学校部活動一覧
・狛江市立中学校の部活動地域移行について(案)

7 会議の結果

1.狛江市教育委員会教育長挨拶

2.委員委嘱
狛江市立学校の部活動の地域移行に関する検討委員会の設置及び運営に関する規則により、狛江第三中学校長 工藤聡委員が委員長に選出され、委員長の指名により白井誠委員が副委員長に選出された。

3.委員長挨拶

4.委員自己紹介

5.趣旨説明
〇事務局

 地域移行(学校部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行)についてこれまでの国や都の動きについて説明いたします。まずは、国の動きについてです。令和3年度から地域運動部活動推進事業が開始され、休日の運動部活動の地域移行への実践研究を始めています。
 東京都では、渋谷区、杉並区、日野市がモデル地区として研究を進めていました。学校部活動には設置されていない種目を実施している地区や種目を限定してモデル校を設置している地区など自治体により実施方法は異なっており、それぞれに課題があると聞いているところです。
 その後、部活動の地域移行に向けては、運動部活動について令和4年6月にスポーツ庁から検討会議の提言、そして8月に文化庁より文化部活動の検討会議の提言が示され、いずれの提言においても、改革集中期間として、令和5年度の開始から令和7年度末を目途に休日の部活動を段階的に地域移行していくことを基本とするとされていたところです。
 昨年末12月に改めて、平成30年に策定された運動部活動・文化部活動のあり方に関する総合的なガイドラインを統合した上で全面的に改定された「学校部活動及び新たな地域クラブ活動のあり方等に関する総合的なガイドライン」が示されました。東京都からは、今年度末までに方針や推進計画を策定するという情報をもらっているところですが、その内容については、2月の都における検討委員会で議論されるとのことでした。
 本市におきましても、冒頭の教育長挨拶にもありましたように議論の中心にいるのは子どもたちということを念頭において、持続可能な部活動として地域移行を実現してまいりたいと存じます。
 中学校3年間という限られた時間の中ですが、部活動が子どもたちの成長に与える影響は計り知れないものであります。部活動に参加するか否か、また所属部活動での人と人との関わり方など、思春期の彼らにとっては大きな体験、経験、あるいは財産となり、その後の生活を支える礎ともなり得るものです。
 委員の皆様には、狛江市の中学生が生き生きと部活動に取り組んでいけるよう忌憚のないご意見をいただけますようお願いいたします。

〇委員長

何かここまで事務局にご質問ありますか。

〇委員

資料を見ると、最初は集中期間だったのが現時点では推進期間となり、トーンダウンしたイメージがあります。12月のガイドラインが出て、提言からガイドラインだと大分弱い印象を持つが、これはどういう動きがあったのかわかる範囲でお願いします。

〇事務局

はい。提示させていただいておりますところにも、課題となるようなところあります。いくつか課題がある中で、指導者の確保、子どもの安全安心の問題です。指導者の確保の問題に関しましては、教員の兼業兼職で土日の活動にどういう形で関われるかといった問題です。そういうこところが国が提言をしてやっていく中で課題に上がっています。やはり、それをきちんと解決した上でないと学校に迷惑がかかる部分もありますし、子どもたちがどう動いていいのかわからないということなどいろいろな課題があって、トーンダウンをして3年間で各自治体に合ったスタイルで、地域移行に向けてのまず動きを作ってくださいというふうになったんだというふうに捉えています。

6.狛江市立中学校の部活動の現状と課題

〇事務局

 中学校部活動の一覧をご覧ください。設置部活動と部活動指導員及び技術指導員の配置人数となっています。部員数について、十分に把握できておらず記載できませんでした。現状、野球は一中と二中で合同チームを組んでいること。二中のダブルダッチ部は今年度で廃部となること、二中の男子バレーボール部は50名を超える部員がいることはわかっています。表には、現在、部活動指導員・外部指導員を配置している人数を記載させていただきました。
 また、教員アンケートを実施しました。年末の忙しいところでご協力いただき、感謝しております。回収率としては、50%をやや上回るというものでしたが、自由記述等を見ますと、先生方の率直な思いがわかるものとなりました。アンケートの選択肢による回答をまとめたものが画面になります。大きく、週休日について・技術指導について・働き方改革についての3点にまとめてみました。
 週休日については、設問2で週休日の部活動は負担と感じているとの設問で大変そう思う、そう思うと回答された先生が39名、8割以上の先生が負担と感じています。週休日の活動に関しては、ほぼ毎週活動しているとの回答が32名、約7割の先生が週休日に部活動を実施しているという結果となりました。
 技術指導に関しては、経験がないとした先生が17名、自分が行っているとした先生が6名でした。
 働き方改革については、効果があるが35名、平日も地域移行を望みたいとの回答が24名でした。
 週休日について、働き方改革について、負担であるとの回答が重複する設問があったのですが、回答数に違いがありました。設問への捉え方によるところもあると思いますが、負担であるが必要と感じている先生が少なからずいらっしゃるということが言えるのではないかと考えています。自由記述等も含めて、議論の話題にしていただけたらと思っています。事務局からは以上です。 

〇委員長

 はい、ありがとうございました。ここからは、皆様のお声をお聞きしたいと思うんですが、まず学校からいかがでしょうか。

 〇委員

 資料を事前にいただきましたので、生活指導部の何人かで、資料をもとに話をしてきました。部活動をやりたい先生もいる一方で負担になっている先生もいるのも事実です。結論としてはやれない先生やもしくはやりたくない先生がいるのも事実で、自分が教えられる競技と教えられない競技とでストレスの度合いも違うのが事実です。やりたい方がやりたい部活を見られるように環境を整える。やりたくない方が無理にやる必要がないように整えるということができれば一番良いという形で話としてまとまりました。指導すること自体は生徒と触れ合うことできますから、これは何よりも喜びであると皆さんおっしゃってますし、それが自分の教えたい競技であったり、もしくは自分が専門的な知識を持っていって、深く生徒に関われる、そういうことができると生活指導上もやっぱり有利に働きます。やはり土日を外部に移行した時に、全く見えなくなってしまうことを懸念しているなどの話が出ました。できれば教員がかかわれる形で、移行の形をとってもらえるといいという話になっていいます。

〇委員

 今回野球部もなくなったりとかあって、寂しい限りです。私自身は部活が大好きなので、部活が必要であるという1人ではあります。子どもの成長度合いを一緒に見ながら、一喜一憂しながらというところが、私としては、教員をやっていて楽しみの一つです。地域に移行していくというところでどう協力しながらやっていけるかとていうところが、なかなか先の見通しがついていません。教員の声を総称していうとやっぱり不安が大きいという声もあるのも事実です。そのため、子どもたちの活動の幅を少なくしたくないというのがありますので、今の活動を維持しながら、地域の皆様方とどう協力してやっていくかということがこれからの課題になってくるかなと思います。

〇委員

 部活動を長年やってきた中で、休みが日曜日だけしかないという時代と隔週になる時代、完全週休2日制という時代を経験しています。学校の中で意見等話を聞くと教員自身の育ってきた環境の中で、感じ取るものが違うと感じます。私はほとんど休みのない中で過ごしてきてしまったので、それを当たり前と思ってしまったらいけないのかと思っています。考え方を今回変えていかないといけないと感じます。ただ、やはり地域移行をする段階で自分は、たまたま役員だったので、地域との関わり合いが一番最初の赴任校から中学校の中でありました。その辺のつき合い方の経験はある。今もそうですけれども、地域の方が中学校に来て教えてくださったり等しているので、そういった中でバランスをどうとっていくかというところもいろいろ話し合いながらできるといいじゃないかと考えています。後は、部活の内容ですが、おそらく野球やサッカーは比較的、地域に身近ですけどもバスケットは、府中やちょっと遠いところにある。バレーもこれから地域にできるのかもしれませんけれどもない。バドミントンも恐らく地域になく、そういったところが今回、いい話ができればいい。

〇委員

 子どもたちに関する活動にはなるので、もちろん部活動をやらないよりは、やった分だけ絶対効果があるのは当然という声は校内の方でも出ています。休日の活動についても、必要であるという答えが多かったですが、子どもたちの活動において、大会に向けてやればやっただけ効果があるのは現場の教員でも感じています。現状、勉強が苦手な生徒でも部活を楽しみで学校に来ている生徒もいて、生活指導の部分で少し困難な生徒においても、部活で何とか持ち直してるという生徒がいるのが現状と思っています。職員室の中でもこの地域移行のところに関してはいろいろ話題には出てますが、平日と休日と指導者が変わった時の指導の一貫性が統一できるのかと思っています。やっぱり完全な部分ではすごく難しいのではとの話も出ています。後は、ハンドボール部を担当して、今年度においても、クラブチームも大会に参加するというような形が出てきたんですが、やっぱり会場校の過ごし方の部分でもクラブチームと部活動から出ている部活でも子どもたちの対応についても大きく違ってきてるのかなというのは、現場でも感じています。私も過去、ハンドボール部を運営するにあたって、外部指導者の方についてやっていただいたこともあるんですが、技術指導という部分で指導者という視点を持っている方と子どもたちを育てるということで教育者の視点を持っている方と大分関わり方が違ってくるということを考えると地域移行に関しても、この指導者と教育者といったところの視点もやっていかなきゃいけないのかなと考えている。休日の活動が地域へ移行になったところで、例えば道具の扱いをどうするか。後は休日で起こった生徒の生活指導の部分とこれを学校にどこまで持っていくのかという部分など、いろいろ大変になっていきそうだと学校の中で出ています。

 〇委員

 若いころから部活動を持っていってそれを当たり前でやってまいりました。当時は、そういうのものだと思ってやってきましたし、自分が子どものころお世話になった人への恩返しという想いでやってきました。管理職の立場になって、部活動の今の体制で維持していくのは非常に困難であります。先ほどから話がありますように、部活動を本当に一生懸命を教えたい先生もいるし、部活よりももっと教材研究をしたい者もいる。教員の教材研究は、基本ではあるんですけど、それをもっと深めたい。本校も全員で部活動を分担するような形でやっていますけれども、その中でも負担に思っている人もいる。子どもの方もとにかく部活のために学校来ている人もいます。その中ですごく成長する子もいて、教員もそうなんですけど部活動は、お互いに成長し合う場である。  一方で部活動をほどほどにやりたい子もいますし、やりたい競技種目も違う。その中で、子どもたちや親御さんたちのニーズに合ったものを学校だけで提供するのは、もう破綻状態です。やりたい教員がやりたい種目を教えれれば理想ですけども、教員というのはずっとそこの学校にいるわけでもなくて、数年で異動する。今の制度は6年までしかいられない中で教えられる人が作った部活動があり、ただ、その教員が異動するとその部活動をどう維持していくかが問題になる。やっぱり専門じゃない教員に見てもらうことになってしまう。本校のダブルダッチも二中の特色でもある部活ではあったんですけれど、やむを得ず、3年かけて廃部となります。部活動の地域移行の解決策は自分の中ではないけれど、こういう場でその現状をわかっていただいて、いろんな立場の方でこの先を検討できればと思っています。

 〇委員長

 先ほどまでは、学校側からの立場でお話をさせていただいたんですが、今度は地域及び子どもの立場でご発言をいただけたらと思います。まず、体育館の開放で中学生が結構お邪魔してると思うんですが、そちらの方はいかがでしょうか。

 〇委員

 先ほどダブルダッチの件でそういうクラブもありまして、体育館に毎週、教えに来ていただいている。後個人開放ですが、バレーボールやバスケットボールなど自由参加できるもので参加にきている。子どもたちは、部活動がなければ、どこかでも集まりたい気持ちがあるのだと思います。 

〇委員

 質問、よろしいですか。三中に野球部がないのはどういうことでしょうか。これは野球をする子が少なくなって、部が成り立たないという意味ですか。

〇委員

 そうです。サッカー少年が増えてきて、野球少年が減ってきているのも事実です。 

〇委員長

 例えば三中の話をさせていただくと、和泉小学校には、いずみフレンズというチームがある。そこは、よく練習されている。だけどその子たちが中学校に上がってきた時に、野球部がないのが、今です。原因は野球人口が減ってきたのもあるのですが、もう一つ大きな原因は指導者がいないのです。今までは、それを熱心に指導する人がいたのですが、転勤でいなくなり、どんどんとそのことによって、三中の野球の魅力がなくなってって、入る子が少ない。なおかつ、その子たちはみんな地域のクラブ活動に行っている。去年は、結果、野球部所属は最後の1人だけでした。その1人は二中に参加させてもらって活動していました。それが現状です。先ほども委員から発言がありましたけども、部活動を維持するのが大変です。他の言い方をさせてもらえれば、子どもたちの活動を保障することが今の学校は無理になってきている。本校の学校評価のアンケートを見ても、ある部活動の活動日数が少なく、もっと増やしてほしいとの意見がある。要するに、土日にもっと活動してもらえないかという要望が直接来ています。こういったところが保護者・地域・子どもたちのやっぱりストレートな願いだろうというふうに思う。要するにはもっとやりたいということで、それの要望に学校は残念ながら、答えられることができない現状です。

 〇委員

 そうすると学校の先生で野球の指導する人がいなくなってしまうと、野球部が成り立ちません。次に外部指導員の話になると思いますが、体育協会も21競技団体があるんですけどもその中でいくつかの競技にも、日本スポーツ協会の公認指導員を持っている方がいらっしゃいます。今、わかっている範囲では、野球も11人、それからサッカーは29人といますが、その方々が、例えば中学校の部活の指導に外部指導でこれるかというと、まずほとんど難しい。そんな感じで外部指導員とよく言われるのですけど、体育協会の中にも競技はありますが、中学校の部活へ指導に出向ける方はあまりいない。土日もその方々も競技をやっていますから、そうするとどうなっていくのかなという感じです。 

〇委員

 追加での説明ですが、指導者の問題があり、その指導者がいても異動の可能性があり、残された部員はどうなるか。部活で教員が異動してくるわけではないため、その辺も難しいところです。
 子どもたちにとっては、いつも指導者がいて、熱心に指導を受け、土日もやりたいとの思いがあってやっています。教員としては、子どもと関わりたい、子どもの成長をみたいと一生懸命やるんだけれども、ただ、指導ができなくて申し訳ないと思っています。教員と面接をしているんですけど常にやりたいけど、できないなど苦しさを味わいながらやっているとの話も出ています。部活もいろんな種類もあるし、子どもたちがやりたいことがあるし、それに合わせてというのは、今は、苦しいことしか見えない。

 〇委員

 よろしいですか。先生たちの思いの部分は、先ほどのお話もそうですし、わかります。ただ、このアンケートを読んで、働き方改革についての項目があり、給特法の部分の予算が出てないというのは、これはまた別の話だと思う。今は、子どもが外部の団体での活動をする時に、どういう安全配慮すればいいかと考えないとならない。アンケートを読んでると、「また外で問題を起こすから指導が大変だ」などそういうネガティブなコメントばかりが目に付く。まずは子ども主体で考えていただいて、その上で、外部との関わり方を見つけていければいいんじゃないのかというふうに思いました。今、このアンケートはネガティブな発言なのか、ポジティブな発言なのか、またその人の年齢や家庭状況などの分布まではわからない。そうなると前向きに思ってる先生たちがただ書かなかっただけかもしれないのでこのアンケートの働き方改革っていう部分は、一旦置いておいて、まずは、地域で子どもがいなくなって団体で都の大会に出れなくなったという問題が多分、背景にあると思うので、スポーツ庁が皆が平等に、スポーツに取り組めるようにというので多分、地域移行を始めたと思う。そういった形での外部の関わり方であったり、先ほど指導員の問題であったりも、教育課程専攻してる大学生にボランティアをお願いする。ボランティアの人たちに研修を受けてもらって、そこから外部の講師に来てもらいましょう等、そういったこれから教員になりたいという人たちにボランティアで学校教育の分野に携わる機会を与えてあげたり、そうすることによって、学校の教員の先生とコンタクトをとり、その学生たちにもプラスに働く部分もあるので、うまく人材を活用しながら前向きに進める方法を話し合えればいいんじゃないかと読ましていただいて、お話も伺ってて、すごく思いました。

 〇委員長

 ありがとうございます。実際に中学校に通ってらっしゃる方でご意見ありますか。

 〇委員

 息子が今、中学の男子バレーボールに入ってます。3年生合わせると61人いて、1、2年生で53人いる。顧問の先生が2人見てくださっています。うちの息子は部活動の練習の日にちが足りないので、水曜日の夜には、体育館で練習しています。部活動の地域移行の話がニュースに出た時に、子どもが絶対いらないと言っていました。やっぱり先生と関わりがすごく、楽しいと言っています。授業でも受け持ちがあるけれど、部活動では、顧問の先生として話ができる。部活以外でも人間関係の相談もしていることもあるようです。部活動をするために学校に行っている部分もあり、先生との関係が楽しいから部活をずっと続けているようです。子どもたちとしては、外部の人じゃなくて、絶対先生がいいと言っています。子どもたちとっては地域移行はいかがかと私は思っています。 

〇委員

 部活動とは何なのか。技術だけでの話ではないのではないか。それだけ教えてていいのでしょうか。理想的なのはヨーロッパのようにクラブが地域にあってそこにうまくなりたい子はそこに参加するのがいいのではないか。楽しくやりたい子は学校で部活動をやるというのが一番理想的だと思う。部活動はお金があまりかかりませんが、民間になると当然お金がかかる。そのようなことも懸念です。 

〇副委員長

 この地域移行は、どこに移行するんだかあまりよくわかってないので、いろいろと見てたんですけど、まずアンケートを見て、先生たちの土日祝日の出勤に対しての手当は全然ないんですか。

 〇委員長

 出ています。

 〇副委員長

 まともな残業代がお金として出てこなければ、保護者というか会社員として思ったのは、誰もやらないと思いました。こういうの見ると、先生たちになんで部活をもっとやってくれないのか、保護者的には言いづらいというのが、正直なところです。子どもが三中サッカー部やバドミントン部でやってます、僕の考えでは、部活は別に、学校の放課後にみんなで、1個のことをやろうというだけの話で、別にプロを目指すなどの気持ちもあるわけじゃないので、楽しくやってもらいたいという思いです。友達同士のトラブルだとかは、それを先生とかに見ててもらっていて、保護者や学校とかいろんな人たちで話して何とか解決する一つの素材として、結局、部活があるだけなので、もっと簡単にやれたらいいと思ってます。だから、そんな部活は、そんなに大きいことじゃないのではなかというのが僕の思いです。だから外部指導員に来てもらって、厳しく指導があったら、多分部活は、つまんなくなると思いますし、せっかく来てくれるんだったらちゃんとしたお金を払って、外部指導の人たちにちゃんとした指導をしてもらう。さっき、話していたヨーロッパのようなクラブチーム、部活を教える専門の人がいるような体制にしてもらわないと、お金も払わないで働き方改革とか言ったって改革にはなるわけないのではというのが意見です。

〇委員

 バレーボールのお話を聞いていると、先生と生徒たちの関係性ができていて、とても素敵だと思いました。ただ顧問の先生方も5年後10年後には、いらっしゃらないわけです。先生方は異動がつきものなので、今だけじゃなくて、10年先まで、システムとして継続できるものにしていかないといけないんじゃないか。うちの息子はそもそもプログラミング部とかに入りたかったが、そのような部活はなかったので根本から話がずれちゃいますが、提言はスポーツ庁と文化庁となっていますけど、これからの時代、子どもたちはコンピューターなどどんどん興味が広がる中で、今のスポーツ系部活、文科系部活と並んで、デジタル系も加えるなど、それも見据えて、話し合いをしなければならないと思います。そうなると、部活の選択肢は増やしたいけど、一方で学校の生徒の人数が減っていく中で、部活の数はそんなに増やせない。そうするとやはり、狛江市で学校を統合して一つの部活動とか、何も1校に一つの部活ではなくても、せっかくコンパクトな市なので、狛江市という単位で考えることができるのではないかと思いました。

〇委員長

 小学校の立場からはどうでしょうか。 

〇委員

 どうしてもこの部活をやりたいことで学校を選択する子もいるがそういう子は、やっぱり私学に流れる。すべての部活動を地域移行して外部指導員にするのか。地域移行したからといって、地域の方がずっとやっていただけるわけではない。私の子どもたちが通ってる中学も外部指導員で陸上の先生ですごい良い方がいたが、その人が転勤になり、来れなくなり、指導員もそれだけを生業にしてるわけではないため、教員と同様に異動や転勤の問題がある。やはり、人ありきというところで、それぞれの状況に対して、考えを変えていかないとならない。教員の休日の手当がちゃんとつけばいいかという問題でもない。週休日に勤務命令して勤務するものであるが、部活動ができるといっても、常時、勤務命令でやらせるのはおかしいと感じます。 

〇委員長

 地域コーディネーターの方々に一言ずつ、お考えお聞かせください。 

〇委員

 私も昔、部活動指導をやっていて、ただ働きしていた時代がある。何年か後にやっと手当が出てということを経験しています。狛江にきて、生徒の人数が減ってきて、部活動を維持していくのが大変だということがたくさん出てきました。どうしたらいいか解決策はないのですが、指導員を確保することもすごい大事などといろいろ考えます。狛江は小さい市で、市内に4校しかないので自転車などで他の学校にもすぐ行ける。例えば、年度当初に学校の部活動を確認し、自分の学校でできない部活動が他の学校には部活動がある場合に、できる学校に行っていいことにする。他の学校の部活に所属するみたいな感じにする。年度当初にこれができれば移行の開始にもなると考えている。先ほど事務局が示した案を参考にしながら、年度当初に4校がでできる部活を示してもいいのではないか。今も野球部が一中と二中が合同でやっているけれど、それも含めて全体的に年度当初に4校ができる部活を出し合い、他の学校からの通いも可能か話し合って少しでもできる方向に進むとよい。ただ、どうしても指導員というのは人材としても確保が必要である。私が若い時は、クラスの数も多く、教員の人数が多かったので、1人当たりの担当する業務が少なかったので部活に専念できたけれども、今は、部活動をやりたくても仕事がたくさんあって、放課後の部活が見に行けないというのが現状である。だから、土日に頑張ってやろうということを部活が好きな先生は考えている。ただ、普段は忙しいんで、やっぱり土日は休みたいということを考えると指導員の確保が必要であり、顧問と密に連絡をしっかりとでき、また財政面でも支援があることが求められる。指導員の会社自体も理解があるシステム作りが必要だと思います。

〇委員

 私の娘が、中学の女子バスケットボールの部活動指導員をしています。会社の方では副業禁止なので、アルバイトみたいな形で働いている。それで指導員をやっているけれども、そんなにお金が出るわけじゃないですから、それとは別に働かなきゃ生活が成り立たない。その辺、地域に移行するにあたって、まずはどうやってお金を確保するのかなというのが正直思ったところです。うちの息子は野球やってきました。五小時代からフェニックスをやって、中学校でも野球をやってきました。小学校時代の選抜チームであった子と成人式でもつき合いがあります。だからそういう友達関係はすごく大事だと思ういます。後、フェニックスのお母さんたちに四中の野球部に入ったら、働き方改革の時代がきて全然部活動がないからどうにかして活動日数を増やして欲しいと言われました。先生たちが悪いわけじゃないけれども、保護者からすれば、やっぱりもっと練習させてあげたいと思っている。

〇委員

 僕は地域移行に関しては、前向きな意見を持っている。
 例えばテニスやバドミントンでネットワークを借りて、協力したいと言ってくれる人がいるかもしれない。その時に一番ネックになると思ったのは、ある委員が言っていたようにシステム化されていないこと。ぜひ、学校に協力したいという人が出た時にいつまでやるんだろうか、いつまでやらされるんだろう、やめられないのかなという心配が必ず地域の方は、出てくると思う。協力したくてもいつまでやるのか、ちょっとそのあたりが心配、懸念してるところである。もう一つは仮に地域の方で指導員で来た時に教員の方との連携がどこまでできるのか。そのあたりが課題だろう。
 僕自身の個人的な思いですが、いろんな方が入れ替わってやろうといった時に教員の方にもやっぱり地域の活動にも目を向けていただきたいと気持ちがすごくありますが、なかなかそういう余裕もなくて、特に地域の活動に無関心な方が教員の方にも少なからず、僕はいるように見受けられます。そういう中で地域の方と一緒に交えてやると言ってもなかなか連携がとりづらいんじゃないかと非常に強く感じている。地域移行を考えるならば、そのあたりを学校側や地域としてもある程度、制度やルールを積み上げていかないとならないと、やりたいと思う人はやっていると思うんですけど、なかなかその継続には繋がらないのかと思っている。

〇委員

 バドミントンを受け持っているが、今年から男子部を創設した。
 なぜかというと、女子の部活が多いが男子の部活が少なくて、一極集中しちゃったものなので、男子バドミントン部を創設した。女子バドミントンの他に男子を受け入れてやることにした。男子もたくさん入ってきたが、男子は、現在、一年生しかいなく、当初はシャトルが当たっただけでぶっ倒れて、何分か動かないようなことがあった。でも、その子の特性がわかってるから、こちらは対応はできる。まだ中学校に上がってきたばっかりで、心も成長段階であり、そんな子が今はもう、全然平気な様子で動けているわけです。日常から学校で携わってるからこそ、いろいろな視点で見える面もあると思った時に、そういう子たちをお願いしたりとかどう地域の方と連携をとっていくのかこれからいろいろ話を重ねていかないといけない一つの要素だと思う。特別支援に関わるようなお子さんたちのことも課題としてあると思う。また、中体連の問題が一つ絡んでくると思っている。学校だけの部活というわけじゃなくて、中体連のそれぞれの独自のルールがいろいろとあったりして、そういうルールのもとで、運営していくとなった時に、多分これから変わっていくのかもしれないですけども、こういう地域移行のもとで、中体連の動きも変わってくるかもしれないんですけれども、学校によっては「〇中はこういうことやってるから、試合できません。」などと結構厳しく言っている部活もあったりするので、そういうところも一体となって、動く必要がある。後狛江市で一つの部活を作り、大会出場するにあたって果たして中体連で認められるのか。あとプラスの意見とすれば、今、大学生でこれから教師を目指そうという子が1人いる。すごい熱心でやってくれてるし、時間帯も夕方の時間帯はちょうどお仕事されてる方ではなかなか難しいと思う。そうなると大学生は、勉強にもなるし、いろんな意味で、学校と携わる機会が作れる。登録制みたいな形でどんどん活用できる形ができればいいんじゃないかと思っています。

7.狛江市における部活動の地域移行の在り方

〇事務局

 まず共通して、認識していただきたいことは、部活動とは何だろうかというところですが、学習指導要領に沿って学校はすべて動いていくというところがあります。学習指導要領の中での部活動の位置付けを一番最初に示させていただいています。学校教育活動の中では、教育活動の一つでありますが、教育課程の外であり、教育課程の中ではないところをまずご認識をお願いいたします。ただ、教育課程の外にありますけど教育課程としっかり関連を図ることも示されています。先ほど中学校の先生たちからもありました、いわゆる部活動の指導だけでない教科指導、生活指導、部活動という教育活動することによって子どもたちへの波及効果が生まれてくるといことがこれまで日本の培ってきた部活動ということではないかと考えているところです。
 その学習指導要領の中でも下から二行目にありますが、「地域の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携など運営上の工夫を行い、持続可能な運営体制を整えられるようにする」と書かれています。これが一つの根拠ではないですけど、学習指導要領に書かれてるのではないかということは、議論の一つになったと聞いているところです。実際、学習指導要領は、10年に1回、大体大きく改定をしていく。この部活動の位置付けが学習指導要領の中で変わってくるということも、皆さんに共通認識していていただきたいところです。学習指導要領の中で部活動と教育課程の関係が変わってくるようなことがあるといったところをご承知おきください。地域移行の考え方ということでその下の欄に書かせていただきました。こちらは事務局の案という形ですけれども、学校部活動と地域部活動、それを一体的にやっていきましょうというイメージで作らしていただいたところです。学校部活動のところにつきましては、基本的にこれまでやっている自主的自発的な参加による活動で子どもたちにとって先輩後輩との関係、先生との関係を通じて大きくいろいろ成長していくようなところです。右側中央の四角囲みですけれども、そこで子どもたちが身につける力を書かせていただいたところです。学校の部活動を支えているのは教員、部活動指導員・技術指導員等と書いています。「等」についてはいろいろな関わり方をしていただけてる方がいらっしゃいます。中央下には今一番、この部活動の地域移行の大きな核となっているであろうという「学校の教員の負担軽減」をどういうふうに図っていくかというのが地域移行の考え方の中では、外すことができないことというところになります。地域の方を考えていきますと、地域部活動というと地域の中で、先ほどいろいろお話いただきました施設の問題や指導者・安全・お金の問題です。先ほど外部でやるとなると、お金払うというようなところ、大会については先ほど委員長からもお話がありました。それを支えるのが教育委員会、また体育協会、競技等の連盟、地域のスポーツクラブ、学校関係者・保護者という形で示しました。このような方々が一体となって中学校の部活動をどう支えていくのかというものを作っていかなきゃいけないといったところで案に大きく示しました。
 では、中学生の部活動についてどう保障し、どう担保していくといったところをこの検討委員会の中で、市へ答申していくこととなります。今お手元に資料はないんですけれども、今言ったようなことは、先ほど言った、6月、8月に出した、いわゆる地域移行という提言の中に、学習指導要領のことも書かれています。今後、例えば3年後、令和7年度に地域移行が少しずつ進んで行って、学習指導要領が今度変わる時に大きく変わっていくというのが想定されますけれども、そこで中学校の学習指導要領の中の部活動という文言が大分これまでの様相とは変わってくるということは想定できます。その辺も踏まえて、地域移行のことを考えていかなきゃいけないというところで、検討委員会の中で共通理解を図るために資料で示しました。ガイドラインなど資料も全部読めてない部分もたくさんあると思いますので、ご意見がありました忌憚なく事務局の方にお問い合わせいただければと思います。

〇委員

 今朝の朝日新聞に港区は公立中学校に部活動指導員をつける記事をみました。23区はある程度同じ財政基盤でやってます。そうなると、一番危惧するのは、喜多見中学校や砧中学校ではこうなんだけど、四中や二中は大分違うなどの意見が出てくると想像できる。つまり、狛江市においての財政措置は、どの程度考えているのでしょうか。 

〇事務局

 財政的な部分でいうと、今年度同様、部活動指導員と外部指導員については予算を要求しているところです。ただ部活動につきましても、都の方の補助を受けて実施している。そちらを確認してそれによってのところが多いかと思います。

 〇委員長

 お時間もありますのでこの辺で今日は終わりにさせていただきます。皆様、この話が始まった原点は、僕は二つあると考えています。一つは教員の働き方改革、それともう一つは何か、要するに子どもの活動機会を学校と地域で保障しようという考え方です。そこの原点に我々は忘れることなく、進めていかなきゃいけないというふうに思います。今日は長時間にわたってありがとうございました。 

8.その他

 なし