1 日 時

平成30年1月15日(月)午後7時~午後9時10分

 

2 場 所

中央公民館 第一会議室

 

3 出席者

斎藤謙一委員長、馬場信義副委員長、植村多岐委員、髙尾戸美委員、長谷川まゆみ委員、日向正文委員、深井秀造委員、谷田部馨委員

事務局(加藤達朗公民館長、刈田美江子副主幹、横山大輔主事)

 

4 欠席者

飯田陽子委員、冨永美奈子委員

 

5 傍聴者

0名

 

6 議 題

1 開会

(1)前回会議録の確認

 

2 報告事項

(1)第54回東京都公民館研究大会について

 

3 審議事項

(1)諮問事項に対する意見交換

 

4 その他

     

7 配布資料

資料1 前回会議録

資料2 東京都公民館研究大会

資料3 部屋別利用状況

資料4 広報こまえ平成29年2月1日号(抜粋)

資料5 公民館保育室他市の状況① ~都公連保育部会~

資料6 公民館保育室他市の状況② ~公民館保育室運営要綱~

資料7 『こうみんかん保育室14ねんのあゆみ』

参考資料 西東京市公民館運営審議会 公民館における「子育て支援」の役割に対する答申(平成20年9月20日)

追加資料 平成29年度女性セミナー プログラム

 

 

8 会議の結果

1 開会

(1)前回議事録の確認

― 全員承認 ―

 

2 報告事項

(1)第54回東京都公民館研究大会について

― 資料2に基づき事務局より説明 ―

 

3 審議事項

(1)諮問事項に対する意見交換

 委員長) 配布資料についての説明を願いたい。

― 各資料に基づき事務局より説明 ―

 委員長) 各資料について委員から何か意見はあるか。

 委 員) 資料3について、利用率とあるが、どのように計算しているのか。

 事務局) 利用区分数(午前・午後・夜間)が分母、実際の利用が分子である。

 委員長) 保育室の合計利用率は26.5パーセントとなっている。夜間は3.1パーセント、午後は24.1パーセント、午前は51.9パーセントである。保育室はその他の部屋とは利用目的が異なるという点、また、夜間の利用は少ないという点を考慮すると数字だけでは判断できない部分があるので、表を誤って捉えないよう注意が必要である。保育室の午前中の利用数が年間151回とあるが、このほとんどは公民館主催事業での利用か。

 事務局) 公民館主催事業と市の他部署の利用がほとんどである。

 委員長) 夜間の時間帯で利用している9件の内容はわかるか。

 事務局) 今回の資料では保育室の利用の内訳が示せていない。次回改めて公民館主催事業、市の他部署の事業、その他市民団体の利用といった形でその内訳を提示する。

 委員長) 前回話に出た、保育室の見学等についてはその後の進捗状況はどのようになっているか。

 事務局) 現在調整中である。

 委員長) できれば、次回3月の公民館運営審議会までに行いたい。あるいは、子どもへの配慮ということで見学が難しいということであれば、実際に保育室で保育している方のお話を伺いたい。

 委 員) 以前の審議会で、利用者のいない保育室を見学した。その後、現状保育室をどのような方々が使用しているのかということに興味を持ったため、以前公民館を訪れた際、見学できるか尋ねたが、子どもたちもまだ慣れてないということもあったのか、見学は難しい状況であった。

 委員長) 今回の諮問の意図が、保育室の立ち位置を決めたいのか、稼働率をあげたいのかと色々あると思うが、目標を公運審のなかで共通のものにしないと、議論がまとまらない可能性がある。

 事務局) 現状の保育室の使用を簡単に整理させていただく。1、公民館主催事業(女性セミナー)で子どもを預かっているが、個人利用者の子どもを預かってはいない。また、学習グループ保育という形で、通年をとおして公民館を拠点として活動する団体以外は公民館事業としての保育室利用はできない。2、子育て支援課の取組みについては、「こまえ子育てねっと」というホームページを運営しているが、この運営委員は市民委員で構成され、現在進行形で子育てをしている母親が中心となっている。この運営委員会を開催するときに子育て支援課が公民館の保育室を利用し、そこで委員の子どもを預かり、保育を行うという形をとっている。3、市民団体が保育室の利用を希望される場合で、団体メンバーの中から保育担当者を出していただいて、保育室で保育を行っていただいている。基本的にはこの3つのパターンがある。

 委員長) 資料3で示された回数というのは、その3つのパターンのいずれかだということか。

 事務局) そうである。

 委 員) その3つのパターンの一つ目が、広報で募集されている学習グループ保育ということで、利用団体が自分たちの活動をするあいだに、自分たちが保育をするから部屋を貸してほしいというのが3つ目のパターンということか。

 事務局) そうである。

 委 員) 学習グループとは別か。

 事務局) 別である。より正確にいうと女性セミナーという公民館事業で、現在進行形で子育てをされている母親を対象に、通年のカリキュラムを設定する。その女性セミナーに参加された母親たちが、その翌年以降に新たに団体を作り上げ、通年で活動するために学習グループ保育という制度を利用する。公民館は、その団体に対し、通年で学習グループ保育という形で保育を提供して団体の活動を支援している。

 委 員) 1の場合、保育士は誰が手配するのか。

 事務局) 公民館が手配している。現状6名を通年で週2日雇用している。

 委員長) そうすると公民館の方で保育士をお願いするのは、公民館主催の女性セミナーの時と、登録団体となった学習グループの時ということか。

 事務局) そうである。また、別の言い方をすると、女性セミナー及びその発展型である学習グループ保育以外の公民館事業では保育サービスは一切提供されていない実態にある。この点についても、様々なご意見があるかと思うので、今後どうしていくべきなのか議論する必要がある。

 事務局) 資料7を見ると、あるタイミングでは、この公民館の保育室でも一時保育の対応をしていた時期を確認することができる。現在もそのニーズがあるかどうかも事務局としては非常に注視している。

 委 員) 稼働率を上げないと、今後保育室がなくってしまうという可能性はあるか。

 事務局) 現在、市民センター全体の改築について、かれこれ4年、市民団体も交えた議論が継続している状況にある。そのため、どこかのタイミングでこの建物の在り方を決めなくてはならない。そうすると、どういった部屋がどの程度必要なのかという現実的な議論を行なっていかなければならない。そのなかで、保育室は利用が少ないのだから不要ではないかという話になる可能性も多分にある。これは今後、狛江市としてこの公民館という施設を拠点にどういった事業展開をしていくのか、社会教育という分野をどのように展開していくかという施策展開にも大きく影響してくることになろうかと思う。市民の皆さんのご意見もいただきながら、この建物の在り方を決めていかなければならないなかでは、やはりこういった実態の数字というものが非常に大きな意味をもってくる可能性というのも多分にある。そのような意味でも、今回のタイミングで保育室の在り方について諮問させていただいた。

 委 員) 事業の在り方も検討する必要がある。たとえば今、女性セミナーだけが対象とおっしゃっていたが、働き方も変わってきていて、別に子育ては女性だけがやっているわけではないので、それもまず名称の変更やジェンダーを超えた子育ての在り方の検討をしていくべきである。また、稼働率の低い夜間は通常保育室を使わずに活動されている方に向けても解放していくといった試みも必要であると考えている。その場合は、保育士を用意するかしないかは、利用者負担というやり方もある。これらのようなことも含めて事業の枠組みの変更も一緒に検討していくというふうに考えてよろしいか。

 事務局) 事業展開の方向性というところでも、必要に応じた議論をいただければと考えている。ジェンダーや女性の活躍ということにも関係あるが、少し理想論を語らせていただくと、公民館に集う皆さんが同じ条件でこの施設を使っていただけるというのが一つの目標になってくるのではないかと考えている。そういう意味では、先ほどのご指摘にもあった、夜間に使っている方々、使える方々に、より使いやすいような今後の公民館の在り方、保育室の在り方という新しい取組みを形にしていかなければならないと考えている。

 副委員長) 諮問の目的というのが、単純に利用率を上げるという話ではないと理解している。ということは、事業や公民館の在り方にもある程度触れないといけないと思う。それと同時に、どのようにして母親だけではなく、父親にも門戸を開いていくのかという点についても考える必要がある。

 委員長) まず公民館の在り方がこうであって、だからこそ保育室はこういう利用の仕方があるというふうに議論を進めるのはいかがか。

 委 員) 来年度に公民館の在り方全体を答申に載せるというのは厳しいかと思う。だが、少なくとも保育室を活用するという部分に関わる公民館の在り方を、事業の在り方も含めて検討するということはできると思う。ある程度限定的であるかもしれないが、公民館の在り方の一部分を念頭に置いて保育室の在り方を考えるというのがよいと思う。

 委 員) 確認であるが、資料4で、昨年の広報で学習グループ保育の利用が月曜日または木曜日の午前中と募集されているが、平成28年度の活動の記録を見ると、学習グループ保育は5月から3月まで毎週月曜日、水曜日、木曜日となっている。この平成28年度は週3回やっていたのが、平成29年度は2回になったということか。平成28年度の水曜日はまた別の内容のものか。資料5の平成27年度の情報では、月曜日と木曜日となっている。28年度の資料が間違っていた可能性がある。また、水曜日に14回あったのが1回もしくは0回になっているが、この内訳も知りたい。

 事務局) 確認する。

 委 員) 資料7の103頁に自主グループ一覧表があるが、これを見ると多くの活動団体がいたことがわかる。子育てをしているが何か活動を始めたいという方が利用していたと実際に活動していた方から聞いている。今は利用したいという方がほとんどいなくなっているということかもしれない。

 事務局) 地域コミュニティの実情を見ても、30年前と今とでは、核家族化など状況は変化している。隣人と全く交流がないという家庭環境も非常に多くあると思われる。日中は父親が働きに出ていれば、当然その家の中は母親と子どもだけの空間になるが、そのような方々が何か活動をしたいと思っても、その居住している市の中で孤立化してしまっているのにどうやって仲間を集めるのかという入り口のところで非常にハードルが高い。そういったところも市が運営する公民館として何か役割があるのではないかと考えている。

 委 員) 近年、イオンなどの大きなショッピングモールでちょっとした物づくりや体験のようなものをサービスとして提供している。それほど深い付き合いをしなくとも、ちょっとした時間で少し何か体験できれば、子どもにはよいという親も増加してきている。科学館のプログラムでも、ごく簡単なもので、短時間で何か体験できればよい、また、親が単独で活動したいというよりは子どもに何かさせてあげたいという人が多い。今回の保育室利用の考え方を見てみると、女性が独立して勉強するために子どもを別に預かるとなっている。もちろんこれも大切だが、親子で一緒に活動する方法など、別の方向性も探っていったほうがよいと思う。

 委 員) 女性セミナーは何を目的として、誰を対象としているか。また、各年度で変化はあるか。

 事務局) 少なくともこの10年はこの女性セミナーという事業の主旨目的や対象は変わっていない。子育てをしている専業主婦という立場にある方が対象となっているのが実情である。

 委員長) 女性セミナーの参加者はどれくらいいるか。

 事務局) 今年度で10数名というところである。

 委 員) 今年度のセミナーの内容を教えていただきたい。

― 事務局より追加資料を提出 ―

 事務局) 今年度女性セミナーで実施してきた全12回の内容である。このような内容で過去も実施している。

 委員長) 平日の午前中の開催で、定員の過半数は超えているということは、狛江には専業主婦で参加したいという方は少なからずいる。

 事務局) 狛江にも専業主婦の方は多くいる。そういう人たちをどのようにして横につないでいくかということが課題である。市内には3園の幼稚園があるが、どの幼稚園も非常に積極的に活動しており、幼稚園で預け入れをする前でも、幼稚園という場で、子ども達が人脈を形成するという場面を提供している。そういったところで初めて子ども達を介して親御さんの横の繋がりというものができてくるのかもしれない。そういう時期がもっと早い段階で、公民館という場を拠点にして提供できたらよいと考えている。

 委員長) 児童館と公民館のつながりはあるか。公民館の事業のなかには青年教室、女性セミナー、大人向けの事業がある。そうすると、青年教室以前のところは、児童館の範疇ということになるかもしれない。だが、ここで連携がとれていないと、事業の連続性は出せないし、あるいは、児童館には行ったことがあるが、公民館に行ったことがないという子どもも出てくる。

 事務局) 児童館と公民館のつながりは弱い。私の個人的な見解だが、小さな町であるし、連携は取ろうと思えばいくらでも取れるはずなので、そのあたりもどうあるべきなのかということも水面下では考えているところである。あるいは、児童館で具体的な事業展開ができないのであれば、公民館で行うのもよい。その代わりに、児童館という常日頃から少年少女が集う場に楽しい情報を常に提供していく。児童館で遊びたい時は児童館で遊んでもらって、公民館に来たいときは公民館に来てもらう。公民館の主催する事業に参加したければ参加してもらうという状況を整えられればと思う。

 委 員) 子育てという観点から見れば、公民館であったらよい事業のテーマなどは色々と考えられると思う。現在行っている女性セミナーだが、子育てするのは女性だけではない。女性セミナーという名前が対象者を限定してしまっている。今年度の女性セミナーのプログラムの中に一回だけ「お父さんと子育て」という回があるが、それはお母さんを対象とした連続講座の中で、「お父さんと子育て」について学ぶということになっている。育児休暇というのは、まだ数は少ないと思うが、男性が取得しているというところもある。もともとは共働きで、母親のほうが働き続けて、父親が主夫となるという家庭が市内にどれだけいるかはわからないが、徐々に増えてきていると思う。だが、そのような方々が、母親たちばかりいるところには参加しづらいかもしれないから、子育てをしている父親対象の似た講座というのもありうると思う。そうすると、これまでの取組みとガラッと変わる部分もあると思う。内容はほとんど同じかもしれないが、対象者が異なる事業、このようなことも可能かと思う。

 委 員) 土日に外に出てみると、昔と比べて小さな子どもを連れた父親が目立つ。土日に行き場がなくて散歩をしているのかもしれない。家庭にいる母親たちが参加しやすい平日の講座もやるべきだけれど、土日にも同様の講座をすることも求められているのではないか。

 委員長) 次回をどういう方向性で進めるかというところを、残りの時間で考えたい。見学会は講座の開催が平日の午前中であるため、各委員の都合がつかない場合もあると思うが、最低限、次回の公運審のときに、関係者のお話を聞ければと思う。つまり、見学は審議会とは別に、ヒアリングは全員が揃う本審議会で行いたい。これまでは意見交換が多かったが、そろそろ具体的なことを議論していかないと、時間的に間に合わなくなると思うので、次回から実践的な話をしていきたい。

 委 員) 毎回の議論する内容を年間で決めるべきであると思う。来年の1月には答申の確認段階だと思うので、来年度も審議会の開催回数が同じであるとすると、11月まであと5回しかない。そうなると、次回は、まず保育室がどのように運用されるとよいかという理想を委員全員がどう描いているのかを意見として出し合い、共有する。つまり、共通のゴールを描くのがよいと思う。その次の5月頃は、ソフト面について、すなわち、どういう事業展開をしたらよいのか、ふさわしい事業は何かを皆が案を持ち寄って話し合う。その次は、それを実現するための施設、設備などのハード面についての議論を行う。また、それらを実現するためにはどことの連携が必要なのか、どこを変えていかなくてならないのかということも併せて段階的に考える必要もある。それらをまとめると今期の答申になるのではないかと思うので、残りの2回でそれらをまとめて、一月には最終確認をする。このような流れがよいと思う。一年間のスケジュールを皆で可視化した方が、次回に何を考えてきたらよいのかが見えるはずである。

 次回の審議会を理想を描く場にしたらよいと思う理由は、理想像を描けなければ目標に辿り着けないと思われるし、また、2月3日第54回東京都公民館研究大会で、様々な施設の情報交換ができ、それらを参考にして狛江市の公民館をどうしたらよいのかを話すのにはよいタイミングであると思うからである。

 委員長) では、次回は各自の理想像の共有と保育室のヒアリングを行いたい。各委員が持っている保育室のあるべき姿は異なると思うが、それらをまとめられるとよい。

 委 員) 理想的なものをまずは考える際、現状の施設に縛られる必要はないと思う。改築するという話もあると思うので、理想という場合には、施設や設備も含めてこうあったらよいのではないかという部分も考える。実現できるまでは現状の施設を使ってできる範囲で行うことにならざるをえないと思うが、そこに縛られるのではなく、理想について議論していくのがよい。

 

4 その他

― 特になし ―

 

 委員長) 他になければ、次回は3月5日(月)午後7時から、中央公民館第一会議室にて開催する。以上で本日の審議会を終了する。