「夏休みの思い出」

~9月7日(月)校長先生のお話~

 

緑野小学校のみなさん、おはようございます。

 夏休みが明けて、2週間が経ちました。先週から順番に学年朝会が始まりました。

 2学期は学年の行事も増えていきますので、学年朝会も大切になってきます。しっかり取り組んでくさい。

 

さて今日は、校長先生の夏休みのお話をしたいと思います。

学校だよりで読んだ人もいるかもしれませんが、実は、校長先生は夏休みにとても素敵な思い出ができました。

この写真を見てください。これは「玉虫」という昆虫です。

とてもきれいな虫ですね。1000年以上前の人々も、美しい玉虫を宝物のようにしていました。

奈良県の法隆寺というお寺には、この玉虫の羽をたくさん使って、

美しく飾った「玉虫厨子」という国宝(日本の国の宝物)があります。

ちなみに「厨子」というのは、お寺にある仏像やお経の本をしまっておく、扉のついた箱のことです。

校長先生は、小学生のころに、なぜか毎年一回だけこの玉虫を見ていました。

そのたびに嬉しくて、家族に報告していました。

校長先生のおばあちゃんは、玉虫の羽を大切に紙に包んで、タンスの隅に入れていました。

昔から、玉虫の羽を持っていると幸せになると言われていたからです。

そのくらい、美しく珍しいからなのだと思います。

実は、校長先生は、このきれいな玉虫を何十年ぶりかに見たのです。

夏休みに、ベランダで洗濯物を干している時でした。「ブーン」という、聞き慣れない羽音が聞こえたのです。

何だろうと思っていた瞬間、目の前を玉虫が飛んで行ったのです。

金色と赤と緑の羽を輝かせながら!飛んでいる玉虫を見たのは、初めてです。

ですから、嬉しくてたまりませんでした。

そして、自分が小学生だった頃のこと、今よりもっと自然が豊かで、

たくさんの虫や鳥がいたこと、懐かしいおばあちゃんのことを思い出し、心が豊かになったのです。

これが校長先生の夏休み一番の思い出です。

今年の夏休みは新型コロナウイルスの影響で、予定していたことができなくなった人もいると思います。

でも、校長先生のように何気ない生活の中で、心が温かくなったり、

豊かな気持ちになったりすることはたくさんあると思います。

また、新しい発見もたくさんあるはずです。

みなさんも、ぜひ1日1日の生活を大切にして、驚きや喜びや感動をたくさん見つけていってください。

 

最後にお知らせがあります。

夏休み中に自由研究に取り組んだ人がたくさんいます。

学校に来て、清水先生と一緒に研究を進めた人もいますね。

まとめたものは今、昇降口に展示してありますが、テレビでも発表をしてくれることになりました。

今日からお昼の放送で紹介しますので、楽しみにしていてください。