校長室だより(17)夏休みの思い出
「夏休みの思い出」
~9月7日(月)校長先生のお話~
緑野小学校のみなさん、おはようございます。
夏休みが明けて、2週間が経ちました。先週から順番に学年朝会が始まりました。
2学期は学年の行事も増えていきますので、学年朝会も大切になってきます。しっかり取り組んでくさい。
さて今日は、校長先生の夏休みのお話をしたいと思います。
学校だよりで読んだ人もいるかもしれませんが、実は、校長先生は夏休みにとても素敵な思い出ができました。
この写真を見てください。これは「玉虫」という昆虫です。
とてもきれいな虫ですね。1000年以上前の人々も、美しい玉虫を宝物のようにしていました。
奈良県の法隆寺というお寺には、この玉虫の羽をたくさん使って、
美しく飾った「玉虫厨子」という国宝(日本の国の宝物)があります。
ちなみに「厨子」というのは、お寺にある仏像やお経の本をしまっておく、扉のついた箱のことです。
校長先生は、小学生のころに、なぜか毎年一回だけこの玉虫を見ていました。
そのたびに嬉しくて、家族に報告していました。
校長先生のおばあちゃんは、玉虫の羽を大切に紙に包んで、タンスの隅に入れていました。
昔から、玉虫の羽を持っていると幸せになると言われていたからです。
そのくらい、美しく珍しいからなのだと思います。
実は、校長先生は、このきれいな玉虫を何十年ぶりかに見たのです。
夏休みに、ベランダで洗濯物を干している時でした。「ブーン」という、聞き慣れない羽音が聞こえたのです。
何だろうと思っていた瞬間、目の前を玉虫が飛んで行ったのです。
金色と赤と緑の羽を輝かせながら!飛んでいる玉虫を見たのは、初めてです。
ですから、嬉しくてたまりませんでした。
そして、自分が小学生だった頃のこと、今よりもっと自然が豊かで、
たくさんの虫や鳥がいたこと、懐かしいおばあちゃんのことを思い出し、心が豊かになったのです。
これが校長先生の夏休み一番の思い出です。
今年の夏休みは新型コロナウイルスの影響で、予定していたことができなくなった人もいると思います。
でも、校長先生のように何気ない生活の中で、心が温かくなったり、
豊かな気持ちになったりすることはたくさんあると思います。
また、新しい発見もたくさんあるはずです。
みなさんも、ぜひ1日1日の生活を大切にして、驚きや喜びや感動をたくさん見つけていってください。
最後にお知らせがあります。
夏休み中に自由研究に取り組んだ人がたくさんいます。
学校に来て、清水先生と一緒に研究を進めた人もいますね。
まとめたものは今、昇降口に展示してありますが、テレビでも発表をしてくれることになりました。
今日からお昼の放送で紹介しますので、楽しみにしていてください。