1 日時  平成27年1月7日(水曜日)午後2時~3時16分
 2 場所 狛江市防災センター403会議室
 3 出席者

委員長  佐藤正志(学識経験者)
副委員長 長田輝男(学識経験者)
委員   山田龍彦(市民委員)
委員   川越洋子(市民委員)

事務局

中川 昇永(学校教育課教育庶務係主任)

4 欠席者 なし
5 議事

1.評価事業選定方法の決定

2.試行評価事業の選定

3. その他

 6 会議録(概要)  

(委員長)第3回狛江市教育委員会の自己点検及び評価に関する審査委員会を開催します。

それではまず,評価の仕方について事務局からご説明をお願いします。

 

(事務局)それでは資料1をご覧ください。今まで話し合われたことをまとめましたので,ご確認いただければと思います。

まず,一般的な評価方法なのですが,事業の目的と実際の結果を明確にして,目的と結果をギャップのところについて,検証,原因追及,対策を考察するものです。これは,当審査委員会で今までずっと行ってきたやり方です。

次に,今回新たに加える評価方法を前回話し合っていただいていますが,ひとつの事業について複数の視点から点検・評価するという方法を取り入れていきたいと思います。

これで画一的にどの点検・評価するものに対しても同じ切り口で,同じ視点で見ていくわけではなくなるのですが,これをすることによって,例えば,これまでの審査委員会で指摘されたことで,特別支援教育を見た時に複数の事業の中で評価されていたことから,わかりづらくなっていた部分が,これで解消できると思います。

選定する事業の大きさなのですが,前回の会議でいうレベル1でも複数の視点を入れることによりレベル2とレベル1の間ぐらいの形になるかと思います。

本日は大きく2つ議論いただきたいことがあるのですが,まずは評価の視点についてご意見をいただき,次に本年度試行して実施する点検・評価についてのメニューを決めていただければと思っております。評価の仕方については以上です。

 

(委員長)今ご説明をいただきましたが,ご質問はございますでしょうか。確認なのですが,期待する効果を基にして,それと実際の効果がどうだったかということが基本的な評価の考え方ですね。それは基本的に変わらない。しかし,視点を決めることによって原因,あるいはこれからどう対策をたてるかをはっきりさせるという意図と,色んなところにまたがっていたものをトータルとして評価をするのだと,先ほど特別支援教育の説明だとそのように聞こえたのですが,その2点ぐらいを意図していると考えてよろしいですか。

 

(事務局)はい,おっしゃるとおりです。従来までのやり方は踏襲するのですが,それを行っていく方法として,視点をいくつか設けることによって,より分かりやすいものなるだろうと考えています。

 

(委員長)いかがでしょうか。

 

(川越委員)ひとつの事業に対していくつかの視点があるというのは,担当部署がいくつかに分かれて,それぞれが評価するということでしょうか。

 

(事務局)はい,視点ごとに関係する部署と調整することになります。

 

(川越委員)わかりました。

 

(委員長)評価する部署も異なってくる場合があるということですね。

それでは,少し先に進めて,視点についてご説明いただき,またその評価方法に戻って振り返りたいと思います。まず,視点としてどのようなことを考えているかをご説明ください。

 

(事務局)それでは,資料1の「1 評価の視点」のところをご覧ください。点検評価するにあたり,このような視点があると考えています。

ここでは4点記載しております。

まず「�@コストの確認」です。ここでは事業をすすめるにあたり,コストがいくらかかったかを確認します。何の事業を行うにしても,これは必要なものさしだと思いますので,いくらかかったかは記載したいと思います。ただし,市長部局でも実施していることですので,確認の意味で簡易に記載したいと考えます。

次に「�A連携の視点」です。ここでは地域・学校間・産官学・庁内等の連携ができたかどうかの視点です。またそれに関連して該当事業でどのくらい事務改善が出来たかというところを見ていければと考えております。

続きまして,「�B地域特性活用の視点」です。これは教育振興基本計画の策定の際にもよく触れられたことなのですが,地域には元気で,地域のために何かしたいと考えられている方が多いと思うのですが,その地域人材をいかに活用していけるか考えることは重要であるという意見がありました。また,狛江市の特性である小ささや豊かな自然環境や古墳が多いといった強みをいかに活用できたか,資源やコストをかけられなくてもこのような特性を使っていかに事業展開できたかという視点です。この視点についてですが,選ぶ事業によっては,地域の特性の活用等は視点にはならない事業も出てこようかと思います。

4点目は「�C事業効果の視点」です。これは選ぶ事業によって異なります。事業効果ですので施策内の位置付け,事業同士の関係やそれ以外の事業を展開するにあたり,必要な視点をその事業ごとに選択することになろうかと思います。「1 評価の視点」については以上です。

(委員長)いかがでしょうか。�@から�Bは全部行うということですね。

 

(事務局)�A�Bは事業によっては視点にできないところも出てくるかと思いますが,基本的には共通として,まずはこの視点があるかないかを考えたいと思います。

 

(委員長)その事業がもたらすであろう効果を抽出したところでしょうか。

なぜこの3つの視点を選択したのですか。

 

(事務局)�@のコストについては必ずついて回るものだと思います。�Aと�Bを強調したのは教育振興基本計画を策定するにあたって特に議論された部分です。そこを意識しながら事業展開できたのかということは,評価でも入れたいと考えました。

昨年度の当委員会からの答申ですが,まず施策全体のバランスを改善することがありました。そして評価の単位を「施策」から「事業」に移行して,評価の対象を「全部」から「一部」に移行するという意見をいただきました。今までは施策を評価しておりましたので,複数の課にまたがっている施策に対して全体で色々評価しておりましたが,話に出てきた中で,1つの事業に対して,ある課が評価しているだけではなく他にもあるのではないかというご意見があったかと思います。そのため,ひとつの事業にもっとスポットをあてて,そのひとつの事業に対する視点,効果,展開があるところをわかりやすくしていくために,このような形に変えていけたらと考えました。複数の課で点検評価することは変わりないのですが,それが大きな括りの中で皆で行うのか,ひとつひとつの事業単位に複数の視点で点検評価していくのか,アプローチの仕方を変えていけたらと考えております。

 

(山田委員)これを行うと,マンネリ化はなくなりますね。以前のように,まるっきり同じものが出てくることはなくなるような気がします。昨年,一昨年も同じような文章で同じような事項が連続して出てくるというようなことがあったのですが,こうして全部から一部に視点を細かく分析していくと,そのようなことが少なくなります。

 

(委員長)もう少し細かく分析的に見ていこうということですね。

 

(山田委員)なぜこれを行っているのかというところから,それにはどのような視点から見たことで良くなるのではないか,という目的で行うことになるということですね。それがOKとなった時に本当にできているかどうかの評価をすれば良いですね。今回は教育振興基本計画ができたということで,今までとは違った形になっていますから,それを踏まえたうえで見ていこうということですね。

 

(事務局)はい,そうです。

 

(委員長)資料1の◆今回新たに加える点検評価方法に示されている「視点�T」「視点�U」「視点�V」と「1.評価の視点」の�@�A�Bはリンクしているのですか。

 

(事務局)リンクはしておりません。ひとつの事業にいくつかの視点がありますという図です。

 

(副委員長)事業を選定してからでないと,総論で話し合ってもイメージがわきませんね。

 

(委員長)暫定的にこれで視点を決めて行ってみて今年試行するわけですね。行ってみて別の視点が出てくる可能性もあるかもしれませんね。

例えば,どんな事業を行うにしても,情報共有というベースのもとに,市民に情報がきちんといきわたっている等の視点がありそうな感じがします。あまりたくさん視点をつくるのはどうかと思います。

現時点では,事務局のこの案で押えておいて先に進めます。また立ち止まって考えることもあるかもしれませんし,そのような共通理解でよろしいでしょうか。では,選定する事業について話をしながら,評価,視点はどうなのかという話も出てくるかもしれませんので,選定する事業についてお話をいただけますか。

 

(事務局)それでは,「2.選定する事業」をご覧ください。本年度試行する事業については,「校庭芝生化」「学校安全ボランティア」「学校施設の耐震化」の3点のなかから選んでいただければと思います。

まず,「校庭芝生化」に関しては「1.評価の視点」�C事業効果の視点になります。まず学校緑化ですが,壁面緑化については緑のカーテン等もほぼ全校に設置しております。屋内緑化については,植栽を増やす活動は行っていますが,その中で芝生化はどのような効果があったのかという点について見られると思います。環境教育の面では,芝生は児童に対する生きた教材として,大事に育てる植物ですが,少し違った視点から見ると芝生の上で遊んだり運動したりすることもできることから,特殊な教材を使用して子ども達にどういう環境教育ができたかを知ることができます。また,地域との連携ですが,芝生を通じての地域の繋がりも考えられます。これは,芝生の維持管理団体さんの活躍が大きいのですが,芝生を中心に様々なイベントを企画しています。そうすることによって地域の住民の方も学校に集り一緒に活動していますので,そのような地域の繋がりというような視点もあると思います。

続きまして「学校安全ボランティア」についてです。児童・生徒の安全確保,安全教育の中で登下校時に旗を振る等して安全を見守ってくださっている方々のことなのですが,このような方々がいることによって,子ども達に安全教育をどのように展開できているかという視点があります。また,学校運営の中でも市民参加ということで市民協働としての視点がどうであったかがあげられます。

そして「学校施設の耐震化」ですが,震災等の自然災害に対して学校の中で防災安全教育をしていくのですが,その中で耐震化もまた生きた教材としてどのような安全教育ができたかという視点があります。また,狛江市立学校は全て市民の避難場所と認定されていますので,防災機能の強化といった視点で見ていくことがあげられるかと思います。これだけではないのかもしれませんが,事務局から提案したい事業効果の視点は次の点があります。「1.評価の視点」のなかの�@コストの確認,�A連携の視点,�B地域特性活用の視点といったところです。「校庭芝生化」と「学校安全ボランティア」については�@から�Bのすべてがあてはまると思うのですが,「学校施設の耐震化」については�Bの地域特性活用の視点はそぐわないかもしれないと考えています。

 

(委員長)3つの事業をご説明いただいたのですが,とりあえず今年度試行するのは,この中から1つということでよろしいのですか。いかがでしょうか。

例として「校庭芝生化」で考えていきたいのですが,校庭芝生化というと,例えば,「�@コストの確認」の視点からいうとコストが色々かかっていますね。

 

(事務局)はい,芝生化するのにいくらかかったか,維持管理にどのぐらいかかったかという金額を記載することになります。

 

(委員長)それは,要するに事業展開にあたり,このぐらい支出をしているという金額ですね。環境教育というのは,指導室の管轄になるのですか。

 

(事務局)はい,指導室とも連携することになるのですが,子ども達に環境教育するにあたって,どのぐらい芝生を活用できたかということになります。

 

(委員長)例えば,芝生の上だと怪我が少なくなる等の効果がありますね。

 

(山田委員)日本芝草学会というのがあるのですが,芝生を植えたことによってどんな効果があるかということを,全国の大学の先生方が研究されて,主体にサッカーをやるところで人工芝でなく生芝生を使って競技する方が,怪我も少ないし,足の鍛え方が良いという評価が出ていると聞いています。直接的にそれによっての児童への生きた教材といって,小学生に生芝生の上に行ったから何かあるかというと,それは生物学的にいったら,芝の生え方や何の虫がいるかなどというのは,やろうと思えばできることですが,今の小学校の先生は,そこまで研究熱心な先生はいらっしゃらないから難しい部分なのかなという気はします。

もうひとつは,芝生化について,例えば現在五小が成功していますが,ではこれを全部の学校で実施しようと進めたら,非常に大変なことが起こると思います。それは次に芝生化する学校の地域の人たちの協力がないと絶対にできないことです。まず,維持管理には,大変な努力が必要で,またコストも毎年肥料をやったり除草剤を撒いたり,様々なことにお金をかけていかなくてはならないということを考えていくと,難しいと思います。芝生になってしまうと使用に制限が加わる等,様々な問題が出てきます。そのために大学でも一部だけ芝生があるがメインのトラックの中は,やはり人工芝になってしまうことが圧倒的に多いですね。

そのような事例から調べていった時にこのような結果が出ているという,良い例,悪い例が,どのぐらい揃っているかというのも,進めていくうえでひとつの課題と思います。確かにコンクリートの上よりは良い部分はあるという結果は出ていますが,そのために莫大な労力とお金が必要になっていると思います。当時の五小の校長先生が随分苦労されて地域の方と何度も話し合って,理解してくださる方がいたのでなんとかなったらしいのですが,相当苦労なさったようですね。

 

(川越委員)3つを今年評価する理由が明確ならば「校庭芝生化」が狛江市も含めて事業として始まって,何年たって,ここで一度評価したいという理由があった方が良いと思います。報告書にまとめる際も,「今年度の評価項目はこれである。これを選んだ理由はこのようなことである。」というものがあって,市で評価して,それに対して市民がコメントをするという形かと思うので,例えば「学校安全ボランティア」であれば,「ここ数年で,こういう問題が出てきていて,きちんと評価をしたい。」とか「学校施設の耐震化がひととおり終わって,これからのさらなる防災を考えたい。」とか,理由が明確であって,この事業を選んで評価対象としましたというものがあると良いと思いました。今後は,毎年いくつかを選んで評価していく形になると思うので,「この年はこういう理由でこの事業を選びましたというものがあったうえで評価があって,この委員会のコメントとなっているのが良いのではという気がいたしました。

 

(委員長)川越委員がおっしゃることは,もっともなことで絶対に必要ですね。

 

(川越委員)今,学校の話になっていますが,どういうサイクルや評価の仕方というのか,もう少し見えたほうが良いと思います。校庭芝生化は前回の会議でも一部の学校に限られるのではないかというお話もありましたし,それを推薦していくのか,全部に広げるわけではないけど,狛江市として維持していくということなのかを評価することはできると思います。

 

(委員長)「�C事業効果の視点」の中のさらに細かい視点ですね。学校緑化とか環境教育とか,この視点として何を取り上げるかというのを,やはり論議の対象になるというか,何を具体的な細かい視点としてあげていくのかが大事なことですね。もしかしたら,其の他という項目が必要になるかもしれませんね。「学校施設の耐震化」についても安全確保,機能確保だけなのか。

 

(山田委員)「校庭芝生化」と「学校安全ボランティア」に関しては,これは一般住民がすごくかかわる問題だと思います。しかし,「学校施設の耐震化」というのは行政がお金を出さなくてはできないことで,地域住民がどうにかするような問題ではなく,できた後に市民がどう協力して,何かあった時にいかに協力体制を作るかということだと思います。例えば,地震が起きて避難所になった時に地域の人がどう活動してくれるかというところが大きいと思います。そこは行政で,まかないきれない部分は多いと思います。しかしその上の部分というのは結構お金を出して進めた後は,地域の人たちがやらなくてはならないような,すべて地域性の高いもののような気がするのですが,そうすると,「�A連携の視点」や「�B地域特性活用の視点」はとても重要で,それほど重要でないものは「�@コストの確認」「�C事業効果の視点」というような気がします。

 

(委員長)内容的に,試行するには色んな要素が入っているほうが良いということですね。

 

(山田委員)そうですね。そうすると「校庭芝生化」が色々なものを含んでいることは確かですね。

ちなみに五小は端に芝生化にちょうどいい空きスペースがありました。しかし,緑野小学校ではできませんね。可能なのは花壇を作っている部分です。そうすると花壇が一切作られなくなり,子ども達の理科観察がしづらくなるということがあります。以前は裏が空いていたのですが,特別支援学級ができたので,隙間のない四角い運動場です。

 

(事務局)緑野小学校では屋上緑化や緑のカーテン等の緑化に取組まれています。

 

(山田委員)緑のカーテンは簡単にできるから,ある意味楽な部分もあります。子ども達に面倒を見させれば育ってくれるので,それを指導すれば良いのですが,芝生はそうはいかない。子ども達ができないので大変です。

 

(委員長)芝生化を行っているのは五小,六小で,中学校は行っていないのですね。

 

(事務局)中学校では行っておりません。どうしても踏圧の問題がありますので,体が大きくなればなるほど芝生へのダメージが大きくなりますので,進めるとしたらまず小学校からかなと感じています。

 

(委員長)一部に,先ほどお話がありましたが校庭芝生化で良いのか,全体にかかわってきたらボランティアでという意見も出てきそうです。いかがいたしましょうか。芝生化だと担当課以外で関係するのは指導室だけですか。

 

(事務局)そうです。指導室や学校,環境政策課とも連携をとりたいと思います。

 

(委員長)ボランティアは同じですか。

 

(事務局)ボランティアになってくると指導室と安心安全課とも連携できるかもしれません。

 

(委員長)「校庭芝生化」を推薦したいのですが,よろしいでしょうか。

 

(山田委員)良いと思います。これが一番様々な視点が含まれていると思います。

 

(委員長)では具体的に,今年度は「校庭芝生化」にしたら,何をどうしていくのか,そして来年度はどうしていくのかというところをイメージとしてご説明いただけますか。

 

(事務局)まず,事務局が本日選んだ事業についての点検・評価を作成します。関係部署や学校に確認して,子どもへの具体的な効果や緑化を進める中で芝生化がどのような役割を占めていたのかということ記載し,地域連携は,維持管理団体さんに取材することもできますので,そのようなことをしながら作成したいと考えております。これを次回の審査委員会にてみていただき,その次の第5回会議に答申をという形でお願いします。

 

(委員長)それをここで論議をして,教育委員会事務局として関係部署に依頼して28日までに評価をする。そしてそれをここで,その評価について審査をして,最終的に答申をするということですか。

 

(事務局)はい。

 

(委員長)来年度以降は,時期等はどのような流れになりますか。今「校庭芝生化」にするか何にするかというのを試行として決定しておりますね。来年度も何項目か選定するのですね。それはいつごろ,どんな形で行うのですか。

 

(事務局)時期としてはもっと早めたいと思いまして,年度が明けて8月ぐらいをスタートにできればと考えています。

 

(委員長)次年度については「校庭芝生化」プラスいくつかの事業が対象になってあがってくるのですか。

 

(事務局)今年「校庭芝生化」は行いますので,来年行うかどうかは,また検討していただきます。

 

(委員長)要するに,評価の方法の試行もしてみようということですね。次は審査委員会を審査・検討委員会とすると良いかもしれませんね。そのような方向でよろしいでしょうか。

 

(副委員長)来年度以降の本格実施の際は,例えば「児童・生徒への支援」とか,そのようなものを取り上げる方向性を持ちながら,その中で今年度は試行なので「校庭芝生化」を行うということですね。

次年度は,もう少し子どもに直接かかわるようなテーマを取り上げてもらいたいと思います。

 

(委員長)やはり,「校庭芝生化」は教育の周辺の部分ですからね。

次年度の評価対象事業の選定にあたっては,そのあたりを十分考慮していくということでお願いします。

では,今年度は「校庭芝生化」ということにさせていただきます。対象が決まったのですが,何かございますか。

 

(山田委員)校庭芝生化をみていくにあたっては,健康教育というような部分も考えてほしいです。教育振興基本計画でいうと,教育活動の展開「体」という部分ですね。学校教育の中の体育ではなく,子ども達が学校に行っている間に,いかに健康な運動をしていくかというところで芝生の利用による効果がどれだけあるかというところだと思うのです。やはり,外へ出て遊ぶという習慣を芝生の上でつけるというと非常に良いことだと思います。そのような視点から見ていけば,緑化の中では芝生の方が効果は大きい。やはり芝生の上で走り回るということがとても良いことなので,それに伴い先生方がいかに工夫して,そこでどのように遊ばせるかというところだと思います。それが体育の先生なり,低学年の先生方の役割ではないかと思います。

芝生について詳しいことは存じませんが,芝生化をしている学校の芝生はサッカー場の芝生より目が粗いのです。ですから,ボールの転がりが良くないのです。ですから,ボールを蹴るとか,そのような動作にはあまり向いていない。ただクッション性はとても良いし,裸足で歩くことができるので健康には良いと思います。最近そのような論文も多数出ています。裸足で走ると健康に良いという発表がされています。そのような視点が,違った角度の視点になるかと思います。

 

(委員長)「�C事業効果の視点」のところで色々考えられるようにしてください。こんなところに思わぬ効果が出てきたということがありうると思います。

 

(山田委員)今までは教室に篭って遊んでいた子ども達が,天気が良いと芝生の緑の上で遊ぶようになったというのは,とても外へ出る機会が増えた効果だと思います。そして,そこがいっぱいになれば別のグラウンドに出て遊ぶという良い循環ができてくるのではないかと思います。

私が行っている大学は,円形の400メートルのトラックの横にフットサルができるぐらいのゴールを置いて,そこでフットサルと同時に学生達に芝生の上で裸足にさせて,そこで色んな運動をさせるのに使っています。すると,土だけの上より,芝生の方が効果が大きく,とても運動効果が高いと先生が研究されています。学生達も芝生の上には喜んで行くが,ただのグラウンドの上だと動きが悪いという結果が出ているという報告がありましたので,小学生だともっと効果が出ると思います。本当は何日間か調査したり,子ども達にアンケートをとったりすると,面白い結果が出ると思うのですが…グラウンドと芝生とどちらが良いかというようなアンケートをとると,歴然とした結果が出たり効果が大だという結論がでるような気がします。

 

(委員長)先ほど,山田委員から実際芝生化をするのに,こんなに苦労をしているという話がありましたが,そのようなことも評価のなかに入ってこなければいけませんね。それはどのように考えていますか。そして,効果があったからといって全校で芝生化をするわけにはいきませんね。

 

(山田委員)いかに大変だったかというのは,最初の設置したときの校長先生がとても苦労なさったことからもわかります。

 

(事務局)五小ではスタートして,芝生ができ始めた時に校長先生をはじめ,色々な職員が異動されて,ボランティアの方々が進めてくださる中で,PTAの方々や色々な輪が広がって現在に至っております。

 

(委員長)養生期間は子ども達を芝生に入れなくなるので,それだけ遊ぶ面積は少なくなります。それが課題・問題でもありますね。成果だけを見て「良かった,良かった」ではきちんとした評価にはならないので,そのようなところも考慮する必要があります。

今説明があったように,最初の養生する時期と,傷ついたものを補修していかなくてはならないということがあると思います。そのようなものがコストの面からいってもどのぐらいかかっているのかというのが大切な部分です。休んでいる時に肥料をどのくらい撒いてどのくらいのコストなのかとか,休ませる期間がどのぐらいあったかとか,そのようなデータも必要です。我々ではわからない部分です。

 

(山田委員)その手入れというのが,よくわからないから,そのようなことをきちんと報告すると,先ほど言ったように「苦労」という部分で理解できると思います。

 

(委員長)前々回のようにABCみたいな数値での評価をしないわけですよね。そうするとやはり,プラス面を「こんな効果があった。」とあげていくと同時に「こういう大変な部分があった。」という点を出していかなくてはなりませんね。

「良かった,良かった」で皆やりなさいと言われては困る場合もあります。

 

(副委員長)今日に至るまで10年位かかっているわけですね。

 

(事務局)芝生ができて6年目,その前に3年程検討した期間がありましたので9年ということになります。

 

(副委員長)そのような時間的なものも,評価の対象として入れていってはいかがでしょうか。スタートした時から考えて,「これだけ大変だったのですよ。」ということです。

 

(委員長)かかわった人達以外は全体を知りませんからね。

 

(山田委員)ただ,それにより次回以降行う際に要領は良くなります。最初は10年かかったかもしれませんが,次に行う時は要領を心得ているから,何を直して何をしたら良いかわかるから,例えば3年でできるかもしれないし,次は2年で上手くいくかもしれません。それがなかったら,すぐにできるものだと思い込んでしまいます。特にわからない人は,「良いのではないか。すぐにやってみよう。」となるので,そうではないのだということを,きちんと書面で残していかなければならないと思います。そこで評価だと思います。

 

(委員長)あるいは芝生化を説明する時に,それをきちんと踏まえて書いておくと良いですね。

 

(事務局)国の法律ですと,自己点検・評価自体は,前年度の事業を評価することになっています。ただ,確かにおっしゃるように前提は必要です。それを「その他」に盛り込むか,委員長がおっしゃるように冒頭の説明のところでわかる様に経過を書くかという点は工夫したいと思います。

 

(委員長)大変ではありますが,進めていく価値があるかどうか評価する。

 

(山田委員)それで最後の結論になるわけですね。良かったという結論になるので,最初は何故芝生化しようかといったところのその背景があるわけです。それがあって現在成功しましたという結論が出てくるわけで,せっかくこのように視点をひとつにして考えていこうというのなら,それはあった方が我々としては評価は良いと思います。おそらく背景を知らずに,ただ点検・評価を読んでも,次は他の学校もやってみようかというような意見が出るだけだけだと思います。そこまで細かくはわからないと思います。私も今聞いて,新しく知ることがあるわけですから,その辺をきちんと書いたうえで評価をするべきだと思います。

 

(委員長)このような形にするなら,そこまでするべきですね。

 

(山田委員)最初だからやはりきちんとしたものを作っておかなければなりません。担当者がかわることも考慮して,わかりやすい方法を示しておくと良いと思います。先ほど副委員長がおっしゃったように,評価していかなくてはならない事業はたくさんあると思います。もっと深く掘り下げてすべきことが狛江の中にはあります。特に子ども達を主体にしてすべきことがたくさんあるような気がします。ですから,それをやるために今回緑化を中心にして,このように掘り下げるのだというひとつのモデルを作っておいて,来年からに備えればよいと思います。今回大変でも,ある程度の形ができれば,事務局にとっても良いことではないでしょうか。

 

(委員長)よろしいでしょうか。もう少し工夫していただいて,良い評価にして,使える評価にしようというのが基本的なスタートと考えています。では,本日の議題については以上でよろしいでしょうか。

次回ですが,すでに前回決定して,お手元に開催通知があるかと思います。1月28日(水曜日)午後2時から防災センター3階で行います。

 

(川越委員)校庭芝生化が始まる時に,先生側には少なからず抵抗があったように思います。先生は子ども達の指導だけでも大変なのに,なぜ芝生のことをしなくてはならないのかという意見が多くあったという印象です。現在五小の先生方は子どもと年1回,クラスごとに芝生を刈ってくださっているので,担任の先生がわざわざ土曜日にいらして,親睦会のようなことを兼ねて芝生を刈ってくださっています。若い先生の中には意外と芝生を楽しんでいる先生もいらっしゃいます。先生方の負担も増えるだけでなく,先生方にも子どもにもプラスとなる面もあるのではないでしょうか。子どもへの教育効果が高かったという点は,成功した学校ではそのようなことも言えると思うのですが,導入する際に学校は嫌だったと思うのです。保護者側で言えば,芝生化すれば綺麗だが手間が増えるのは嫌だという意見が多くあったと思いますので,その辺がどのように解決されてきたかということや,教員も緑を見て癒されているとか,そのような部分も評価の対象になると思います。「嫌だ」「大変だ」という意見があり,実際に芝生化してみてこのようなこともあったという点が評価されると良いと思います。

 

(委員長)その前提事項の中に,そのような内容がどこまで盛り込めるかわかりませんが,考えてください。それでは日程調整をします。

 

〔日程調整〕

 

(委員長)第5回狛江市教育委員会の自己点検及び評価に関する審査委員会の日程は,2月17日(火曜日)午後2時からです。それでは,本日の第3回狛江市教育委員会の自己点検及び評価に関する審査委員会を終了いたします。