1 日時 平成27年8月3日(月) 午後2時~3時16分
 2 場所 防災センター302会議室
 3 出席者

委員長  押尾 賢一(学識経験者)
副委員長 長田 輝男(学識経験者)
委員   永田 従雄(市民委員)
委員   氏家 嘉代(市民委員)

事務局

宗像 秀樹(学校教育課長)
銀林 悠 (学校教育課教育庶務係長)
山田 秋   (学校教育課教育庶務係)
小島 希 (学校教育課教育庶務係)

事業所管部署

吉田 知弘 (教育部理事兼指導室長)
細谷 俊太郎(指導室統括指導主事)

4 欠席者 なし
5 議事

1. 今年度選定事業のヒアリング及び評価
 事業:小学校におけるタブレット端末の活用
(1)ヒアリングシートについて
(2)評価の視点�T:教育的効果について
(3)評価の視点�U:コストについて
(4)評価の視点�V:学校内及び市教育委員会によるサポート体制について
(5)総括について
2.その他

 6 会議録(概要)  

委員長   
 定刻となりましたので,第2回 狛江市教育委員会の自己点検及び評価に関する審査委員会を開会します。
 それでは,「小学校におけるタブレット端末の活用」についてですが,まず,今回のヒアリングシートについて,事務局から説明をお願いします。それでは,議事に入る前に,事務局から資料の確認をお願いします。

事務局   
 説明いたします。今回のヒアリングシートにつきましては,前回6月下旬に行いました,第1回の審議会で,事業ごとに皆様からいただいた評価の視点に関するご意見を基に,事務局の方で揉ませていただきまして,シートのひな型としてまとめさせていただきました。そのため,各視点・項目は事業所管部署ではなく,事務局の方で設定しております。そのひな型を基に,事業所管部署に内容を入力していただいています。その後,事務局の方でひな型部分や注釈についてより見やすくなるよう整理しています。
 本シートの見方につきまして,説明いたします。まず1番上,A4の用紙は,本事業の概要を説明するシートです。当該事業の経緯,事業のねらい,事業の経過における経費を記載しております。
 続きまして,1枚めくりましてA3の用紙は,事業について所管部署が自己点検と評価を行った結果のシートになります。評価の視点ごとに,A3用紙1枚ごとにまとめております。
 まず大きな視点を黒枠内に記載し,この視点に関連する基礎情報を記載したうえで,前回の審議会で出たご意見を基に,項目ごとの視点を設定し,それに沿って事業所管部署に記入をしていただいています。
 なお,項目ごとの視点は,並列で記載した方が内容比較できるものについては並列に記載し,そうでない場合は,項目ごとに「事業実施状況」,「所管課の評価」,「今後の課題と対策」を記載する形としております。
 評価の視点については,3点とし,1枚目は「評価の視点�T:教育的効果」についてとし,項目ごとの視点として,「児童の学力・理解状況はどうか」「児童の意欲・自主性・関心度はどうか」,を設けています。
 2枚目は「評価の視点�U:コスト」とし,項目ごとの視点として,「教員の負担や「負担感」はどうか」「事業経費に対する活用頻度はどうか」を設けています。
 3枚目は「評価の視点�V:学校内及び市教育委員会によるサポート体制」についてとし,項目ごとの視点として,「各学校・各教員に対する市教育委員会のサポート体制はどうか」「教員に対する学校内におけるサポート体制はどうか」,を設けています。
 最後に,4枚目に「事業所管部署による自己点検及び評価の総括」として,成果と課題について記載していただいています。
 説明は以上になります。

委員長   
 今回はこのシートに沿って審議・ヒアリングをしていきます。今日の委員会の中で,説明について修正や加筆等が必要であるという意見が出た箇所については,担当部署において確認・修正・加筆等対応をしていただき,9月2日水曜日に行う第4回の審査委員会にて再度ヒアリングを行います。
 それでは,視点の審議に入る前に,「小学校におけるタブレット端末の活用」事業の概要について,担当部署から説明を願いします。

教育部理事 
 各小学校において各教員がICT機器を活用した授業実践,授業改善を行うことにより児童の学習内容への興味・関心,学習意欲を高める,ひいては児童の学力向上を狙いとしまして,平成25年5月に全ての小学校にタブレット端末を計266台設備しました。その事業の平成26年度についての点検表をつけています。
 先ほど事務局からも説明がありましたが,一つ目の視点として「教育的効果」,二つ目の視点として「コスト」,三つ目の視点として「学校内及び市教育委員会によるサポート」,それぞれの視点で事業評価,各学校での状況と,最終的に今後の課題と対策についてまとめた資料を作成しました。ご審議方よろしくお願いします。

委員長   
 それでは,視点�T「教育的効果」についてです。
 所管部署より視点�Tの資料について説明をお願いします。

教育部理事 
 1ページ目及び2ページ目をご覧ください。評価の視点�T「教育的効果」についてです。主に全小学校6校におきましては,社会・体育・総合的な学習の時間・特別支援学校で言うところの自立活動等を中心に全ての教科においてタブレット端末を活用した授業を実践しています。
 タブレット端末を使用した結果,児童にタブレット端末を使用した学習は分かりやすいかについて質問をしたところ,91.3%の児童が肯定的な回答をしています。
 また同様に,「自分がタブレット端末を使って発表してみたいと思いますか」の質問に対して63.3%,「友達がタブレット端末を使って発表するのを聞いてみたいと思いますか」の質問に対して79.2%の児童が肯定的な回答をしています。このような活用状況になっております。
 児童の反応ですが,パソコン室に置かれたパソコンとは違い,タブレット端末は教室外へ持ち出すことができるので,通常の教室,特別教室,校庭,校外学習等にも持ち運びができ,写真撮影するなどその場その場での活用ができます。また教室に持ち帰った後に振り返ることができる事を子ども達は効果的だと考えています。
 今後の対応は,タブレット端末を単に使用するだけではなく,子ども達の思考力の育成に向けた授業での活用と,現時点ではタブレット端末の使用と学力向上に関する明確な相関指標ができでいないので,教務主任会や副校長会と連携して指標づくりをしていくことが課題と考えています。
 以上です。

委員長   
 ありがとうございました。
 それでは,この視点に関して,皆さまから質問や意見はありますでしょうか。
 私から一つ,タブレットの導入にあたり,タブレットを導入している先進地区を調査した,またタブレット導入の効果が出ている事を情報として把握して,その上でタブレット端末の導入が決定されたのか教えてください。

教育部理事 
 1枚目の事業概要シートの上方,平成23年3月・4月あたりをご覧いただけると分かると思いますが,この時期に在職していた職員が現時点でおりませんので,記録を確認したところの回答にはなりますが,教育振興基本計画にICTを活用した授業の展開を位置づけて,少しずつ市内の中でもその取り組みを進めていくことが銘打たれていたことは事実です。
 平成23~24年度に狛江第五小学校を研究教育校としてタブレット端末等ICT機器を実際に使用した研究を2年間かけて実施していただき,その取り組みの中で出てきた成果や課題を踏まえて全校に普及していったことは記録を見る限りですが明らかだと思います。

委員長   
 狛江市では狛江第五小学校を先進校として位置づけたのですね。
 指導室が学校に出向いて見学した様子では,現在の狛江第五小学校のタブレット端末の使用状況はどのような印象でしたか。

統括指導主事
 特に算数の時間が活用されています。他にも総合的な学習の時間等で活用されていることは確認しています。今は狛江第五小学校だけで特に活用が進んでいるのではなく,全体的にかなり進んでいると思われます。

教育部理事 
 私の認識としても,おそらくタブレット・ICT機器をどんどん活用しましょう,と風を吹かせている時期は,狛江第五小学校にリーダーシップを発揮していただいたことは事実です。ある程度定着してきた後は,狛江第五小学校だけではなく,全体的に使用率が上がり適度に活用していると認識しております。

永田委員  
 タブレット学習に関して子ども達は違和感がほとんど出てきていない,むしろプラスの方向に感じるくらい馴染んでいる。そのような状況になっているということでよろしいでしょうか。

教育部理事 
 はい。

長田委員  
 小学生の反応ですが,まず第何学年からタブレット端末を使用するようにしているのでしょうか。

教育部理事 
 各学校には1クラスで1人1台使える41台しかありませんので,活用に関しては各学校にお任せしていますが,小学校1年生からでも使用できるアプリケーションの準備はしています。

長田委員  
 91.3%の児童が肯定的な回答をしているとのことですが,この数値にあたる学年は何年生ですか。

統括指導主事
 こちらは小学校5年生・6年生を対象として調査したものです。1年生・2年生ですと感覚によって答えてしまうことがありますし,文章による回答もありましたので,確実に調査に対し回答ができる5年生・6年生に調査しました。

長田委員  
 小学校1年生から使える資料は整えているとの話がありましたが,1年生ではどんなところで使用が可能ですか。

統括指導主事
 例えばですが,漢字をなぞるようなアプリケーションソフトで,ひらがなやカタカナ・一年生で習う漢字があります。鉛筆を持つよりも緊張せずに書き順を覚えたり,字の形を整えたり,というような事で使用しています。算数でも計算のドリルのアプリケーションソフトがありますので活用しています。

長田委員  
 緊張しないで,というお話がありましたが,やはり緊張しない効果はあるのでしょうか。

統括指導主事
 特に低学年,1年生の児童にとって鉛筆を持つ事はなかなか大変な作業です。それがない分,指先ひとつでなぞり覚えることができ,ずいぶん楽にできるので,子ども達もタブレットを使うと指で簡単に書けるため便利だと感想があります。

氏家委員  
 今は小さい子ども達も家庭にタブレット端末があるのが普通になっていたり,親がスマートフォンを持っていて子どものアプリを入れていたり,使う分にはとても良いと思いますし,折角あるなら使っていってほしいと思います。
 私の子どもは体育の授業で動画を撮って,みんなで見ながら話をしたと言っていました。子ども達が撮影した動画や写真を見ながらお互いに話し合う状況がとても良いと思います。授業だと受身になりがちなのが,何かを皆で共有してお互いに意見を言い合ったりすることは効果的だと思います。

委員長   
 今の子どもは指でなぞるほうが早く覚えることができるのかもしれませんね。そうすると学校の先生でもパソコンが得意でキーボードを打っていた方よりも,次の世代の方がタブレットに相応しいのかと思います。子どもとしては面白いし,アンケートの結果の数値からも受け入れが非常に有効のようです。今度は使う側の先生の意識がどうかなと。狛江第五小学校の時は,そもそもタブレットを使える先生はどの位いましたか。

教育部理事 
 スタート時点では4分の1とか3分の1位だと思いますが,必要に迫られて多くの方々が触れてくださったので,おそらく8から9割,得意でない方でも最低1回は使用している状態になっています。

委員長   
 どの先生もどんな時でも使用したいとなると,学校に41台ではなく2・3クラス分ないと使用する上でぶつかってしまいますよね。そのようなところを最終的にどうするかを担当課は考えていますか。

教育部理事 
 希望はしています。

委員長   
 ほかに質問等ありますでしょうか。
 ないようですので次の視点へ進みます。
 評価の視点�U「コスト」についてです。所管部署より視点�Uの資料について説明をお願いします。

教育部理事 
 評価の視点�U「コスト」について説明します。3ページ目と4ページ目で違う視点になっています。
 3ページ,教員の負担感についてです。単刀直入に申し上げて,教員のパソコンの技術力がほぼそのまま授業に対する負担感に繋がっているであろうと認識しております。日常的にパソコンを使用しパソコンのスキルが高い教員は,授業でも比較的使いやすい。一方パソコンは必要最小限の成績処理等の公務に使う,それ以上はなかなか使用しづらい教員については,授業でも使いづらい傾向にあると考えております。そのため,各学校で比較的負担感の少ない日常的に使用している先生方に,負担感が少ない使い方など模範的な授業資料を作成していただく事を通して,また,ICT支援員等を各学校に配置するなどして負担感をなくして活用を広げているところです。これが負担感についてです。
 また,使用頻度について先ほど申し上げたとおりですが,全員が毎日・1日1回は使用することは台数と負担感の関係でできませんが,1学級あたり最低週に1回ずつ程度は確実に使用できるようにし,そのような頻度で使用していただいています。パソコン室で使用していた時と比べ,外へ持ち出せる,フリーに使用できる等手ごろさや身軽さがあるため,使用する機会が増えたのだと思います。
 また,先ほど委員長からも1校41台ずつの話がありましたが,これを上手に班に1台や3人に1台などと活用すると,場合によっては7学級程度で同時使用することもできますし,そう活用している学校もありますので,活用の仕方についても教育委員会で周知をしているところです。
 また特別支援学級の固定学級にも10台ずつ配備をしましたが,特別支援学級の子ども達はパソコン室にわざわざ行って授業をする機会は今まであまりなかったのですが,タブレットは身近にあり自分たち専用で使用し勉強できる,音が出る,曲が流れる事にとても良い反応を示し,勉強への意欲が高まったという報告も聞いています。
 今後は教員の負担感も含め,授業にすぐ活用できる資料を教育委員会で作成し提示をする,教員研修会などの実施を通して活用頻度を上げ,負担感を減らしていく事が課題だと考えています。
 以上です。

委員長   
 それでは,この視点に関して,委員の皆さまから質問や意見はありますでしょか。

永田委員  
 コストの効果的だった事例として,動画撮影・宿泊体験学習の成果をクイズ形式で発表と記載がありますが,これは生徒が自らの被写体になった時に親しみもあり効果もある,プレッシャーもなく受け入れられるということなのか,それとも,従来の活動で欠けていたことがこのような形でカバーできたのか,どの辺りに効果があったのでしょうか。

統括指導主事
 体育科での動画撮影などは従来できなかった事です。これはタブレットという持ち運びができる物になったことにより可能になりました。
 例えば体育科ですと自分の動きを振り返る場合,今までは自分が何となく覚えている感覚,又は友達が見て口頭で説明等によってしか振り返る事ができなかったのですが,動画によって撮影された映像を見れば,自分で確認し改善点を見つけることができます。このような点では大変効果的です。従来なかった事ができるようになったと考えています。
 また,自立活動は特別支援学級での例ですが,特別支援学級でこのようなパソコンを使用し発表することは従来難しく,敷居が高かったのですが,今回タブレットになったことで子ども達にとっても扱いやすく,可能になりました。また発表会自体はありましたが,そこにタブレットが加わり,今までより分かりやすい発表会になったことではないかと思います。

氏家委員  
 小学校のパソコンルームにあるパソコンは,今は活用していないのでしょうか。

教育部理事 
 平成24年度末,タブレットの導入と同時期にパソコンのリースの期限が切れました。そこで,毎年パソコンのリース代として支払っていたお金を引き上げて,そのお金を全校のタブレット導入にまわしたという経緯があります。

氏家委員  
 ではパソコンルームにはパソコンはない状態ですか。

教育部理事 
 現在小学校のパソコンルームにパソコンはありません。すべてタブレットに移行しました。

氏家委員  
 実際にキーボードを打つ練習はないのですか。

教育部理事 
 はい,小学校ではありません。

氏家委員  
 今後の課題と対策の部分で,「活用が進まない学級における活用頻度を上げていく」ことの対策が「授業展開例や指導事例等,授業にすぐ活用できる資料の提示」とありますが,資料を揃えたり先生方に開示したりするのはどなたですか。

教育部理事 
 市教育委員会だけではなく,情報教育担当者連絡会という,各校から1名ずつ集めて市教育委員会主催で実施している連絡会にて,その会の教員と共に各校の事例を集めたり,実践事例を提示したりする事を簡易な方法として考えています。

氏家委員  
 以前ニュースで狛江第五小学校で先生方を集めた講習会をしている様子を見ましたが,その時のような感じで行うのでしょうか。

教育部理事 
 そうです。実は本日も狛江第二中学校を会場としてICTの研修会を60名ほどが集まって行っています。狛江市の教員は全部で約260名ですから約4分の1の方が出席しています。

長田委員  
 効果的だった事例で体育科とあります。例えばフィギュアスケートの羽生選手が自分の演技を振り返りながらイメージしたりする姿が放送されていますが,体育科でどのような競技・授業で効果を上げているのでしょうか。

統括指導主事
 障害物を飛び越えていくハードル走等では,飛び越え方が難しく走っているとなかなか分からないので,撮影したものを後から見ると改善点を詳しく知ることができます。
 また,マット運動では手のつき方を周りの人に確認するよりも,撮影した映像で自分を確認する方が一目瞭然です。
 バスケットボール等球技では作戦等で活用できます。実際に活きているかは子ども達がプレーヤーとして動いている時にはなかなか見ることはできませんが,タブレットを活用し動画で自分の動きやチームでの動きを振り返り,冷静にもう一度自分を客観的に見ることができる部分では効果が上がっていると思います。

教育部理事 
 ポートボールやミニサッカーなどでフォーメーションを考える時に使用する場合,子ども達が積極的に話すようになりますので,いわゆる言語活動にも繋がるとの報告も受けています。

長田委員  
 ハードルの話がありましたが,体育の専科教員は全校に配置されていますか。

教育部理事 
 体育専科の教員としては,小学校に配置されていません。

長田委員  
 そうすると,教えるにあたり高度な知識が必要になりますよね。

教育部理事 
 狛江市は幸いな事に小学校教育研究会の体育部会などが中心になり,体育の指導力をお互いに切磋琢磨して高めあっていますので,各学校で中心になる方が模範的に行っていることは伺っています。

長田委員  
 中心になる先生がいるのですね。

教育部理事 
 はい。

永田委員  
 苦手意識を持つ教員も一つの課題だと思います。パソコンを含めスキルのある教員がどんどん進み,不得手な教員はなかなか追いつけず,格差が開いていくことはないのでしょうか。

教育部理事 
 格差と言えるかは分かりませんが,パソコン・タブレット端末等を使用した授業を行わない教員には,今までの授業では問題はないし,新たな時間を使い準備するよりもプリント1枚多くする方が良いという教員も少なからずいます。その考えは間違ってはいませんが,子ども達がより楽しい・面白い,自分で発表する場面をつくる為のツールのひとつとして使用してみてください。ということでどんどん広げていきたいと思っています。これ以上差が広がらないようにすることが我々の仕事だと思います。

永田委員  
 苦手な教員への個別のスキルアップの具体的な方法は,指導員による教習や実際にスキルの高い教員から教えてもらうなど,きちんと状況を押さえた上で進めているのでしょうか。

教育部理事 
 サポートの仕方もいくつかありまして,ひとつは先進的な取り組みをされている先生の授業を見ていただいて,このようにできますよ,このシートを使用してみてください,このような形で進めてください,と促す方法が一つあります。
 また,東京都の多大な協力を得ながら,ICT支援員を各学校に配置しておりますので,その支援員に実際に相談して「このような授業をしたい・このような資料はどうしたらよいか」とお願いをすると準備をしてもらえたり,時間があった場合には授業に参加してくださったりするので,実際にそのようなところから授業を進めていただく,という方法のサポートもしています。

永田委員  
 支援員が準備や助力をしてくださるようですが,授業そのものには絡まないのでしょうか。

教育部理事 
 タイミングが合った場合は絡んで,参加していただいても構わないような配置にしています。

長田委員  
 支援員は週何日くらい学校へ行っているのでしょうか。

教育部理事 
 大体平均して週2回程度です。
 我々は年度で仕事をしますが,支援員の事業は年で行います。年度をまたいでしまうので明確な数値としては申し上げにくいのですが,4月から12月までの9カ月間で70回,翌1月から3月まで25回です。そのため,大体平均的に週に2回は行っていただけるような配当をしています。

長田委員  
 例えば午前9時から午後5時のような感じですか。

教育部理事 
 大体ですが,7時間程度くらいは見ていただけるように行っています。

長田委員  
 支援員の活動は,かなり活動量がありますか。

教育部理事 
 学校によって差があるのは事実ですが,概ねこのようなことはしてもらえるという事は学校に周知しています。一番簡単なところでは,各学校のホームページの管理・更新です。場合によっては,個人情報を含まない程度の成績処理の入力,といった簡単な事から,時間と労力を必要とするタブレットに対するアプリケーションソフトを入れる作業,授業に使えるアプリケーションソフトを探し資料を作成する,時間が合えば授業に参加していただき子どもへの支援をしていただきます。

長田委員  
 そうすると,私は当初教員の負担感を心配していましたが,あまり心配することはないのですか。

教育部理事 
 使い始めていただいてある程度軌道に乗ると,良い方に来ていただけると分かると思いますが,最初の一歩をいかに取り除くかだと思います。

長田委員  
 今後何年くらい支援員を配置することができますか。

教育部理事 
 実は苦しいところなのですが,ICT支援員は毎年,都から10分の10の事業費支援を受けていて,市の持ち出しは0円です。東京都の緊急雇用対策の一環で行っていますので,毎年申請をして東京都が認めてくださると,支援員配置の了承が取れます。来年1年間の申請は通りましたので,現時点では平成28年12月までは支援員の配置が確定しています。

委員長   
 では教育委員会の支援の話が沢山出てきましたので,次に,評価の視点�V「学校内及び市教育委員会によるサポート体制」についてです。
 所管部署より視点�Vの資料について説明をお願いします。

教育部理事 
 それでは「学校内及び市教育委員会によるサポート体制」の一つ目,「市教育委員会のサポート体制」について説明させていただきます。
 先ほどから話がでておりますが,各学校にICT支援員を年95回ずつ配置し,各学校のパソコン環境を整備していただく事,授業に関するサポート,場合によっては児童・生徒に対する授業中のサポートを行っています。また各学校から情報教育担当者を1名ずつ募りまして,研究授業も含め,授業のあり方,苦手な意識をお持ちの先生方に対する情報提供をする協議会を年5回実施しています。
 それからICT機器の実際的な集中研修を年1回実施しています。昨年は69名の参加がありました。
 このような事を通しまして,全教員が授業を実践できるサポート体制を構築していきたいと思っていますが,ICT支援員は東京都の補助事業となっていますので,東京都への申請を継続的に行って,必要性について訴え,毎年支援をしていただけるように行っていくことと,補助がいつ切れても大丈夫なように,万が一の時の為にマニュアルを作成するよう支援員にお願いをしています。
 「学校内におけるサポート体制」ですが,ICT支援員が各教員へサポートをすると同時に,情報教育推進協議会の委員が校内でのサポート体制,先進的な授業のあり方を示したり,授業のあり方をアドバイスしたり等のサポートを実施しています。
 各教員が今後どのようなサポートをしていただきたいのかをニーズとして把握し,それに合った研修会やサポート体制を組んでいくことがこれからの課題だと考えています。
 以上です。

委員長   
 皆さまから質問や意見はありますでしょうか。

氏家委員  
 アプリなどはすごく速いスピードで色々変わっていき,タブレット端末もどんどん進化していくので,支援員の確保はとても大事なことだと個人的には思います。継続して支援員をつけていただけると先生方も安心されると思います。

永田委員  
 支援員は年95回とのことですが,これは各学校のニーズには対応していますか。

教育部理事 
 各学校がどこまでニーズを求めているのかにもよりますが,毎回報告書を書いていただいて管理職がチェックしたものを月ごとに提出していただいています。概ね良好な状態です。
 まだ苦手意識・負担感をお持ちの先生方が十分に授業に活用していない実態をクリアしてマンツーマンでつける等,ハードルが高くなると,まだまだ足りない部分はあると思います。しかし概ね各学校の現状に応じたレベルでは適切に応できていると思います。

氏家委員  
 アプリを探して決定する方は決まっていますか。

教育部理事 
 最終的には校長の決裁です。
 例えば学校によって国語が多い・算数が多い等があっても,予算内であればOKをしていますが,おそらくバランスよく揃えていると思います。基準は特にありません。

委員長   
 指導室では各学級の先生がおよそどの程度活用するとタブレットを使用した教育が定着したと考えていますか。

教育部理事 
 数値的なことを見解として討論したことはありません。しかしせっかくお金をかけて行っていますので,各学級どの程度ではなく,倉庫に眠っているタブレットが100%なくなってほしいとは申し上げませんが,8割程度は外に出て活用されているのが好ましいと思います。
 しかし先生方にお願いしていることは,タブレットの活用はあくまで方法論です。タブレットを活用することが全てではありませんので,使用していくその中で子ども達に考えさせる,発表する,コミュニケーションをとるなどを狙って行ってほしいと思います。

委員長   
 教室に1台,子ども達が自由に触れてもよいものを置いておくと,子ども達は自然に触れていくと思います。
 パソコンのキーボードとは違い指で簡単に操作ができるので,子どもにある程度任せられるようなものを学級に置いておく事により,教師よりも子どもの活用を促す方がタブレットの活用が進むのではないかと思います。または集中的にそのような学級を作り,そこを基盤として広げていき,子どもが使える学級に苦手な先生が行けば,一緒に学習していくなどして,子どもから進んでいくようなタブレットの使い勝手を考えると良いと思います。現在ある41台だけではなく,追加で学年に1台ずつ置けると少しずつ増えていく,使い勝手がよいと子どものニーズや教員のニーズが高まると思います。

教育部理事 
 我々としては,使用後きちんと戻っているか等管理の方に目が行きがちですので,委員長のおっしゃる自由に使用できるものを置いておくというご意見は,貴重なご意見として実際に学校で実施してみていただく等してみたいと思います。教員は子どもの「使いたい」という言葉に意欲が刺激されるので,子どもが先に立って使用したいと思うような仕掛けを作っていきたいと思います。

長田委員  
 特別支援学級用のアプリは豊富にありますか。

教育部理事 
 特別支援学級固定級用のアプリケーションソフトはないと思います。子どもの発達や障害の程度によって小学校6年生でも小学校3年生の国語を取り上げるなど,個に応じたレベルのアプリケーションソフトを実際に使用していると思います。

長田委員  
 では特別支援学級用,というのはないのでしょうか。

統括指導主事
 全くないという訳ではないので,そういうものを活用することもあると思います。

長田委員  
 小学校で使用されているタブレットですが,中学校に導入する予定はありますか。

教育部理事 
 平成27年の6月に完了しています。

長田委員  
 中学校にもパソコンはもうないのでしょうか。

教育部理事 
 中学校は技術の時間でプログラムの授業がありますので,現在はリースではなく買い取りした通常のパソコンも置いています。保守のお金が極めて高い為保守は外し,インターネットには繋げない,壊れても直せないという条件で置いています。3年程度でタブレットに完全移行する予定です。
 その為,中学校にはキーボードが取り外しできるハイブリット型タブレットを導入しています。しかしパソコンに比べてサイズが少し小さいです。

氏家委員  
 現在はほとんどの家庭にタブレットがあると思いますが,学校で使用しているアプリを教えてもらい,家でそのアプリを使用して勉強することも可能ですか。
 先生に使用しているアプリは何か聞くことは問題ありませんか。

教育部理事 
 十分に可能だと思います。先生に聞くことも問題ないと思います。

委員長   
 よろしいでしょうか。他になければ次に進みます。
 次に,総括についてです。
 所管部署より総括の資料について説明をお願いします。

教育部理事 
 タブレット端末の授業による活用で,例えば繰り返し画面を出して見返したり,比較したり,必要な部分を拡大したり,子ども自身が操作するなど,タブレット端末の活用によって子ども達の興味・関心が極めて高まったと考えています。
 また子ども同士の言語活動が広がってきたと認識しています。子ども達にとって分かる授業のいっそうの推進に繋がっていくことを今後も継続していきたいと思っています。
 課題として,教員は画面を見せて,子どもは画面を見て,分かったつもりになってしまう危険性は否定できません。聞いただけでは分からなかったけれど見たら分かった気持ちになり,十分理解しないまま終了,とならないように,教員には習熟をはかる思考場面,評価場面などを授業の中で意図的に設定していく,子どもの学力向上の為の授業のあり方について改めて徹底していくことが必要だと考えています。
 以上です。

委員長   
 それでは,総括のシートに関して,皆さまから質問や意見はありますでしょうか。
 私から一つ,課題のところにWi-Fiアクセスポイントが限られているとありますが,小学校6校のうち入らないところはありますか。

統括指導主事
 アクセスポイントは現在移動式になっています。電子黒板とセットです。
 1つのポイントで21台,2つありますので最大42台まで繋ぐごとができます。それが各フロアに1台の割合であります。各学校全部で大体3台です。一度に1台割り当ててグループ学習をしても,Wi-Fiアクセスポイントが3つしかないので足りないことが生じています。

委員長   
 Wi-Fiが全部の廊下に入っている訳ではなく電子黒板で受けているようですが,その辺りは経費がかかるのでしょうか。

教育部理事 
 それなりにかかります。現在中学校は,校長先生方の強い要望によりまして全学級にWi-Fiがついています。小学校も少しずつ整えていきたいと思います。

委員長   
 1つのものを入れて,そこから様々な機能ができてくると,一緒に総括的に取り入れた方が使い勝手がよいと思います。
 Wi-Fiは導入にそんなに費用がかかるものなのでしょうか。

教育部理事 
 線を引くのに費用がかかります。小・中学校より体育館に入れてほしいという要望がありますが,費用の桁が違ってきますので,現在は待っていただいています。導入できると研究発表に使用できるなど活用の幅も広がるかとは思います。いい方法を考えたいと思います。

委員長   
 特別支援の固定学級にタブレットが10台入っていますので,先ほどお話がありましたように子ども達が自ら触れる環境づくりが大事だと思います。できる限り固定学級にある10台が活用されている状況が,通常学級でも見られると変わってくると思います。

永田委員  
 各学校の活用状況について校長先生が最終的な判断やご指示をされているようですが,各学校が計画的にタブレットを使用する年間計画はできているのでしょうか。
 使用に前向きな校長先生の元でしたら進むかなと思いますが,まだ始めたばかりで効果など見定められた訳ではなく,色々究めている段階だと,少し抵抗がある新しいツールは,自身の教育の経験に強い自負を持っている先生方にとっては,タブレットに使う時間があったら別のことに…と思う方もいるのではないかなと思うのですが,校長先生の指導で上手くいっているのでしょうか。

教育部理事 
 私たちは校長先生のリーダーシップに頼らざるを得ないことがありますが,こちらからもなるべく負荷をかけるようにしています。市内全校に教育長はじめ指導主事が必ず年に1回は各校に行く指導室訪問という事業があるのですが,その時には,必ずタブレットを使用した授業をしてください,研究発表など人が集まる時にもどこかのクラスで必ず使用してください,それも毎年違う教員でしてください,というところから始め,裾野を広げていただくということを精いっぱい行っています。

永田委員  
 子どもは知らないことは要求できません。となると,子ども自身そのように触れ合う機会増やすと共に,親に対して大事だとインフォメーションを与えることが大切だと思います。PTAなり,クラスなり,授業参観なり,そのような場面で今年度はタブレットをこのように扱っていますと話したり。必ずテーマとして出すことはわかりますが,抽象的過ぎるので現実的な取り扱いを出されたらいかがかなと思います。

教育部理事 
 各学校の保護者会やPTA総会に我々が同席することはないのですが,教育委員会で狛江市の学校の教育の特色についてのリーフレットを作っており,その中でICT機器を活用した授業を項目として大きく取り上げています。それを各家庭に配布もしています。そこで狛江市は教育の3本の柱の1つにICTを行っていることを発信しています。

氏家委員  
 小学校の時はタブレットが得意な先生だったようで色々活用されていましたので,保護者会で使用したり,公開授業で使用したりする様子を見せていただきました。子ども達も楽しそうにと取り組んでいました。
 一方できちんと鉛筆を持って紙に向かうことも大切してほしいと感じました。

委員長   
 校長先生が学校説明会を行っていると思います。パソコンのパワーポイントでプレゼンテーションを行う校長先生もいることを聞いていますが,タブレットや電子黒板を使用する先生はいらっしゃいますか。

教育部理事 
 そこまでは見ていませんが,校長は年度の始めに経営方針を立てて全教員に周知し教育委員会にも報告していただいています。指導室では経営方針を立てるにあたり,いじめ防止を入れる,小中連携を入れるなど,9つの共通項目をお願いしています。その中にICT機器のことを入れるようにしていますので,おそらく保護者説明会の時にも話をしていると思います。しかしタブレットを使用して説明しているかまでは把握していません。

委員長   
 校長先生がタブレットを使用すれば,他の教員もより使用するのではないかと思います。
 ICT機器の得意な先生が中心となり狛江市の情報の委員会や研修会の時に集中的に使用するべきだと思います。ある程度タブレットの使用ができる先生を導入し,ある時期に集中的に入れて,そこから広げていく方法を上手くできれば,狛江市のICTをどんと打ち出せると思います。

教育部理事 
 東京都の教員異動システムも変わってきまして,3年程前から公募制度が始まりました。主任教諭・主幹教諭の公募制度について,去年より説明会を行っています。今年度立川の小学校で行った説明会では狛江市のブースをつくり,タブレットについて話をしました。狛江市に来ればタブレットを使える,タブレットを使えると狛江市でより活躍できるというイメージをもっていただけたと思います。

長田委員  
 私は平成25年度から始めたタブレット端末の事業を,今回の自己点検として選んだこと自体を高く評価したいと思います。何年も経ってから取り上げるのでは問題点もはっきりしないので,即取り上げ自己点検をしたことに敬意を表したいと思います。

委員長   
 他にご質問等ございますでしょうか。
 それでは,本日の審議はここまでになります。
 審議としての課題として挙がった箇所はございませんので,次回までの検討・修正は必要ないと思います。
 最後に,2「その他」です。事務局から次回の日程の確認をお願いします。

事務局   
 【今後の予定について説明】

委員長   
 それでは,他にないようなので,これで第2回教育委員会の自己点検及び評価に関する審査委員会を終了します。