平成30年度第1回狛江市文化財専門委員の会議会議録

1.日時

平成30年6月4日(月曜日)午前10時から11時まで

2.場所

市防災センター303会議室

3.出席者

議長:冨永春芳
副議長:鶴壽子
委員:井上孝、塩澤寛樹
事務局:安江真人、宇佐美哲也、松下祐三(社会教育課)

4.欠席者

小町守、谷川章雄

5.議題

1.議長・副議長の選出について

2.平成30年度事業計画について

3.指定候補の文化財について

4.その他

6.提出資料

1.平成30年度事業計画

2.平成29年度埋蔵文化財発掘調査・事務処理状況一覧

3.平成29年度狛江市立古民家園入園者数・事業一覧

4.猪方小川塚古墳公園整備及び保存整備工事工程案

5.指定候補の文化財について

7.会議の結果

事務局で開会を宣言。

社会教育課長挨拶。

議題1の審議に入る。

議題1.議長・副議長の選出について

議長については冨永委員が、副議長は鶴委員が、全会一致で選出されました。
進行を冨永議長に交代し、議題2へ。

議題2.平成30年度事業計画について

事務局から、平成30年度の事業計画について、平成29年度の事業実施結果報告も交えながら説明しました。
文化財の調査については、寄贈資料の受入れ調査を随時行うとともに、文化財総合調査の調査報告書の作成・発行に向けて取りまとめの作業を進めていく予定です。
文化財保護思想の普及については、東京文化財ウイーク2018に参加し、期間内に文化財めぐりや文化財関連講座等を実施する予定です。文化財展は11月半ばから下旬にかけて公民館2階展示スペースで開催する予定です。文化財説明板は、設置場所等は未定ですが、本年度も設置を予定しています。学校との連携は、小学6年生を対象とした出前授業を4月から5月までの間に実施し、古民家園では小学3年生の体験学習を受け入れます。文化財防火デーは、狛江消防署の取組みに協力していきます。文化財関連刊行物は、文化財調査報告書第32集のほか、小学3年生と小学6年生、中学1年生を対象としたこまえ文化財ガイド1~3を作成・発行する予定です。
文化財の保存については、猪方小川塚古墳保存整備として公園整備工事と古墳の保存整備工事を施工します。そのほかに、兜塚古墳、亀塚古墳、土屋塚古墳、教育発祥の地など市が管理する文化財の保護管理や、文化財保存事業費補助金の交付を行う予定です。また、近年の開発工事に伴い旧家の蔵の解体も生じており、資料が散逸しないよう、民具等の収集に取り組んでいきます。
埋蔵文化財の保護については、例年どおりになります。昨年度の埋蔵文化財に関わる事務処理状況としては、1,097件の照会があり、依然として照会件数は多い傾向にあります。発掘の届出・通知がなされたのは112件で、うち試掘調査は12件となりましたが、遺構が残存している可能性が高いと考えていた弁財天池遺跡、古屋敷・相之原遺跡、和泉駄倉遺跡にても本調査が必要となる遺構・遺物は確認されず、本調査は行われませんでした。
古民家園の管理・運営については、古民家の維持管理、年中行事の展示や体験教室等の事業を実施し、事業内容等については運営評議会を開催して検証・検討していきます。なお、昨年度の入園者数は、22,270人で平成28年度と比べて減少していますが、酷暑や厳寒の影響が大きかったものと考えられます。
猪方小川塚古墳公園整備及び保存整備工事については、まず公園整備工事として境界の擁壁工事やフェンス工事等に着手し、その後、古墳の保存整備工事に取り掛かり、平成31年の夏頃まで上屋の建築工事と石室の保存処理を進めていきます。石室の保存処理の進捗状況にもよりますが、平成31年の夏頃から植栽等の公園の整備工事に移る工程で進めていきます。
以上の説明後、委員から、猪方小川塚古墳公園のオープンの時期と管理方法について質問がありました。事務局から、オープンは石室の保存処理の進捗状況によりますが、平成31年度末又は平成32年度当初になると見込まれることを説明しました。また、管理方法は、具体的に詰められていませんが、夜間は施錠することを考えていることを説明しました。
以上の質疑応答の後、平成30年度事業計画については全会一致で了承されました。

議題3.指定候補の文化財について

議長から、本議題については、指定候補の文化財についての議事であり、所有者に関する情報や価値判断を伴う内容となるので、非公開とすることを説明し、全会一致で非公開を決定しました。

(理由)文化財の指定及び解除等重要事項の審議、指定候補の文化財に関する議事等については、所有者に関する情報や価値判断を伴う審議となるため、非公開とする。

議題4.その他

事務局から、次回以降の会議日程について、指定候補の文化財について調査を進めていき、その進捗状況に合わせて今後日程の調整を行うこととなりました。

議長、閉会を宣言。

文化財専門委員名簿

議長
冨永春芳

副議長
鶴壽子

委員
井上孝、小町守、塩澤寛樹、谷川章雄

《公募市民委員がいない理由》

文化財の指定及び指定解除等重要事項を審議するために専門的な知識が要求されるため。