狛江市立小学校給食の委託化に関する説明会事業報告(概要)
1 日時 | 【第1回】平成25年7月12日(金曜日)午後3時〜4時 【第2回】平成25年7月13日(土曜日)午後2時〜3時 【第3回】平成25年7月18日(木曜日)午後7時〜8時 ※第1回のみ狛江第五小学校保護者を対象とした説明会 |
2 場所 | 【第1回】狛江第五小学校 2階ランチルーム 【第2回】あいとぴあセンター 4階講座室 【第3回】小田急線高架下分室 103・104会議室 |
3 出席者 | 【第1回】18人(市職員は除く) 【第2回】 7人(市職員は除く) 【第3回】 8人(市職員は除く) 計 33人 |
4 議題 | (1)開会 (2)狛江市立小学校給食調理の委託化について 説明:宗像秀樹(学校教育課給食センター等担当副主幹) (3)意見聴取・質疑応答 (4)閉会 ※司会進行:榎本正樹(学校教育課長) |
5 配布資料 | ・狛江市立小学校給食調理委託化の基本方針 ・狛江市立小学校給食調理の委託化について(パワーポイント資料) ・アンケート用紙 |
6 説明会内容 | |
(1)開会司会から説明会の開催の趣旨と目的について説明を行う (2)狛江市立小学校給食調理の委託化について説明 学校教育課担当職員から狛江市立小学校給食調理委託化の基本方針について、パワーポイント資料に従って説明する。 (3)意見聴取・質疑応答【第1回】 回答:調理を行う人が市職員・嘱託職員から民間業者の職員に替わるだけで、その他は変更ない。学校内の調理室を使用し、温かい物は温かい状態で提供する。 質疑:具体的にいつ、どこを改修する予定なのか。 回答:委託は、現状の調理室で開始する。委託業者が調理作業を行った上で、業者・教育委員会・学校で協議し、必要な箇所を翌年の夏休み中に改修する予定。 質疑:委託によりアレルギー対応・安全管理面はどうなるか?頻繁に人の入れ替わりが生じ、十分な対応ができるのか心配。 回答:給食におけるアレルギー対応や衛生管理は栄養士が中心となり、校長や副校長の管理下で実施している。委託後も変わらない。 質疑:調理の人員増との記載がある一方で、委託化で浮いたお金は施設改修に充てると記載している。実際には、経費の軽減になるのか。 回答:退職金や社会保険等の事業主負担や福利厚生費等の負担分がなくなる。給食調理を委託化することで、小学校1校当たり年間160万円程度減額できるものと想定している。 質疑:委託化の目的は、老朽化した調理施設の改修を行うことなのか。 回答:平成25年1月に策定した「狛江市第5次行財政改革推進計画(定員適正化編)」に基づき、給食調理の委託化を推進している。 質疑:委託業者選定の過程について、情報提供を行ってほしい。 回答:情報の提供に努める。 質疑:委託業者が決まらなかったときの対応を考えているのか。 回答:昨年、業者選定を行った近隣自治体を参考にすると20社以上の応募があった。中止になった中学校給食とは条件が異なり、今回の小学校給食調理の委託は小学校にある調理施設を使用するので、実績があり受託を希望する業者は多数あるものと見込んでいる。 質疑:事前に話がなく、突然に給食調理の委託化を行うと聞いて驚いている。給食調理を委託化することは、いつ決まったのか。 回答:平成25年5月に決まった。 質疑:狛江第五小学校に移転や廃校を行う噂があり、事実であれば委託化や調理施設の改修を行う必要はないのでは。 回答:狛江第五小学校を移転または廃校する予定はない。 質疑:この委託はいつまで続けるのか。調理施設改修のお金が積み立てられるまでなのか。 回答:期限はなく委託で続ける。 質疑:アレルギーの対応は、しっかり行ってもらいたい。 回答:委託後も対応に変わりはない。 質疑:改修の費用はどの程度を見込んでいるのか。 回答:現時点では何とも言えない。 質疑:給食の食育はすばらしいと感じている。給食調理委託後も栄養士は各学校に配置されるということなので、これは変わらないと考えてよいか。 回答:これまでと変わることなく、栄養士と学級担任等が協力し食育を行う。また、業者選定において、食育の取組みを選定要件の一つとする予定であり、より一層の食育の推進を図りたいと考えている。 質疑:毎年、小学校給食調理の委託化を進めていくとのことだが、全て同じ業者に任せるのか。 回答:毎回、改めてプロポーザルを実施し業者を選定するので、各校異なる業者となる可能性もある。 質疑:委託後に業者の変更はあり得るのか。 回答:あり得る。近隣自治体では3〜5年ごとにプロポーザルを行い、業者を選定しているところもある。また、万が一の事態が生じた場合には、その年度で契約を打ち切ることもあり得る。 質疑:業者は市内に限定するのか。 回答:市内業者に限定する予定はないが、都内または多摩地域等の事業者を考えている。
【第2回】 回答:衛生管理や食材検査等を継続し、児童に美味しく安心して食べてもらえる給食を継続して提供することを考えている。 質疑:髪の毛や爪等の異物混入が発生する可能性もあるが、どのような対応になるのか。 回答:現在、小学校給食では「調理作業マニュアル」および「衛生管理マニュアル」に基づいた作業手順で衛生的な給食調理を行い安全で安心な給食の提供に努めており、調理委託後も同様である。また、栄養士の配置も現在と同様であり、栄養士が中心となり衛生管理を行う。 質疑:異物混入が発生した場合には、委託化について再考するのか。 回答:まだ、委託化を開始していないので、明言できないが、事故等の内容によっては、選定業者の見直しもあり得る。 質疑:資料がわかりにくい。市の正規職員や調理委託業者の責任者は、調理をするのか、またはしないのか。給食調理配置の比較表に栄養士がなぜ記載されていないのか。表をわかりやすくしてもらいたい。 回答:全員調理担当職員であるので、市の正規職員および調理委託業者の責任者ともに、調理を行う。これに加え、栄養士との連絡調整や調理全体の取りまとめ等を行う。図は、給食調理の人員体制を例示したものであるため、栄養士の配置については記載していない。 質疑:狛江第五小学校の調理施設の改修の実施時期はいつなのか。 回答:狛江第五小学校については、現状の施設で平成26年度から調理委託を開始する。調理委託業者が実際に調理作業を行った上で、改修が必要な箇所について意見をもらう。これを参考に教育委員会・学校・委託業者で検討し、改修箇所を決め、平成27年度の夏休み期間に改修を行う予定である。 質疑:委託実施後、市の調理職員はどうなるのか。委託業者と一緒に調理するのか。職員組合との合意は行われているのか。 回答:委託業者と一緒に市職員が調理を行うことはない。市職員は委託を行っていない学校に寄せていく。現在、市では現業職員について、退職後不補充の対応を行っており、人数は減少していく。組合対応については、先日原案を提示したところであり、これに基づき交渉を進める予定である。 質疑:市調理職員の任用変更は行うのか。 回答:現在のところ、市の全体の考え方が示されていないので、この場では回答できない。 質疑:子どもが緑野小学校に通っている。現在、手作りの給食等とても対応が良いが、委託化によって低下することがないのか。食材の安全は確保できるのか。調理職員の人数が増えるとのことであるが、委託化によりどの程度の経費削減を見込んでいるのか。委託先は、全小学校同一の業者になるのか。中学校給食のように給食が突然中止になることがないのか心配である。 回答:委託業者選定の際には、近隣地域での実績や評判等を参考にし、委託化により給食の質が低下することのないよう努める。また、食材の選定・発注等については、現在と同様に学校栄養士が行う。給食調理を委託化することで、退職金や社会保険等の事業主負担や福利厚生費等の負担分がなくなるため、小学校1校当たり年間160万円程度減額できるものと想定している。毎回、改めてプロポーザルを実施し業者を選定するので、各校異なる業者となる可能性もある。この度の中学校給食の件については、大変申し訳なく思っている。教育委員会で、中学校給食が中止に至った経緯や対応策について検証を行っており、これを活かしていく。また、小学校給食は学校の調理室を使用するので、業者の調理室を使用していた中学校給食とは条件が異なる。 質問:給食調理を委託化する理由は。委託する業者に心当たりはあるのか。 回答:平成25年1月に策定した「狛江市第5次行財政改革推進計画(定員適正化編)」に基づき、給食調理の委託化を推進している。民間活力の活用と市職員数の削減が目的。近隣自治体では、多くの学校で給食調理委託を実施しており、十分な実績がある業者はかなりの数ある。 質問:委託化しても給食の質が落ちることのないようお願いする。 回答:業者選定等において、十分な対応に努める。 質問:中学校給食の給食センターの計画は進めているのか。調理業者を決めた後に、給食センターの設備を決めるのか。 回答:給食センターについては、実施設計を進めているところである。完成した施設に調理業者が入る。 質問:教室まで給食を運ぶ学校や、上階へ上げるだけの学校等、配缶・配膳のやり方が学校毎に異なっている。学校毎に違っても良いのか。 回答:学校毎に施設等の条件が異なるので、校長の判断で行っている。
【第3回】 回答:検収は調理職員が行い、納品時において伝票と比較し、内容や数量に誤りがないか、賞味期限や温度の確認、品物に問題がないか等を確認する。この後、栄養士が細部にわたり確認作業を行う。委託化については、狛江市全体の方針として「狛江市第5次行財政改革推進計画(定員適正化編)」が平成25年1月に策定され、これに基づき調理委託化を進めている。直営で問題が発生したことはない。教育委員会での論議については、「狛江市第5次行財政改革推進計画(定員適正化編)」および市長から「狛江市立小学校給食調理の委託化に向けた検討について」にて検討を求められ、教育委員会で検討し、「狛江市立小学校給食調理委託化の基本方針について」にて、平成25年5月に市長へ報告した。内容は今回配付した基本方針とほぼ同じ内容である。 質疑:自分は、狛江第三小学校の教員である。給食は公設公営であるべきと考える。古い順に委託化するとのことなので、民営化の順番は五小・六小・和泉・三小の順番で良いのか。 回答:基本方針で原則として調理施設が古い順に委託化することとしている。ただし、施設の状況等により順番が変わる場合もあり得る。 質疑:一小と緑野小は新しいので、委託化せずに公設公営を続けるとの理解でよいか。 回答:現在の基本方針では、平成29年度までしか示していない。その後については、明言できない。なお、「狛江市第5次行財政改革推進計画(定員適正化編)」では、将来的には全校の委託化を目指すことが示されている。 質疑:説明で、保護者の声を聞いたと言っていたが、保護者の声は聞いていない。 回答:今回を含めた3回の説明会を保護者の皆さんの声を聞く場と位置づけしている。 質疑:調理の指示は、栄養士が出すのか。 回答:指示は、栄養士が行う。 質疑:他の市では、栄養士と委託業者との指示方法について問題が生じていると聞いている。偽装請負となるため直接指示は行えないはずである。校長の指揮監督も行えなくなるはずである。コスト削減とのことだが、低賃金を押し付けるだけだと思う。 回答:偽装請負については、栄養士や学校管理職等からの指示等は、調理委託業者の責任者や副責任者に行い、これらの者から調理従事者に伝えてもらうことで、問題はない。適正な雇用が行われるよう、業者選定時において留意する。 質疑:給食調理職員を採用しないとどこで決めたのか。 回答:狛江市第5次行財政改革推進計画(定員適正化編)において、目標職員数が示されている。 質疑:第三小学校の保護者である。今回の委託化について広報で知ったので、不安を感じていたが、本日の説明を聞いて安心した。削減できた経費についても子ども達の給食のために使われるとのことでよいことだと思う。スケジュールでは、12月または1月頃に委託業者を決定となっている一方で、選定委員会が3月までとなっているのは何故か。 回答:委託業者は、12月または1月に決定したいと考えている。今回は、初めての案件であるため、今後の給食について等の意見を聴く場として、委員会は3月まで継続を考えている。誤解のないよう名称等を工夫する。 質疑:五小で委託を請負った業者が、他の学校についても委託を請負うのか。 回答:毎回、改めてプロポーザルを実施し業者を選定するので、各校異なる業者となる可能性もある。 質疑:委託契約期間はどのようになるのか。 回答:契約期間は、原則として単年度契約となる見込み。プロポーザルの見直しについては、先進自治体を参考にすると3年又は5年毎に行っているところが多い。これらを参考に検討する。 質疑:狛江市は、これまで学校給食で石けんを使っているが、委託後はどうなるのか。 回答:業者選定時の条件付けで、現状どおりの対応を考えている。 要望:手作りや狛江らしい給食を継続してほしい。 質疑:前回の説明会で、160万円程度の経費削減を見込んでいると言っていた。施設改修はこの範囲で行うのか。 回答:160万円程度の削減については、あくまでも概算である。狛江第五小学校については、現状の施設で平成26年度から調理委託を開始する。調理委託業者が実際に調理作業を行った上で、改修が必要な箇所について意見をもらう。これを参考に教育委員会・学校・委託業者で検討し、改修箇所を決め、平成27年度の夏休み期間に改修を行う予定である。従って金額やどこの部分を改修するのかについては、決まっていない。 | |
7 アンケート集計結果 | |
出席者から説明会の感想を聞くため、以下にある2つの質問事項についてアンケートを行い、意見等をいただいた。 ※参加者33名のうち30名がアンケートを提出。 (1)狛江市立小学校給食調理の委託化に関する説明について(複数回答あり)A.よく理解できた 11件 ・終わりに参加したため、わからなかった。 (2)意見・感想・中学校給食が突然なくなった直後の実施に不安を感じる。 |