1 日時

令和8年5月18日(月曜日) 午後3時30分~5時30分

2 会場

防災センター302・303会議室

3 出席者

  • 【会長】鷲見 真太郎(和泉小学校校長)
  • 【副会長】河原 健太郎(狛江第一中学校主幹教諭)
  • 【委員】 淋 慎一郎(狛江第三小学校校長)、岸田 和之(狛江第一中学校校長)、上原 孝枝(狛江第四中学校副校長)、萩原 直樹(狛江第三小学校主幹教諭)、小山 博史(狛江第三中学校主幹教諭)、原 雄介(狛江第五小学校主任教諭)、谷田部 一友(元狛江第一小学校PTA会長)、物部 伸也(狛江市青少年第二育成委員会委員長)、繁平 光伯(三中ゾーン学校運営協議会委員)、千葉 桂樹(四中ゾーン学校運営協議会会長)
  • 【オブザーバー】 住友 和子(統括コーディネーター)

4 欠席

なし

5 事務局

  • 鈴庄 美苗(教育部 教育政策監)
  • 森 旦憲(学校教育課長補佐 兼 教育政策係長)
  • 掛川 智史(学校教育課 教育政策係主査)
  • 亀澤 信一(学校教育課 教育政策係 地域学校連携支援専門員)

6 傍聴

なし

7 議題

  1. 委員紹介
  2. 論点整理(素案)について

8 資料

  1. 狛江市魅力ある学校づくり推進に関する論点整理 [286KB pdfファイル]

9 議事

(会長)
 定刻となったので「第4回狛江市魅力ある学校づくり推進連絡協議会」を開催する。

議題1 委員紹介

(会長)
 議事(1)「委員紹介」について、教員の人事異動等に伴い今年度から新たな委員も迎えているため、改めて各委員から自己紹介の挨拶をお願いする。

(各委員自己紹介)

議題2 論点整理(素案)について

(会長)
 それでは、議事(2)「論点整理(素案)について」、資料1に基づき事務局から説明をお願いする。事務局からの説明を受けた後、「ゾーンごとの協議」、「ゾーンミックスでの協議」を行う。
 「ゾーンごとの協議」では、昨年度に各ゾーンから報告いただいた今後の狛江の教育のために維持・発展したいと考えている強みの部分と、伸びしろと考えられる課題の部分を照らして、論点整理に付け加えるべき部分がないか等について、協議いただきたい。
 また、「ゾーンミックスでの協議」では、各ゾーンであった協議内容を共有の上、自身のゾーンと違いがあった点や、狛江市に共通して重要だと考えられる点について、協議をお願いする。
 協議について以上の観点に基づいて行うことを踏まえて、事務局の説明を聞いていただきたい。

<資料1に基づき、事務局より説明>

(会長)
 協議に入る前に、ここまでの事務局の説明内容について、確認しておきたい事項等はあるか。特になければ、ゾーンごとの協議に移りたいと思う。

(事務局)
 ゾーンごとの協議にあたっての補足説明として、まずは狛江の残したい部分や次の未来に引き継ぎたいもの、伸びしろの部分等、昨年度の議論の内容を振り返っていただきたい。
 今までの議論内容と資料1の論点整理(素案)を参照しながら、言葉に残しておいた方が良いこと、もっと積極的な表現にした方が良いキーワード等を中心に、議論を進めていただければと思う。

<グループ協議・各ゾーンから協議内容の発表>

(二中ゾーン)
 協議内容は多岐に渡ったが、それぞれの意見で共通していたのは、子どもの声を聴くという要素が今回の論点整理に、もっと色濃く現れることが重要ではないかという点である。
 ゾーン内の学校の距離が近く、他の学校の様子もよく見える環境にあるため、特色を出そうとすると、他校の保護者や地域の方から御意見をいただくような傾向もある。学校独自のカラーを出していく環境をつくるためには、学校を選択できるという権利をセットにして考える必要があるのではないかと思う。

(一中ゾーン)
 一中ゾーンでは、主に「論点4-3:子どもの特性の多様さと、抱える生きづらさ」について協議をした。学校現場で感じていることとして、確かに多様な考えを持つ生徒が増えている気がする。子どもたちが、ネット上の情報やAIに触れる中で、「学校は来なくてもいい場所ではないか、他の学校ではこんな学びがある」といったような考えや発言が出てくることが多くなった。こういった状況に教員が対応していく中で、それを支える時間や人、場所が足りないように感じている。
 例えば、価値観の共有をしたくても、ネット環境が不十分だったり、そもそも集会できる場所やロッカーが無いという問題がある。また、別室登校はできている子どもに対応できるスタッフの有無や、教員を支えてもらえるスクールサポートスタッフのような存在は重要であると同時に非常に助かっている。論点整理の内容においては、教員が対応しなければいけないことも多いと思うが、それに対応できるための教員の余白や時間をつくること、人員の追加ができれば、結果的に生徒の多様性への支援に繋がっていくのではないか。その中で地域の協力が不可欠だと思う。

(三中ゾーン)
 三中ゾーンでは、今回の論点整理を通じて、課題や問題提起の議論はできているが、学校における楽しみやわくわくをどのように作っていくのかという議論も含められると良いという話が出た。
 そのためには、学校に関わる多様なステークホルダーの整備、学校以外の教育施設・子育て施設を整理した上で、受験を受ける層や特別支援を受ける層等、子どもたちの層に応じた対応が必要となる。また、子どもたちの自己肯定感の向上に当たって、学校現場では一見すると何の問題も無く過ごしていると認識していた子どもたちの集団から、不登校や自殺したいと思う子どもが出てきてしまう。そういった意味でも、サイレント・マイノリティに関する視点を忘れてはいけない。
 保護者も教員も、子どもたちをどう育てていきたいかというビジョンの浸透と共有がまだまだ弱い状況にある。三中ゾーンとしては、和泉小の児童が三中に進学し、学区域がほぼ一致している。児童・生徒に関する課題に対しては、他のゾーン以上に小学校と中学校が一緒に対応できるという強みがある。

(四中ゾーン)
 「論点4-3:子どもの特性の多様さと、抱える生きづらさ」を皮切りに議論を進めていたが、最終的には子どもたちが社会の中でお互いを認め合える関係を構築できるようにする必要があるという方向性の話でまとまった。認め合うというのは、単に仲良しという関係性ではなく、好き嫌いを超えてそれぞれの良さや頑張っているところを見るということ。
 そのためには、教室内の子どもだけの話ではなく、大人同士や保護者の意識が必要となる。保護者は自分の子どもしか情報源が無い状態で、子どもたちの世界では正解主義で、テストの点数で優位性を捉えている側面がある。
 子どもは、教員の姿をよく見ているし、保護者同士で悪口を言っている様子もよく見ている。ネガティブな言動の伴う大人に取り囲まれてる環境に子どもたちがあるとしたら、果たして認め合える集団をつくることができるだろうか。教員・保護者・地域の大人同士で語り合える場や関係性も含めて、保護者の意識が重要になる。
 また、地元の公立学校の強みとして、大人になって戻ってきた時に、思い出を振り返り、語り合える仲間をつくることができると良いのではないか。

(事務局)
 各ゾーンからの発表内容について、質問や意見、あるいは良かった点の感想等があるか。

(委員)
 保護者への啓発、保護者との合意形成が重要だと感じた。本校では学びの多様性を認め、多様性が包摂されるような学級・学校を目指しているが、保護者の理解までたどり着かず、そもそも関心が高まらない感覚がある。授業参観に来た保護者にも、多様な学びのスタイルが理解されず、「あんな好き勝手なことをやっているのか」という話になることもある。
 子どものために魅力ある学校づくりを進めていくのと同時に、保護者にどのように説明していくのか、地域と協力しながら地域とともに保護者をどう巻き込むのかが重要だと思う。

(委員)
 保護者との関係性に関しては、双方で一緒に学校をつくっていくという視点があったら良いと思った。保護者は学校にどんな先生がいるのか知りたいと思っているが、一方で先生は保護者を詳しくは知らず、全体でしか見ていないのではないか。保護者も教師もお互いに理解し合い、情報を持ち合うことが重要である。

(委員)
 三鷹市では学校と保護者と地域でコミュニケーションを取る場として、茶話会のようなものが行われる。働き方改革と逆行する話かもしれないが、大人同士のコミュニティができるともっと良くなるのではないか。教師としても、保護者と一定の距離を取るのではなく、保護者会だけではない繋がりも必要ではないか。

(委員)
 学校では主張の強い保護者の意見に振り回されることもあるが、多数の人間はそうでなく、良いも悪いもわざわざ言わない。教師は少数の強い意見に振り回されず、正しいと思ったことは自信を持って取り組めるかどうかが重要。少数でいろいろと言ってくる人たちに振り回されると、良い教育はできない。
 また、長くPTAをやっていると、保護者の世代によって学校に対する関心度が異なるように感じている。

(事務局)
 各ゾーンの発表を通じて、それぞれ共通点や相違点等が改めて確認できたかと思う。
 続いてのグループワークについては、コミュニティ・スクールのゾーンではなく、メンバーをミックスの上、グループを4つに分けて行う。狛江全体の視点を持ちながら、まず各ゾーンでの話し合い結果を共有後、自身のゾーンと違いがあった点や狛江市全体で共通して重要だと考えられる点について協議いただきたい。

<グループ協議・各グループから協議内容の発表>

(Dグループ)
 まず多様性に対応することについて話が出た。「多様性に対応」と言うと、多様なニーズに学校が応えなければいけないという消極的な印象も受けるが、どちらかというと子どもたちの好きや興味、やりたいという気持ちはそれぞれ異なっており、そのやりたいという気持ちに、対応することも必要だ。その際、地域が受け皿になっていくことが重要で、人だけでなく、物理的な場所としての受け皿になることも肝要ではないか。一方で、各ゾーンのサポート力に差が生じているのは、戸建ての多さや大きいマンションの有無等の地域特性の違いが関係しているかもしれない。
 狛江は小さいので、それを強みとして活かすためにも、4つのゾーンはあるが、狛江ゾーンとして一体的に取り組むことが有効ではないか。小・中学校の先生同士が、お互い顔見知りで話せるような交流ができるのは、他の自治体ではあまりできないことのため、オール狛江として進めていくべきだと思う。

(Aグループ)
 先ほども出ていたが、少数の声ではなく、大衆の意見を拾い上げるという意見を踏まえ、教師は自信を持って対応していくことが必要である。どんな子どもに育てていきたいかという視点に立ち返りながら、担任個人では抱え込まず、学校全体で対応すること、そして地域の力やコミュニティ・スクール制度も活用することで、教室の安定や子どもの安心に繋がるのではないか。
 一中ゾーン内は、学校や狛江への思いが強い人が多いと感じている。その一方で、地域学校協働活動は、他ゾーンと比べてそこまで豊富ではなく、地域の力の弱まりも感じる。古くから住んでいる方から大型マンションに住んでいる方まで、多様化が進んでいるところに一中ゾーンの難しさがある。力を持った方々も集まってはいるが、現状としては、ゾーンとして地域の活用というところまで繋げられていない。ゾーンとしてどのように活用していく道があるのか、一中ゾーンの外側から見た意見があれば伺いたい。

(委員)
 オール狛江な組織として、オールおやじの会がある。現役の父親だけでは人数が集まらないところは、派遣方式で対応するという話を聞いている。一中ゾーンで何かを立ち上げるときに、一中ゾーンとしてではなく、オール狛江のような立ち上げ方をするのも有用かもしれない。

(委員)
 周年行事を契機に、学校への賛同者を集めるのも一つの方法ではないか。一中出身者で、地域や学校に関心のある人は多いはずなので、新しい協力者が募ることも考えられる。

(Cグループ)
 保護者・地域・学校、それぞれの思い等について、置かれている現状から確認した。どのゾーンでも共通して、保護者をどう巻き込むかが課題として挙がった。現役保護者は日々忙しくて、PTA活動等の役員ができない方も、中には「学校に全てお任せする」という方もいる。その一方で、何か思いがあれば声を大にして主張する人や権利意識の強い人もいる。
 また、地域としては、学校を応援したい、先生の味方や保護者の相談に乗りたいという思いはあるが、なかなかそういった場がないという側面がある。
 学校では働き方改革が進む中、その働き方改革が子どもと向き合うことに繋がっているのかと思うところもある。今年度は土曜授業はないが、保護者の中には土曜授業がないと学校を見ることができない方もいる。
 総じて感じたところは、「必要感」なのだと思う。自分自身のことで言えば、この会議の参加にあたって最初は緊張したが、いろいろな方と話す中ですごく勉強になったし、楽しく感じた。保護者も同様で、皆で集まって話してみれば「楽しい」とか「悩み事」をいろいろと話し合うことで、関わりを持ち続けるメリット等、「必要だ」と思えれば変わる部分もあるのではないか。
 やって良かったと思えるような「必要感」があれば、保護者・地域・学校がもっと強固に繋がり、回っていくのではないかと思う。子どもの主体性を育てる一方で、大人としても主体性を磨いていく必要がある。

(Bグループ)
 各ゾーンの状況を確認したところ、共通している点が多くあった。子どもの思いを聞くことは大切で、そういった経験を積み重ねることも重要ではあるが、子どもが中学校にあがっていくにつれ、本音を聞き出すことはとても難しい。学校だけでは抱えられない部分もあるため、地域との関わりや家庭の力は欠かせない。一方で、学校の中だけでは見えない子どもの様子について、子どものことだけに留まらず、家庭ではどうなのか、家庭や家族の状況がどうなのかといったことが見えるようになると、より良い対応を取れるようになるのではないか。その観点から、保護者会だけではなく、懇談会のような形で、お互いに見えるようにする視点が重要。
 地域の学童クラブの中での様子や、多摩川清掃等の地域の中での様子、こういった情報も共有できる仕組みが必要である。そのためには教員の余白や余裕が必要になるが、現状では余白や余裕が足りていないという着地点となった。

(会長)
 闊達な議論をいただき、心よりお礼申し上げる。本日は時間の都合から、これ以上の協議の時間を取ることはできないが、伝え足りない意見等があれば、5月26日(火曜日)までに事務局宛てにメールもしくは電話でお伝えいただきたい。
 最後に事務局より連絡事項をお願いする。

(事務局)
 次回の会議日程は、8月28日(金曜日) 午後3時30分からを予定している。
 次回の会議までのコミュニティ・スクールもしくは分科会において、論点整理に照らしてゾーンとして短期的に取り組むべきこと、ゾーンの現在の取組状況を踏まえて論点整理に盛り込むべきことについて協議の上、次回はその発表時間を取る予定である。

(会長)
 それでは、以上をもって「第4回狛江市魅力ある学校づくり推進連絡協議会」を閉会する